オンライン診療のメリット・デメリット!利用前に確認しよう!
オンライン診療は、オンライン上で診察から薬の処方まで完結できる新しい医療形式です。
まだ利用したことがない方にとっては、オンライン診療のメリットやデメリットは気になるところではないでしょうか?
そこで、ここでは利用前に押さえておきたいオンライン診療のメリット・デメリットについて詳しく紹介していきます。
まずはオンライン診療について確認しよう!
オンライン診療は、スマートフォンやタブレット、PCを利用して医師の診察を受けられる新しい医療形式です。
2020年の新型コロナウイルスの影響で、初診から受診が可能となり、徐々に浸透しつつあります。
診察後、医師の判断で自宅まで処方箋もしくは処方薬を郵送してもらえるため、利便性の高い診療方法といえるでしょう。
それでは次項で、オンライン診療を利用する患者側のメリットを詳しく確認してみましょう。
オンライン診療の患者側のメリット
オンライン診療を利用する患者側のメリットは以下の通りです。
それぞれ詳しく確認していきましょう。
自宅で診察を受けられる
オンライン診療では、自宅や外出先で医師の診察を受けることが可能です。
例えば、遠方に評判がよい気になる医療機関があった場合でもオンライン診療を活用することで診察を受けられます。
このように、医療機関の選択の幅が広がるのは患者側としては大きなメリットといえるでしょう。
自宅や近くの調剤薬局で治療薬を受け取れる
オンライン上で診察を受けた後、自宅まで治療薬や処方箋を郵送してもらえます。
処方箋を郵送してもらう場合は、近くの調剤薬局に行く必要もありますが、薬を受け取るためだけの通院がいらなくなります。
時間と交通費の節約
通院をする上で、移動にかかる交通費や待ち時間が嫌だと感じる方は多いことでしょう。
オンライン診療は予約時間にオンライン上で医師の診察が開始されるため待ち時間は不要です。
さらに、通院に電車やバスなどを利用している場合は、交通費の節約にもつながります。
医師以外と会わずに済む
オンライン診療を利用すれば、医師以外の誰とも会わずに診察が可能となります。
とくにデリケートな悩みの場合、医師以外の誰かと顔を合わせることで羞恥心を感じてしまうことはありませんか?
しかし、その悩みも不要となるのです。
院内感染リスクの心配がない
オンライン診療の場合、自宅で診察を受けるため院内感染のリスクがありません。
とくに家族に高齢の方や赤ちゃんがいる場合、院内感染や二次感染を気にして病院に行くことをためらう方も少なくないようです。
しかし、オンライン診療なら院内感染をすることはないため、安心に診察を受けることが可能となります。
遠方からでもかかりつけの医師の診察を受けられる
オンライン診療なら、遠方からでもかかりつけの医師の診察を受けることが可能です。
例えば、引っ越しや転勤などで通院が困難になってしまった場合、新たに信頼できる医療機関を探すことは労力がかかります。
しかし、オンライン診療を活用することで、かかりつけの医師に簡単に相談ができるようになります。
普段から診察を受けていた信頼できる医師に相談できることは、患者側にとっては安心感につながることでしょう。
ただし、保険診療の場合、定期的な対面診療が必要なる場合があることは理解しておく必要があります。
オンライン診療の医師のメリット
オンライン診療は患者側だけではなく、導入する側の医師にも以下のようなメリットが生まれます。
それでは、詳しく確認していきましょう。
患者とのコミュニケーション向上
個人差がありますが、病院で医師と対面して診察を受けるよりも自宅で診察を受ける方がリラックスできるという方は少なくないはずです。
患者がリラックスした状態で診察を受けられることで、医師と患者の間のコミュニケーションがとりやすくなることが期待できます。
コミュニケーションの向上は、スムーズな診療にもつながるため、医療機関側の大きなメリットの1つと考えられます。
通院や治療の継続率向上
適切な治療を続けることで治るのに、通院を面倒と感じて治療を断念してしまう方は少なくありません。
しかし、オンライン診療なら、移動にかかる時間や待ち時間が短縮されるため、通院に比べ面倒と感じない方が多いはずです。
そのため、結果として通院や治療の継続率の向上に期待ができます。
遠方患者のフォローができる
遠方から日帰り手術などで来る患者に対して、経過観察がオンライン上で可能となります。
そのため、必要に応じてフォローできる上に、患者の負担軽減にもつながるというメリットが生まれます。
通院困難な既存患者の診察が可能
引っ越しや移動手段が限られていること、怪我など、既存患者の通院が途絶えてしまう理由はさまざまです。
オンライン診療を活用することでこうした患者のさまざまなニーズにも対応することができ、柔軟で継続的なケアが可能になります。
事務スタッフの負担軽減
診察前後の受付、会計など、患者数が多いほど事務スタッフの負担は大きくなります。
しかし、オンライン診療は、事務作業をオンライン上で完結させることが可能です。
そのため、手の空いた時間に処理作業を行うことも可能となり、事務スタッフの作業負担の軽減が期待できます。
オンライン診療のデメリット
オンライン診療は、メリットが多い診療形式ですがデメリットも存在します。
これらのデメリットは、患者側・医師側双方にとって同様の内容が考えられます。
詳しく確認していきましょう。
診断のための情報量が不足する
オンライン診療は、対面診療と異なり、医師の得られる情報が「映像」と「音声」に限られています。
そのため、体のわずかな変化や全身の状態を見ることができないことで、想定外の症状や重症化する兆候を見逃す可能性が考えられます。
急変に対応できない
オンライン診療では、急変に対応できないことを理解しておく必要があります。
例えば、急な発熱の場合で考えてみましょう。
対面診療の場合、診察後に治療薬を処方してもらうことで、すぐに投薬治療が開始できます。
しかし、オンライン診療の場合、治療薬や処方箋の郵送に時間がかかることから投薬治療の開始が遅れてしまいます。
適切な処置はオンラインだけでは難しいことから、症状によってはオンライン診療が適さないことがあることを理解しておきましょう。
対応できない疾患がある
オンライン診療では、触診や視診・検査・処置が伴う診療の場合は対応できません。
例えば、怪我、胸痛、腹痛、頭痛などが挙げられます。
これらの疾患は、直接の確認はもちろん検査が必要となる場合があります。
そのため、オンライン上では、1部の疾患に対して適切な治療を提供することは困難といえるでしょう。
オンライン診療と相性のいい疾患・相性の悪い疾患を詳しく確認する
通信環境が悪いと診察が受けられない
オンラインでの診療は、オンライン上で診察を行うため、通信環境が悪いと予定していた診療を受けられない可能性があります。
そのため、診察前に必ず通信環境を確認するようにしましょう。
利用方法がわからない方もいる
オンライン診療では、医療機関によってはオンライン診療アプリをインストールする必要があります。
そのため、スマートフォンやタブレット、PCの操作方法がわからないという方にはハードルが高い診療方法となります。
もしも、利用方法がわからないという場合は、対面診療で利用方法を確認した上でオンライン診療に切り替えるのも1つの方法です。
オンライン診療で医療が身近になる!
オンライン診療は、はじまったばかりの新しい医療形式なため、現在はメリット・デメリットが混在しています。
ただし、対面診療に比べて、手軽に医療を受けられるというのは患者側にとって大きなメリットといえるでしょう。
現在は、保険診療に比べ、診察後に投薬治療が明確なAGA治療やED治療などの自由診療の疾患に対してメリットを実感しやすいといわれています。
投薬治療が明確な疾患に対する治療で通院が困難と感じている場合は、1度オンライン診療を利用してみてください。
きっと、オンライン診療のメリットを体験することができるようでしょう。