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オンライン診療が向いている疾患と不向きな疾患を紹介!

薬と注射器の画像

通院不要のオンライン診療が便利なのは確かですが、全ての疾患に対応できるわけではありません。
というのも、疾患の種類はさまざまで、症状の程度にも個人差があるからです。

そこで、ここではオンライン診療が向いている疾患と不向きな疾患を詳しく紹介していきます。

目次

  1. オンライン診療に向いている疾患と不向きな疾患
  2. オンライン診療向きなのは自由診療と保険診療のどっち?
  3. オンライン診療が増えている症状を紹介
  4. オンライン診療では処方されない薬があることを理解しておこう
  5. 症状に合わせてオンライン診療を上手く活用しよう!

オンライン診療に向いている疾患と不向きな疾患

パソコンの画像

オンライン診療が可能かどうかは医師の判断により決まります。
そのため、「この疾患はダメ」「この疾患はいい」という決まりはありません。

ただし、決まりはないといっても、疾患により向き・不向きはあるため、ここで詳しく解説していきます。
まずは、オンライン診療が向いている疾患から確認してみましょう。

向いている疾患

オンライン診療は、容態が安定している診察後、投薬治療が明確な慢性疾患に向いているといえます。

  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 脂質異常症

など

ただし、これらの症状でも容態が安定していない場合は対面診療が必要となります。
さらに、特定の診療に特化した自由診療とも相性が良いといえます。

  • AGA
  • ED
  • 禁煙外来
  • 更年期障害
  • 美容

など

これらの疾患には緊急性がなく、投薬治療を受ける場合がほとんどです。
そのため、オンライン診療だけでも安定した治療効果が見込めると考えられています。

不向きな疾患

オンライン診療が向いていない疾患は以下の通りです。

  • 怪我
  • 腹痛
  • 胸痛
  • 頭痛

など

これらは一例ですが、処置が必要な場合や、病気を判断するために触診や視診といった医師の直接診療が必要な場合、オンラインでは対応はできません。
さらに、緊急性がある場合にもオンライン診療は受けられないため、医療機関への直接受診する必要があります。

オンライン診療向きなのは自由診療と保険診療のどっち?

自由診療と保険診療の画像

オンライン診療では健康に影響を及ぼすリスクの低い自由診療の方が向いているといわれています。
ここでは、オンライン診療が可能な「保険診療」と「自由診療」の疾患を科目別ご紹介していきます。

保険診療が適応される疾患を科目別で紹介

保険診療が適応される疾患を科目別で紹介していきます。

  • 循環器内科:高血圧、不整脈、心不全、虚血性心疾患 など
  • 消化器科:胃潰瘍、胃炎、十二指腸潰瘍、肝疾患、潰瘍性大腸炎 など
  • 呼吸器科:喘息、気管支炎、気管支拡張症、慢性閉塞性肺疾患、睡眠時無呼吸症候群 など
  • 一般内科+内分泌科+リウマチ:糖尿病、脂質異常症、甲状腺機能低下症 など
  • 脳神経内科:脳血管疾患、一過性脳虚血発作 など
  • 小児科:思春期早発症、染色体異常 など

これらの疾患は、医師がオンライン診療での治療を可能と判断した場合に保険が適応されます。

自由診療となる疾患を科目別で紹介

自由診療となる疾患は、次の通りです。

  • 精神科+心療内科:うつ病、統合性失調症、適応障害 など
  • 婦人科:不妊症、ピル処方、更年期障害 など
  • 皮膚科+美容皮膚科:AGA治療、美容施術に伴う相談 など
  • 泌尿器科:ED(勃起不全)
  • 耳鼻咽喉科:禁煙外来 など

禁煙外来はニコチン依存症と判断されると保険が適応されます。

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オンライン診療が増えている症状を紹介

熊のぬいぐるみの画像

2020年の新型コロナの影響で初診からオンライン診療が認められたことで導入するクリニックが増加傾向にあります。
とくに以下はオンライン診療での受診が増えている症状です。

これらの症状に対してオンライン診療でどのような治療が行えるのか確認してみましょう。

AGA(FAGA)

AGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)は進行性の脱毛症です。

オンライン診療では、問診票をもとにしたヒアリングや、頭皮をチェックすることで症状を判断していきます。
症状の確認をした結果、投薬治療が適していると判断された場合、以下の治療薬を処方されます。

男性の場合
  • プロペシア
  • ザガーロ
  • ミノキシジル外用薬
  • ミノキシジル内服薬

など

女性の場合
  • スピロノラクトン
  • パントガール
  • ミノキシジル外用薬
  • ミノキシジル内服薬

など

ED(勃起不全)

ED(勃起不全)は、性行為時に満足な勃起ができない、あるいはその維持ができなくなってしまう症状です。

オンライン診療では、医師のヒアリングのみとなっており、カメラ越しに男性器を見せることはありません。
デリケートな問題なだけに、直接クリニックへ足を運ぶのが恥ずかしいと感じる方にオススメです。

症状の確認をした結果、投薬治療が適していると判断された場合、以下の治療薬を処方されます。

  • バイアグラ
  • レビトラ
  • シアリス

など

禁煙外来

禁煙外来は文字通り、禁煙をサポートする治療が行える外来となっています。
自分の意志だけで禁煙するのは難しい方のために、喫煙欲を抑える禁煙補助薬を処方してくれます。

オンライン診療を利用して禁煙外来に受診するのがオススメな理由は以下の通りです。

  • 薬のためだけに通院するというストレスや負担を解消
  • 治療継続がしやすくなる
  • これから禁煙を考える人も治療がはじめやすい

なお、「こんな時どうすればいいの?」など疑問点が生じた際にオンライン上で相談できるため、いつでも気軽に医師のサポートを受けられます。

避妊治療

オンライン診療を利用した避妊治療では「低容量ピル」や「アフターピル」といった避妊薬を処方してもらえます。
とくに低用量ピルの場合、定期的に薬を受取りに行く手間が省けることが最大のメリットといえるのではないでしょうか?

さらに、いつでも相談できることから、飲み忘れた場合などの対処法をすぐに確認することが可能です。

オンライン診療では処方されない薬があることを理解しておこう

オンライン診療では、睡眠薬向精神薬などの処方はできません。
また、投与量の下限により重篤な副作用が発現しやすいなど、とくに安全管理が必要なハイリスク薬と呼ばれる薬の処方もできない場合があります。

現在、処方してもらっている薬がオンライン診療で処方可能かどうかは、かかりつけの医師に確認をしましょう。

症状に合わせてオンライン診療を上手く活用しよう!

指と指を合わせる画像

オンライン診療は、診察後に投薬治療が明確な症状に向いている診療方法といえるでしょう。
とくに、AGA(FAGA)やED、避妊治療などはオンライン診療のメリットを感じやすい症状といえます。

もしも、これらの症状で悩みを抱えている場合は、オンライン診療を試してみてはいかがでしょうか?
オンライン診療を活用することで医療をより身近に感じることができるでしょう。

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