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新型コロナウイルス感染症とEDの関連性

「新型コロナウイルスに感染すると、後遺症により勃起障害(ED)の発症リスクが高まる」

これは、イタリアのオンライン調査「Sex@COVID」の発表によるものです。
一見関連のない2つの症状に思われますが、危険因子(症状)は共通する点が多くあります。
とくに心血管系の病気(高血圧・肥満・糖尿病・心筋梗塞など)の既往歴がある男性は、そうでない男性と比べ、EDの発症リスクが顕著です。

この記事では、新型コロナウイルスとED併発の因果関係と、予防・治療方法を紹介します。

目次

 
  1. 新型コロナウイルス感染症とED発症の原因には共通点がある
  2. 新型コロナウイルスの後遺症でEDが発症するのはなぜ?
  3. 新型コロナウイルスとED共通の予防方法
  4. 新型コロナワクチン接種前後でED治療薬を使う場合
  5. コロナ感染で男性器の「サイズが縮小」との報告
  6. 新型コロナウイルス感染とEDの予防で一石二鳥

新型コロナウイルス感染症とED発症の原因には共通点がある

新型コロナウイルスの後遺症と聞くと、疲労感・味覚障害・脱毛を思い浮かべるかもしれません。
他にも男性特有の後遺症としてEDを発症することが、トルコの泌尿器科12施設での研究結果をはじめ、世界中で報告が相次いでいます。

この章では、新型コロナウイルスの後遺症によるED発症率、反対にED発症者の感染リスクについて解説します。

新型コロナウィルス感染の後遺症でED発症率が高くなる

「新型コロナウイルスに感染すると、EDを併発する可能性がある」

そう考えたイタリアの研究者が、オンラインによる調査を依頼しました。
18歳以上の男性985人が調査に協力し、そこから100人を抽出・調査を行いました。

調査の結果、新型コロナウイルスに感染した男性25人は、感染していない男性75人と比べ、EDの発症率は5.66倍です。

EDを発症していると新型コロナウイルスの感染確率が高くなる

先の男性100人をもとに年齢やBMIから分析して、ED発症者が新型コロナウイルスに感染した場合の感染率を算出しました。
結果はEDを発症していない男性と比べ、感染率は5.27倍です。

この調査結果から、EDの発症原因の1つである心血管系の病気を治療すれば、新型コロナウイルスの感染リスクを下げられる可能性があります。

新型コロナウイルスの後遺症でEDが発症するのはなぜ?

新型コロナウイルスに感染すると血管(血管内皮細胞)が傷つき、血流悪化や血管内皮細胞の機能低下などを引き起こすからです。
現在、糖尿病など心血管系の病気になっている場合、血管内皮細胞の機能低下を引き起こしている可能性があります。
その状態で感染すると、後遺症によるED発症リスクがさらに高まります。
生活習慣病や心血管系の既往歴がある、EDの症状がすでにある場合には注意が必要です。

新型コロナウイルスとED共通の予防方法

コロナ感染とED発症の共通点は、血管の損傷や機能低下です。
とくに、高血圧・肥満・糖尿病などの心血管系の既往歴がある場合、コロナ感染による重症化にも関係があります。
コロナ感染とED予防の共通点として、食生活の見直しからです。
他には運動や睡眠など、日頃の生活習慣全般の改善が必要不可欠となります。

新型コロナワクチン接種前後でED治療薬を使う場合

新型コロナワクチンの接種当日から翌日までの最低2日間は、ED治療薬の服用は避けましょう。
理由は、コロナワクチン接種の副反応と、ED治療薬の副作用は共通点が多く、どちらによるものか判別できないためです。
判断を誤った結果、医療機関への受診が遅くなり、重症化に発展するリスクを避けるためにも、ED治療薬の服用は控えてください。

ED治療薬の副作用

ED治療薬バイアグラの代表的な副作用と発現率は、以下のとおりです。

  • ほてり 5.78%
  • 頭痛 3.87%
  • その他副作用 0.1~1%未満

バイアグラの血管拡張作用により、男性器への血流増加を促進し、一時的にEDが緩和されます。
一方で男性器以外に作用すると、上記の副作用が現れます。
副作用は一時的な症状ですので心配はいりません。

ワクチンの副反応

新型コロナワクチン接種後に現れる、おもな副反応は以下のとおりです。

  • 接種部位の痛み
  • 疲労
  • 頭痛
  • 筋肉痛や関節痛
  • 発熱
  • 吐き気や嘔吐

ファイザー社製・モデルナ社製の接種を受けた多くの方は、翌日に副反応として現れます。
強い副反応により、極度の体調不良が出た場合には、早めに医療機関に相談してください。

コロナ感染で男性器の「サイズが縮小」との報告

2022年1月14日「ニューズウィーク」の記事によると、コロナに感染した一部男性から、

  • 「男性器のサイズが約3.8センチ小さくなった」
  • 「精巣が小さくなった」

など、男性器や生殖機能の障害が起きたとの発表がありました。
その原因は、

「コロナ感染による男性器の毛細血管損傷(血管内皮機能障害)によるもの」

と考えられています。
また、一度損傷を受けると、もとのサイズに戻らないとも言われています。
しかし、臨床データが乏しいため、原因の特定や発症率は不明です。

新型コロナウイルス感染とEDの予防で一石二鳥

今までの内容を整理しますと、以下の3点です。

  • 新型コロナウイルスに感染すると、男性器の血管損傷によりEDの発症リスクが高まる
  • EDや心血管系病気の既往歴があると、感染リスクが高まる
  • ワクチン接種当日と翌日は、ED治療薬の服用は避ける

コロナ感染とEDの両方を避けるには、日頃から徹底した感染予防対策とEDの早期治療、生活習慣全般の見直しが重要となります。

この記事を書いた人

オンライン編集部:キム
オンライン編集部:キム
3年間EDクリニックのカウンセラーとして勤務。その際に、多くの男性の悩みを聞き、解決法を広く伝えたいという思いでライターに転職。現在はクリニック体験談記事を中心にED治療に対する記事を執筆中。 趣味は釣り、サウナ、ゲーム。