プロペシアの服用で妊娠や子作りに影響が出ることはほとんどない
プロペシアは男性特有の薄毛治療薬で、ホルモンの影響を受けるため女性が服用することはできません。
そのためもし自分がプロペシアを服用中に、パートナーが妊娠してしまったら影響を受けてしまうのではないか?と不安になりますよね。
精液中にプロペシアが溶けだすのは0.00076%とごくわずかなため、妊娠したとしても子供に影響を与えることは殆どありません。
このようにプロペシアを服用中でも安心して子作りができます。
少しでも不安があるようなら妊活を控える
影響はないとされていますが、それでもやはり不安…という場合は、妊活は控えましょう。
ごくわずかですが、プロペシアの成分は残っているため、万が一などを考えるのであれば、服用を一時中止してから、身体からフィナステリドが抜けてから妊活を始めましょう。
フィナステリドが体内から排出されるまで時間がかかる
フィナステリドの血中半減期は3~4時間半と時間は短いです。
(※半減期:薬物濃度が血中で、半分まで減少する時間)
しかし、血液や精液の中からフィナステリドの成分が完全に無くなるまでは1か月かかるといわれています。
どうしても不安なのであれば、妊活開始の半年前までにはプロペシアの服用を中断し、完全にフィナステリドを排出してから、妊活を開始しましょう。
プロペシア服用中に注意が必要な副作用
プロペシアの服用自体は妊娠中の子供に対して影響はないとされていますが、子作りに対して注意が必要な副作用があります。
精液の量が減ってしまう
性欲の減少
ED
プロペシアには上記の副作用があり、妊活する為には注意が必要です。
以下で解説していきます。
精液の量が減ってしまう
発生率1%未満の副作用ですが、プロペシアの服用中に精液の量が減少してしまう副作用があります。
精液の量が減ってしまうことで、妊娠するために十分な精子量にならないため、妊娠の可能性が低くなってしまうのです。
そのため子作りに対して少なからず影響が出てしまうことがあります。
性欲の減少
性欲の減少のことをリビドー減退と言います。
こちらも副作用発生率は1~5%未満とかなり発生率は少ないですが、プロペシアの服用で性欲が減少してしまうことがあるようです。
性欲が減少することで、子作りに励む頻度も必然的に減ってしまうので、影響が出る場合もあります。
ED
EDは今や一般的な言葉になっていますが、性行為時に十分な勃起ができず、満足に性行為が行えない症状のことを指します。
性行為時に十分な勃起ができないのであれば、子作りに励むことができなくなってしまいます。
EDの発生率は1%未満と限りなく少ないですが、EDになってしまった場合子作りが難しくなってしまいます。
EDになってしまったらED治療薬
もしプロペシアの副作用でEDになってしまった場合、効果的なのがED治療薬です。
プロペシアと関係なくても、多くの男性がEDに悩まされています。
プロペシアを服用中でも、バイアグラなどのED治療薬は併用することができます。
バイアグラなどのED治療薬はED自体を治療するわけではありませんが、性行為時に勃起を促進してくれるため、十分な勃起を得ることができます。
また同じAGA治療薬である、ミノキシジル成分ですが外用薬自体はED治療薬と併用することができます。
しかしミノキシジルタブレットなどの内服薬は併用できないため注意が必要です。
プロペシアを女性が触ることは危険
冒頭でも説明しましたが、プロペシアは男性専用のAGA治療薬です。
AGAは男性特有の症状のため、女性がプロペシアを使用しても意味がありません。
男性ホルモンに対して働きかけるため、女性が使用した場合ホルモンバランスが乱れてしまう可能性があります。
特に胎児に対して影響が出る可能性があり、男の子を妊娠していた場合、胎児の生殖器に対し発達に関して影響を与える恐れがあります。
保管場所などには十分注意し、未然に女性が触らないように防ぎましょう。
女性がプロペシアを触れない理由
プロペシアは女性の服用が禁止されているだけでなく、触ることも禁止されています。
皮膚からも吸収する可能性があるため、妊娠中の場合は胎児の発育に影響を与える恐れがあります。
これ等の理由により、女性がプロペシアを触ることもできないのです。
もし妊娠中の女性がプロペシアに触れてしまった場合は、早急に医師に相談しましょう。
保管にも注意が必要
女性がプロペシアに触れないためにも保管にも注意が必要です。
厚生労働省のHPに記載されている、プロペシアの保管法をご紹介します。
・元の容器のまま蓋をする
・湿気が無い場所に置く
・室温で保管
プロペシアは通常コーティングされているため、割ったり砕いたりしてなければ、中の有効成分に触れることはありません。
もちろん女性だけでなく、子供の手にも触れないような場所に保管しておきましょう。
プロペシアの女性への影響
プロペシアは男性のための医薬品で、女性は服用することができません。
そこでプロペシアが与える女性への影響を詳しくご紹介します。
ホルモンバランスの乱れを引き起こす
AGAの原因は男性ホルモンのテストステロンが、5α-還元酵素により、ジヒドロテストステロン(DHT)に変換されたことだと考えられています。
プロペシアの有効成分フィナステリドは、5α-還元酵素を阻害する働きがあります。
女性がプロペシアを服用した場合、ホルモンに対して影響が出る可能性があり、ホルモンバランスが乱れてしまいます。
ホルモンバランスが乱れることで、不妊、頭痛、吐き気などその他様々な体調不良を引き起こしてしまうのです。
既に妊娠している場合は?
一番心配なのは、すでに妊娠している場合です。
パートナーがプロペシアを服用していても、妊娠は問題ありませんが、妊婦がプロペシアを触ったりしてはいけません。
プロペシア自体コーディングされているため、割れていなければそこまで問題ありませんが、不安な場合は医師に相談しましょう。
服用中に妊活するなら医師に相談
AGA治療のためにプロペシアを服用しているけど、パートナーと妊活もしたい。
このような場合基本的には問題ありませんが、後になってもしかしてプロペシアを服用していたせいかもしれない…
とご自身を責めないように、妊活前に医師に相談しましょう。
AGAクリニックによっては、プロペシアの服用を半年間中断してから妊活を始めるというところもあります。
この記事を書いた人
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オンライン編集部:タツ
【写真は治療開始前】31歳から薄毛になり、治療を始めてもうすぐ5年が経過するオンライン診療NAVI編集部のタツです。 これまで試してきた薄毛治療や薄毛の知識を発信するために、現在薄毛専門のライターとして執筆中! 市販の育毛剤やクリニックでもらう治療薬の違いなど、薄毛治療初心者にも分かりやすいように解説しています。 同じ悩みを持つ方々の力になれるよう有益な情報を伝えていければと思います!