オンライン診療の費用を知りたい!対面診療よりも高い?安い?
オンライン診療を利用する際に費用面が気になるという方は少なくないはずです。
そこで、ここではオンライン診療の費用について詳しく解説していきます。
オンライン診療と対面診療、どちらがお得かも紹介しているので併せて確認してみてください。
オンライン診療も保険診療と自由診療がある
オンライン診療であっても、対面診療と同様に保険診療と自由診療があります。
- 保険診療
- 自由診療
なお、オンライン診療では受けられませんが、保険診療と自由診療を組み合わせて治療を行う混合診療という方法があります。
ここでは、この3つの診療について詳しく確認していきましょう。
保険診療とは?
保険診療とは、公的制度の対象となっている診療のことを指します。
そのため対象となっている病気やケガであれば「地域」や「病院」が変わっても、治療内容が同じであればかかる費用が変わることはありません。
自己負担の金額が低いことが保険診療の特徴であり、「国民健康保険」や「健康保険」に加入してれば3割負担で治療を受けられます。
また治療費が高額になった場合でも「高額療養費制度」によって、自己負担額を大幅に減らすことも可能です。
オンライン診療で保険診療が適応となる疾患
一例ですが、オンライン診療で保険診療が適応される疾患は以下の通りになります。
- 循環器内科:高血圧、不整脈、心不全、虚血性心疾患 など
- 消化器科:胃潰瘍、胃炎、十二指腸潰瘍、肝疾患、潰瘍性大腸炎 など
- 呼吸器科:喘息、気管支炎、気管支拡張症、慢性閉塞性肺疾患、睡眠時無呼吸症候群 など
- 一般内科+内分泌科+リウマチ:糖尿病、脂質異常症、甲状腺機能低下症 など
- 脳神経内科:脳血管疾患、一過性脳虚血発作 など
- 小児科:思春期早発症、染色体異常 など
ただし条件があり、医師がこれらの疾患に対してオンライン診療が可能と判断した場合にのみ保険診療が適応されます。
自由診療とは?
自由診療とは、公的な医療保険制度の対象にならない診療のことを指します。
例えば、日本では認められていない海外の最先端治療を受ける場合などがあげられます。
体質や病気に対して最適な治療を受けるための選択肢が広がるのは、自由診療の大きなメリットの1つといえるでしょう。
ただし、治療にかかる費用は10割負担になることから費用面での負担が大きいのがデメリットです。
なお、医療費は医療機関が自由に設定できることから、自由診療を行う病院やクリニックによって価格設定は異なります。
そのため、自由診療を選択する場合、各病院やクリニックの相場を比較することが重要です。
オンライン診療が向いている自由診療の治療ケースは?
オンライン診療が向いている自由診療の治療ケースは以下の通りです。
- AGA(FAGA)治療
- ED治療
- 更年期障害
- 美容
- 避妊治療(ピルの処方)
など
これらの診察はヒアリングが主になり、診察後に投薬治療が明確な場合が多いため、オンライン診療との相性が良いとされています。
また、禁煙外来も自由診療に向いているといえるでしょう。
なお、禁煙外来はニコチン依存症と診断されると保険治療対象となることを覚えておきましょう。
混合診療とは?
混合診療とは、ここまで紹介してきた「保険診療」と「自由診療」を組み合わせた診療です。
健康保険で診察できる範囲は限られているため、範囲外の費用は全額自己負担することになります。
この混合治療は、現在の医療保険制度では原則として認められていません。
なぜなら、所得による医療格差を防ぎ、平等な医療を提供するためです。
ただし、先進医療や医薬品の治験に係る診療など、例外的に混合診療が認められているケースもあります。
なお、オンライン診療では混合診療を受けることはできません。
オンライン診療の費用を確認しよう
オンライン診療の費用は、以下の通りです。
基本的なオンライン診療の費用
- 初診料・診察料
- 治療薬の代金(治療薬が処方される場合のみ)
- 検査料(簡易検査が必要な場合のみ)
自由診療の場合、これらの費用はクリニックごとに異なります。
中には、初診料・診察料が無料の場合や対面診療よりも安く設定している場合があるため、事前にホームページなどで確認をしましょう。
なお、上記のオンライン診療の費用に加え、システム料や治療薬や処方箋の送料が別途必要となる場合があります。
これらの費用について次項で詳しく確認してみましょう。
システム料や送料の価格設定はクリニックごとに違う
オンライン診療では、以下の費用が別途必要となる場合があります。
- システム料
- オンライン診療アプリ利用料
- 治療薬や処方箋の送料
これらの価格設定は、保険診療・自由診療共にクリニックや病院によって異なるため、事前に確認をすることをオススメします。
なお、オンライン診療アプリはさまざまな種類がありますが、その種類によって利用料や決済方法が異なります。
主なオンライン診療アプリの利用料
主なオンライン診療アプリの利用料や決済方法は以下の通りです。
- CLINICS
利用料:無料
決済方法:クレジットカード - PocketDoctor
利用料:無料
決済方法:クレジットカード・医療機関での窓口決済 - YaDoc
利用料:無料
決済方法:医療機関へ確認 - LINEドクター
利用料:無料
決済方法:LINE Pay・クレジットカード - Curon
利用料:1診療あたり330円(税込)
決済方法:クレジットカード - CARADAオンライン診療
利用料:1診療あたり550円(税込)・服薬指導の場合は無料
決済方法:クレジットカード
利用料が有料・無料問わず、診察費は別途必要です。
なお、利用料が無料の場合でも、医療機関によっては別途システム料が必要となるケースがあります。
このシステム料は、診察費の中に含まれている場合があるため、事前に受診する医療機関に確認しましょう。
オンライン診療と対面診療はどちらがお得?
結論からいうと、時と場合にもよりますが、オンライン診療の方がお得といえます。
オンライン診療と対面診療は、基本的には初診料・診察料や治療薬代に変わりはありません。
しかし、対面診療の場合、以下のコストが必要となります。
- 交通費
- 移動時間や待ち時間といった時間的コスト
これらのコストがかからない分、オンライン診療の方がお得と考えられます。
ただし、オンライン診療では、システム料や治療薬や処方箋の送料がかかる場合もあります。
そのため、近所の病院へ行く場合など、対面診療の方が費用的にはお得になるケースがあることを覚えておきましょう。
なお、自由診療は、対面診療に比べてオンライン診療がお得になるケースが多い傾向にあります。
なぜなら、オンライン診療を推奨するクリニックがあり、対面診療よりも費用を安く設定している場合があるからです。
オンライン診療の費用を抑えたい場合は?
オンライン診療の費用を抑えたい場合は、クリニックや病院を比較しましょう。
比較するポイントは以下の通りです。
- システム料
- オンラインアプリ利用料
- 治療薬や処方箋の送料
自由診療の場合は上記に加え、以下のポイントも比較しましょう。
- 初診料・診察料
- 治療薬代
これらの費用は病院やクリニックによって異なるため、比較することで費用節約につながります。
とくに自由診療は、初診料・診察料や治療薬代はクリニックによって異なるため比較することがより重要です。
オンライン診療には何が必要?
オンライン診療で必ず必要になるのが、医師とビデオ通話するための通信機器です。
- スマートフォン
- タブレット
- パソコン
いずれかは必ず用意しておかないと、オンライン上でやり取りができなくなってしまいます。
他にもインターネット環境が悪いときちんと診断してもらえないので、電波の良い環境で受けるようにしてください。
なお、保険診療では「保険証」、自由診療であれば本人確認や年齢確認などが必要なこともあるので「身分証」を用意しておくと良いでしょう。
ただし、用意するものはクリニックや病院によって異なるため、詳しくは受診する医療機関に確認してみてください。
オンライン診療で時間と費用を節約しよう!
オンライン診療は、対面診療に比べ、時間的コストを大幅に削減できます。
さらに、利用方法次第では、費用の節約にもつながる画期的な新しい診療形式です。
利用したことがない方は、最初は戸惑うかもしれません。
しかし、利用してみると難しい操作などは一切なく、安心して診察を受けられます。
ぜひ、1度オンライン診療を試してみてはいかがでしょうか?