【プロペシア】献血で申告は必要?検査でばれる可能性と注意点
プロペシアを服用してAGA治療している場合、献血することはできません。
プロペシアの有効成分であるフィナステリドが血液に溶け込んでいるためです。
プロペシアの成分を含んだ血液が輸血された場合、輸血した人にプロペシアの副作用が起こることも予想されます。
そのため、プロペシアを服用している場合の献血は禁止されています。
ここでは、プロペシア服用中の方が献血する方法や献血してしまった場合の対処法を紹介しています。
プロペシアを服用していると献血でばれる?
献血する時にプロペシアの服用を黙っていても、プロペシアの服用はばれる可能性があります。
献血した血液は精密検査が行われ、血液中の成分が分析されるためです。
また、血液が輸血されて何かしらの問題が起きた場合、献血した血液の識別番号から個人を特定するといったことも可能になっています。
申告なしで献血をしてしまった場合
プロペシアの申告をせずに献血してしまった場合は、速やかに献血を受けた機関へ問い合わせを行いましょう。
その際に、プロペシアを服用しているということを伝えてください。
日本赤十字社からも、プロペシアを服用している人は献血を遠慮してくださいと呼びかけを行っています。
万が一、血液が輸血された場合は輸血した人の体にめまいや頭痛、生殖器異常などの症状が生じる恐れがあります。
プロペシア服用中に献血ができない理由
プロペシア服用中に献血ができない理由は、有効成分であるフィナステリドが血液中に含まれおり、輸血した人に悪影響があらわれる可能性があるためです。
例えば、プロペシアの有効成分であるフィナステリドにアレルギーがある方の場合、プロペシアを服用している人の血液が輸血されるとアナフィラキシーなどのリスクがあり非常に危険です。
また、フィナステリドは男性ホルモンを抑制する作用があるため、輸血された人の男性ホルモンにも影響が及んでしまう可能性があります。
プロペシアの副作用やアレルギーなどのリスクがあるため、プロペシア服用中の献血は禁止されています。
胎児、未成年に悪影響が出る可能性
プロペシアは男性ホルモンを抑制する作用があり、体が未発達な胎児・未成年に悪影響を与える可能性があります。
プロペシアは胎児の生殖器に支障が出る可能性があることから、妊娠中の女性は服用することや触ることも禁止されています。
また、プロペシアは未成年の服用に関しても安全性は確立されていません。
もし、プロペシアを含む血液が未成年に輸血されると生殖器の発育に支障が出る可能性もあります。
献血を行うなら約1ヵ月間の休薬が必要
プロペシアを服用しているけど、献血をしたいという場合はどうすればいいのでしょうか?
基本的にプロペシアの服用中は献血を行うことはできませんが、服用を中止することで献血を行うことは可能です。
ただし、プロペシアの服用を中止したからといってすぐに献血ができるようになるというわけではありません。
献血ができるようになるには、プロペシアの有効成分であるフィナステリドを体内から完全に抜く必要があります。
プロペシアの服用を中止して、体内からフィナステリドが完全に抜けるまでには約1ヶ月の期間が必要になります。
そのため、献血を行う場合は献血を行う1ヶ月前から休薬をする必要があります。
1ヵ月休薬するとプロペシアの効果がなくなる
プロペシアの服用を中止することで献血ができるようにはなるものの、それはプロペシアの有効成分が完全に体内からなくなってしまうことでもあります。
当然、プロペシアの有効成分が体内から抜けきってしまえばAGAの治療効果も完全に消失してしまい、抜け毛が再び増えてしまいます。
AGAの進行を食い止めるためには毎日プロペシアを服用する必要がありますが、献血を望むのであればプロペシアの服用を中止して抜け毛や薄毛の悪化を覚悟しなければなりません。
健康診断の項目にはほとんど影響がない
プロペシアの服用中は男性ホルモンに作用する効果があるため献血することはできません。
では、体の状態を診断する健康診断には影響はないのでしょうか?
健康診断の場合、基本的にプロペシアが診断項目に影響を及ぼすことはないとされています。
ただし、プロペシアを服用することで肝臓機能の検査や前立腺がんの検査などには影響が出る可能性もあるので注意しましょう。
そのため、より確かな健康診断や各種検査を行ってもらうためには、事前にプロペシアを服用していることを医師に伝える必要があります。
ミノキシジルだけの場合は献血可能
プロペシアを服用している場合は献血が行えませんが、ミノキシジルのみを服用している場合は献血が行えます。
ミノキシジルはプロペシアのように男性ホルモンを抑制する作用がないためです。
ただし、ミノキシジルとプロペシアを併用している場合は、献血は行えないので注意してください。
トラブル防止のため、ミノキシジルのみを服用している場合でも事前に申告しておくと安心です。
ドーピングの検査への影響
献血の可否と同様に気にされることが多いのはドーピングの検査についてです。
スポーツ競技などでは公平性を保つため、運動能力や筋力を高めるといった効果を持つ薬物の摂取を禁止し、ドーピング検査を行っています。
プロペシアの有効成分であるフィナステリドも以前はドーピングで禁止された薬物のひとつに指定されていました。
しかし、現在は禁止薬物から除外されており、プロペシアを服用していてもドーピングで違反になったりするようなことはありません。
プロペシア服用中の献血は禁止!検査の時は事前に報告を
AGA治療を行うためにプロペシアを服用することは非常に効果的な治療です。
しかし、これまでにお伝えしてきたようにプロペシアを服用している場合の献血は禁止されています。
献血のために服用を中止した場合でも、中止後1ヶ月間はフィナステリドが体内に残っているため献血はできません。
なお、健康診断や精密検査を受けるような場合でも、フィナステリドの影響があらわれる可能性もあります。
安全性や確実性、問題が起こらないようにするためには、プロペシア服用中ということを事前に医師に伝えておきましょう。
この記事を書いた人
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オンライン編集部:タツ
【写真は治療開始前】31歳から薄毛になり、治療を始めてもうすぐ5年が経過するオンライン診療NAVI編集部のタツです。 これまで試してきた薄毛治療や薄毛の知識を発信するために、現在薄毛専門のライターとして執筆中! 市販の育毛剤やクリニックでもらう治療薬の違いなど、薄毛治療初心者にも分かりやすいように解説しています。 同じ悩みを持つ方々の力になれるよう有益な情報を伝えていければと思います!