PTSD|原因や症状・治療方法と種類
PTSDは心的外傷後ストレス障害と呼ばれる生命の危険を脅かされるような体験や目撃により、生命の危険を感じる体験が心の傷となってしまい、そのことを何度も思い出し、恐怖を感じ続けてしまいう特徴的なストレス症候群です。
PTSDとは、生命の安全が脅かされるような、自然災害、戦争、事故などの経験により心的外傷(トラウマ)を抱えてしまう障害です。
また、幼少期の虐待、女性では性的暴行などでPTSDを発症することもあります。
PTSDの原因
PTSDの原因は生命を脅かすものや死傷の現場を目撃するなどの体験が原因となりますが、つらい体験をしたとしても全ての人がPTSDになるわけではありません。同じような被害に遭っても男性よりも女性の方がPTSDを発症しやすいとされています。
天災、事故、暴行、戦争、虐待、犯罪被害、生死にかかわる病気、レイプ被害などの体験が原因となると言われています
PTSDの症状
PTSDの主な症状を紹介します。突然つらい記憶がフラッシュバックする
つらい記憶を思い出していない時でも緊張が続き、常にイライラする、ささいなことで驚く、異常なまでに警戒心が強くなる。
充分に睡眠をとる事ができない、などの神経過敏な状態が続きます。
記憶を呼び起こす状況や場面をさける
日常には、過去の辛い記憶を思い出してしまうきっかけがたくさん潜んでいます。
PTSDになってしまった人の多くは、何度も記憶を呼び起こしていくごとに、そうしたきっかけを避けるようになっていきます。
きっかけになる出来事は本人にしかわかりません。
また本人が意識していない状態のままでいる事もあり、自分で気づかないまま、きっかけを避けるようになります。
感覚がマヒする
辛い記憶に苦しむ状態を避けるために、感覚や感情がマヒしてしまうことがあります。
家族や親しい友人、パートナーに対してもこれまで持っていたような、やさしさ、親しみ、愛情などを感じる事ができなくなったり、他人に心を許すことができなくなってしまいます。
これは、つらい記憶から自分を守るための反応です。
いつまでも症状が続く
辛い体験をした直後はこれらの症状がほとんどの人に現れます。
PTSDの症状は1か月程で自然と症状が治まる事がほとんどですが、数か月たっても同じような症状が続いたり、悪化する傾向がある場合は専門家の診断を受けてください。
PTSDとその他の病気との関係
PTSDに苦しむ方の殆どは何らかの精神疾患を合併することが多く、80%以上もの人が何らかの精神疾患に診断基準を満たすと言われています。合併されると言われている精神疾患は、うつ状態、隔離性障害、転換性障害、人格障害、摂食障害、身体化障害、アルコール依存、薬物の乱用などの症状が現れると言われています。
薬物の乱用や行為障害は男性が現れやすいとされており、子供では行為障害、分離不安障害が現れやすいとされています。
またPTSDでは、隔離症状を伴っているケースが多くみられ、これは強いストレスなどを感じた際に、こころがそれを受け止める事ができないためで、意識や記憶、感情、行動などをバラバラに受け止めます。
特に多いとされているのが隔離性健忘と言われる意識を切り離してしまう症状です。
これは実際に自分が経験したことでも意識を切り離してしまうことで記憶をなくすことで、こころを守ります。
現実感がなくなったり、自分が自分でないような感覚になる事もあります。
PTSDの治療方法
PTSDの症状が出たとしてもそのほとんどは1~3か月ほどで自然に治っていくとされています。症状が治らない場合は、なぜ「慢性化してしまうのか」を考える必要があります。
最も重要とされているのは、PTSDの原因となった体験をした後のサポートです。
被害の相談をした後に、心ない対応をされてしまうことで二次的トラウマになってしまうと、回復が妨げられてしまいます。
薬物療法
PTSDの治療では、SSRIが第一選択薬となります。
SSRIは主にうつ病や不安障害の治療薬として用いられていますが、PTSDから回復させる力を高める効果があるとされています。
回復させる力を高める効果があるとされていますが、薬物療法は症状改善に役立てるものとされています。
精神療法
PTSDの治療で精神療法は多くの患者さんに有効とされています。
認知療法、行動療法、催眠療法や家族療法が用いられます。
トラウマに関する感情や考えを直接話し、それについて医師やカウンセラーと一緒にこころのバランスをとり戻す方法です。
PTSDの原因、症状や治療方法は、心的外傷後ストレス障害 - Wikipediaを参考にしています。