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産後脱毛症の原因とは?

産後脱毛症(分娩後脱毛症)の原因に関して

女性にとって大きなライフイベントである出産。しかし子供が生まれた後の女性の体には、様々な変化が起きています。

産後脱毛症とは、出産後の女性に現れる変化の1つです。

出産してから抜け毛が急に増えたという症状は多くの女性が経験しており、これは「産後脱毛症」や「分娩後脱毛症」などと呼ばれます。

それでは産後脱毛症はなぜ起きてしまうのか、その原因に迫っていきます。

産後脱毛症の原因

本来であれば子供が生まれる嬉しい瞬間のはずなのに、なぜ産後脱毛症が起きてしまうのか。

これから子供を頑張って育てていこうという時期に、いきなり抜け毛が増えてしまうと嫌になってしまいますよね。

産後脱毛症が起こる原因は、大きく次の4つが関係しています。

  • ホルモンバランスの変化
  • 毛髪サイクル
  • 生活の変動
  • ストレス

抜け毛を対策するには、まず”なぜ抜け毛が起きてしまうのか”を知ることが大切です。

それぞれの原因がどのように抜け毛を引き起こすのか、順番に解説していきます。

ホルモンバランスの変化

産後脱毛症について、主な原因とされているのがホルモンバランスの変化です。

女性の体には様々なホルモンが分泌されていますが、産後脱毛症の原因になるのは「女性ホルモン」の変化になります。

女性ホルモンには「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」という2種類があり、それぞれに違った役割があります。

そのため通常は生理が終わってから排卵の時期まではエストロゲンが多く分泌され、排卵後から生理が始めるまではプロゲステロンが多く分泌されるといった形で周期的に分泌されるようにできています。

しかし妊娠中は、通常とは違うホルモンバランスになります。

娠中には胎盤が大きくなり、女性ホルモンの分泌が通常時と比べて非常に多くなります。

特にエストロゲンには髪を成長させる働きがあり、妊娠中には分泌が増えることでこの働きがより強化されるため、髪が本来抜けるはずだったタイミングで抜けなくなるのです。

しかし子供が生まれると、女性ホルモンのバランスも少しずつ平常時に戻ってきます。

するとエストロゲンの働きによって抜けずに留まっていた髪が一気に抜け落ちることで、産後脱毛症となるのです。

毛髪サイクル

毛髪サイクルとは1本1本の髪が生えては抜けてを繰り返していくサイクルのことになり、「ヘアサイクル」とも呼ばれます。

産後脱毛症の原因としては、このヘアサイクルも関係しています。

まずは通常のヘアサイクルについて解説していくと、ヘアサイクルは「成長期」「退行期」「休止期」という3つの時期からなります。

1本1本の髪の毛は成長期の段階で太く、長く育っていき、続いて退行期を迎えたときには成長がストップすると同時に毛根が委縮していき、次の休止期には髪の毛が抜け、また生え変わる準備をしていきます。

それぞれの時期の長さは個人差がありますが、一般的には次の通りです。

  • 成長期 → 約2~6年
  • 退行期 → 約2~3週間
  • 休止期 → 約3~4ヶ月

つまり髪の毛は約2~6年ほどかけて成長していき、そして抜け落ちてからまた生え変わるには約3~4ヶ月ほどの準備期間(=休止期)が必要になります。

ただし1本1本の髪の毛のヘアサイクルはそれぞれずれているため、髪が抜けるタイミングも異なりますし、一気に髪が少なくなることもありません。

しかし妊娠をした女性では、先述したように女性ホルモンの分泌が非常に多くなります。

髪の成長を促すエストロゲンの分泌も増えるため、通常よりも髪の成長期が長くなり、本来は抜けていたはずの髪が抜けなくなります。

それが子供が生まれると、ホルモンバランスが元に戻るため女性ホルモンによって維持されていた髪が一気に抜け落ちます。

そしてこの時に抜けた髪は一斉に休止期に入るため、新しく生えてくるまで髪が薄い状態が続くのです。

生活の変動

出産をすると、いよいよ我が子との生活が始まります。

しかし子供が生まれると、どうしても毎日の生活リズムが一転してしまうものです。

何をするにしても、子供の世話が第一優先になります。

ご飯を作ろうとしたら子供が泣いたり、また夜寝ている時に夜泣きをしたりするということも多々あります。

そのため自分の食事をおろそかにしたり、睡眠時間を十分にとれなかったりする女性も多いです。

ただ、こうした生活を続けるのは健康や髪のことを考えるとあまりよくありません。

ご飯を食べなかったり、睡眠不足が続いたりすると髪の毛が成長することもできず、抜け毛を加速させてしまう恐れがあります。

産後は自分1人で育児をするのではなく、パートナーやご両親と助け合いながらすることが大切です。

ストレス

育児は楽しいものと言われますが、実際に子供を育てている母親の立場からするとそうとも言い切れません。

「育児ストレス」という言葉もあるように、良い面ばかりではなく大変な面もあります。

産後にストレスを感じる理由として、よく挙げられるのは次のようなものです。

  • 自分の思うように物事が進まない
  • 自分の時間が持てない
  • 夫が育児を手伝ってくれない

どんな女性でも、育児中に疲れやストレスを感じる瞬間はあります。

しかし過剰なストレスは血行不良の要因となるため、髪には悪影響です。

頭皮の血流が悪くなることで髪を成長させるための栄養が毛根に行き渡らなくなり、産後の抜け毛を助長させたり、回復を遅らせたりする原因になってしまいます。

パートナーと相談して1人で過ごせる時間を作ってもらうなど、育児ストレスを解消するための工夫をすることが大切です。

原因を特定する方法は?

原因を特定する方法は?

産後の抜け毛は、前述したように様々な原因が関係して起こるものです。

ただでさえ育児で大変な中、普段の生活において何が抜け毛の原因であるかを突き止めるのは難しいかもしれません。

ですが産後の抜け毛は、出産を経験した多くの女性が経験していることです。

基本的には特別な治療は必要なく、何もしなくても大抵は出産から約半年~1年ほど経つ頃には自然と治まっています。

しかし産後の抜け毛の経過には個人差があり、人によっては抜け毛がなかなか減らない、ひどい場合はストレスから円形脱毛症を併発すつ場合もあります。

もしも産後の抜け毛がなかなか治まらない場合は、薄毛治療クリニックに相談してみることをおすすめします

クリニックに相談

かつて、薄毛や抜け毛は男性だけの悩みとして考えられていました。

そのため育毛剤などのヘアケア用品は男性向けのものがほとんどであり、さらにクリニックで行う薄毛治療も男性に対してだけ効果があるものが多いです。

しかし近頃では薄毛や抜け毛に悩む女性も増えているため、女性に向けた薄毛治療を行うクリニックも増えています。

産後の抜け毛は自然に回復することが多いですが、人によっては抜け毛が治まるまでに時間がかかることがあります。

また抜け毛がなかなか治まらない場合、産後の変化によるものではなく違う原因が潜んでいることも考えられます。

何かおかしいな、不安だなと思ったら、迷わずクリニックに相談してみましょう。

薄毛治療の技術は日々進歩しており、女性に向けた治療も優れた有効性や安全性が期待できるものばかりです。

無料カウンセリング

子供が生まれたばかりの頃は、とにかく大変な時期です。

そのような状況で、いくら抜け毛が気になるとはいえ「クリニックで薄毛治療を受ける時間やお金なんてあるの?」と不安になると思います。

クリニックの薄毛治療について不安なことがある場合は、「無料カウンセリング」を利用することがおすすめです。

無料カウンセリングでは、専門医やカウンセラーによる診察やカウンセリング、頭皮チェックなどを全て無料で受けることができ、その上で治療内容や費用の見積もりを出してもらうことが可能です。

もちろん治療を受けることは強制ではないので、ここで聞いた治療内容や費用に納得できなかった場合はその場で帰宅できます。

治療薬や施術で改善

もしも薄毛治療クリニックを受診した場合、女性にはどのような治療が行われるのでしょうか。

近年、多くのクリニックで行われているのが「治療薬の処方」と「クリニックでの施術」を組み合わせた薄毛治療です。

まず薄毛治療においてメインとなるのは、やはり治療薬の処方です。

女性の場合だと、最も処方されているのがドイツで開発された女性用育毛剤「パントガール」になります。

ビタミンやアミノ酸などが主成分となったサプリメントに近いお薬になり、副作用のリスクが小さいので安全性が高いです。

さらに臨床試験では9割ほどの被験者に抜け毛を抑える効果が見られているなど、有効性も優れています。

また治療薬の処方と合わせて行うのが、クリニックで通院しながら行う「育毛メソセラピー」という施術です。

注射器などを使用して有効成分を頭皮に直接注入する治療になり、治療薬の効果を底上げすることで発毛効果や発毛スピードのUPが期待できます。

産後の抜け毛が治まらずにクリニックを受診した場合にも、いずれかの治療を受けていきます。

不安なく治療をしていくためにも、それぞれの特徴を知っておいて損はありません。

産後脱毛症の原因についてまとめ

産後脱毛症の原因についてまとめ

産後脱毛症とは、出産をしてから突然抜け毛が増えてくる症状のことです。

こうした産後の抜け毛は、出産をした多くの女性が経験しています。

産後脱毛症が起こる主な原因は、出産前後に生じる女性ホルモンのバランスの変化です。

出産前は髪を成長させる働きがある女性ホルモンの分泌が非常に多くなるため、本来抜けるはずだったタイミングで髪が抜けなくなります。

しかし子供が生まれてからは女性ホルモンのバランスが正常に戻っていき、大量に分泌されていた女性ホルモンの働きによって抜けずにいた髪が一気に抜けてしまいます。

このようなホルモンバランスの変化にともなう抜け毛が、産後脱毛症の正体です。

ですがそれ以外にも、子供が生まれた直後は育児に追われて睡眠不足が続いたり、ストレスが溜まったり、髪にとっては良くない生活習慣が続きやすい時期です。

髪に良くない生活習慣が続くと産後の抜け毛を加速させることにもなりかねません。

産後の抜け毛は出産してから約半年~1年ほどで自然に治まることが多いですが、その時をただ待つだけでなくパートナーやご両親と協力し、大変な時期を乗り越えていきましょう。

なお、抜け毛がなかなか治まらない場合、産後脱毛症以外の原因が潜んでいる可能性もあります。

おかしいと感じることがあれば、すぐに薄毛治療クリニックに相談してみてください。