リアップリジェンヌの副作用は?注意点と併せて解説
リアップリジェンヌは、発毛成分ミノキシジルを含有する女性用の薄毛治療薬です。
効果・安全性共に高いのですが、副作用が気になるという方は多いのではないでしょうか?
そこで、ここでは、リアップリジェンヌの副作用と注意点について詳しく紹介していきます。
リアップリジェンヌの副作用を確認
リアップリジェンヌの副作用は以下の通りです。
- 皮膚:頭皮の発疹、かゆみ、かぶれ、ふけ、塗布した場所の熱感
- 精神神経系:頭痛、気が遠くなる、めまい
- 循環器:胸の痛み、心拍が速くなる
- 代謝系:原因のわからない急激な体重増加、手足のむくみ
発疹やかゆみなどは頭皮以外に出る可能性もあります。
万が一、頭皮以外に症状があらわれた場合や、症状が気になる場合はすぐに医師の診察を受けましょう。
リアップリジェンヌの重篤な副作用は?
現在、リアップリジェンヌの重篤な副作用の報告はありません。
主な副作用は接触性皮膚炎などの皮膚症状で、塗布した頭皮にあらわれるかゆみやかぶれ、発疹などが比較的多い症状といえます。
副作用としてあらわれる症状の程度としては軽度から中度であり、重篤な症状があらわれるといったことは基本的にはありません。
副作用の発現率は?
ここでは、リアップリジェンヌの先発品であるリアップレディの臨床試験結果をもとに解説していきます。
- 副作用が起こる割合:13.6%(19/140例)
男性がリアップX5(男性用)を使用した際の副作用発現率は8%なため、男性と比べて女性の方が副作用はあらわれやすいといえます。
初期脱毛に関して
リアップリジェンヌを使用した際に初期脱毛が起こる可能性があります。
初期脱毛とは、ミノキシジルの効果があらわれ成長が止まった髪が抜け落ち、新たな髪が生えてくるために起きる脱毛です。
使用開始後に10日~1ヶ月程度で起こるのが一般的で、1~2ヶ月程度で抜け毛は落ち着きます。
ただし、個人差があるため、3ヶ月程度続く場合もあり、不安な場合は医師に相談することをオススメします。
なお、初期脱毛が起こるのは効果があらわれはじめたサインです。
ここで使用を中止してしまうと、本来得られるはずだった効果が得られなくなってしまうため注意しましょう。
副作用が起こる原因は?
リアップリジェンヌの副作用が起こる原因は1つではありません。
- 頭皮に皮脂汚れ
- リアップジェンヌをつけすぎている
- アレルギーや炎症を起こしている
- 血管拡張作用
それでは詳しく確認していきましょう。
頭皮に皮脂汚れ
頭皮の皮脂汚れは、かゆみなどの原因となる可能性があります。
なぜなら、頭皮の毛穴に皮脂汚れなどが詰まった状態でリアップリジェンヌを塗布した場合、頭皮トラブルを起こす可能性があるからです。
そのため、シャンプーをして頭皮が清潔な状態で塗布することを心掛けましょう。
ただし、1日2回シャンプーをする必要はありません。
育毛の観点から見ると、夜にシャンプー後、朝は整髪料をつける前に塗布することが望ましいといわれています。
リアップジェンヌをつけすぎている
リアップリジェンヌを過剰に塗布することは、頭皮への刺激を高めてしまうため副作用のリスクが高まります。
効果を早く実感したいからといって塗布する回数や1回の塗布量を増やさないように注意しましょう。
アレルギーや炎症を起こしている
リアップリジェンヌにはミノキシジルをはじめ頭皮環境を整える有効成分や添加物が配合されています。
人によっては、配合された成分や添加物に対してアレルギー反応を起こす場合があります。
とくに、アレルギー体質の方が使用した場合、炎症を起こす可能性があるため注意しましょう。
自分に合っているかパッチテストで確認を
事前にリアップリジェンヌを使用して問題がないかをパッチテストで確認できます。
パッチテストの方法
- リアップリジェンヌを腕の内側に薄く塗って乾燥させる
- そのまま触れずに30分後の状態を確認
- さらに、そのまま触れずに48時間放置し、状態を確認
塗布後にかゆみや発疹、発赤などの皮膚の異常を感じなければ問題はありません。
ただし、簡易的なテストであるため、テストで問題が無いからといって絶対に副作用が出ないというわけではありません。
なお、皮膚に異常を感じた場合は、48時間以内であっても、すぐに洗い落とし、リアップリジェンヌの使用は控えましょう。
血管拡張作用
有効成分であるミノキシジルは、血管を拡張して血流を改善する作用があるため、頭痛やめまいなどを起こす可能性があります。
ただし、血管拡張作用は塗布した箇所にのみ発揮されるため、そこまで大きな影響はないとされています。
使用後に血圧が下がる可能性があるため、高血圧や低血圧の方が使う場合は事前に医師に相談した上で使用しましょう。
なお、血管拡張作用に伴い、かゆみが生じる可能性があります。
リアップリジェンヌを使用して副作用が起きた場合は
リアップリジェンヌの副作用は軽い症状が多いのが特徴です。
ただし、医薬品である以上、何か異変を感じた際には、医師に相談をしましょう。
なぜなら症状悪化の防止や、万が一、頭皮にリアップリジェンヌが合っていない場合は他の治療法も提案してもらえるからです。
安全に使用するためにも医師の指導の下、使用することを心掛けましょう。
副作用の発現率を抑えるために正しく使用することが大切
副作用の発現率を抑えるにはリアップリジェンヌを正しく使用することが大切です。
リアップリジェンヌの使用方法
- 1日2回朝晩に1mlを脱毛している頭皮に塗布
なお、頭皮は清潔な状態で塗布することが重要です。
夜はシャンプー後に髪の毛を乾かした状態で、朝は整髪料をつける前に塗布して薬液が乾いてから整髪料をつけるようにしましょう。
リアップリジェンヌの注意点を確認しよう
リアップリジェンヌの注意点は以下の通りです。
- リアップジェンヌを使用ができない場合もある
- 使用前に医師に相談が必要な場合もある
それでは詳しく確認していきましょう。
リアップジェンヌを使用ができない場合もある
リアップリジェンヌは、医薬品成分を含む発毛剤なため使用できない場合があります。
以下に該当する方は、リアップリジェンヌを使用できません。
- 配合成分でアレルギーを起こしたことがある方
- 20歳未満の方
- 妊婦や妊娠の可能性がある人や授乳中の方
- 壮年性脱毛症以外の脱毛症(円形脱毛症や産後脱毛症など)や、原因不明の脱毛症の方
上記に該当する方はリアップリジェンヌを使用することで副作用が強くあらわれる可能性や、症状がより悪化してしまう可能性があります。
とくに、妊娠中の女性がミノキシジルを使うことで、胎児の心臓へ強い負担がかかってしまう可能性があるため注意が必要です。
また、出産後に使用する場合も、ミノキシジルが母乳へ移行してしまい、母乳を介して子供にミノキシジルが移ってしまう可能性があるため使用を控えましょう。
使用前に医師に相談が必要な場合もある
以下に該当する方は、リアップリジェンヌを使用する前に医師への相談が必要です。
- 治療薬や化粧品でアレルギー症状が起きたことがある方
- 高血圧や低血圧の方
- 心臓や腎臓、甲状腺機能に障害がある方
- むくみがある方
- 65歳以上の方
- 家族に壮年性脱毛症の人がいない方
上記に該当する方はリアップリジェンヌを使用することで思わぬ副作用があらわれる可能性があります。
また、満足な効果が得られない場合もあるため、必ず医師に相談してから使用するようにしましょう。
リアップリジェンヌは効果の高い治療薬
リアップリジェンヌの副作用について紹介してきましたが、薄毛治療薬としての効果や安全性は高く、多くの方が使用している医薬品です。
有効成分であるミノキシジルは、毛包に直接作用し、発毛を促す他、髪を太く成長させ抜け毛を防ぐ効果があります。
そのため、臨床試験では6ヵ月の継続使用で「頭髪密度」を高めるといった効果が確認されています。
女性の薄毛や抜け毛の治療の選択肢は少ないといわれていますが、リアップリジェンヌは効果の高い治療薬といえるでしょう。
リアップリジェンヌを使用する前に大切なこと
リアップリジェンヌを使用する前に大切なことは自分の症状に適しているかを確認することです。
なぜなら、リアップリジェンヌは、壮年性脱毛症に対してのみ有効だからです。
脱毛症は、壮年性脱毛症だけではないため、自己判断で使用すると満足な効果が得られないばかりか、逆に症状を悪化させてしまう可能性があります。
自分の症状を知るためにも、医師の適切な診断を受けることが重要といえるでしょう。
なお、現在は女性の薄毛専門のクリニックもあるため、抜け毛が気になるといった悩みがある場合は1度相談してみてはいかがでしょうか?
この記事を書いた人
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オンライン編集部:タツ
【写真は治療開始前】31歳から薄毛になり、治療を始めてもうすぐ5年が経過するオンライン診療NAVI編集部のタツです。 これまで試してきた薄毛治療や薄毛の知識を発信するために、現在薄毛専門のライターとして執筆中! 市販の育毛剤やクリニックでもらう治療薬の違いなど、薄毛治療初心者にも分かりやすいように解説しています。 同じ悩みを持つ方々の力になれるよう有益な情報を伝えていければと思います!