- 血管を拡張する
- 成長因子の分泌を促す
- 細胞死(アポトーシス)を防ぐ
ミノタブで毛が生えすぎる!ミノタブの効果と注意点を紹介
ミノキシジル内服薬である「ミノタブ(ミノキシジルタブレット)」は高い発毛効果のあるAGA治療薬です。
「毛が生えすぎる」とまでいわれるその効果は果たして本当でしょうか?
ここではミノタブの効果が優れている理由や注意点、さらがミノキシジル外用薬との違いなどを紹介していきます。
毛が生えすぎる効果?ミノタブを詳しく知ろう!
ネットの口コミを見ると「毛が生えすぎる」とも噂されるミノタブ。
もちろん、効果に関しては個人差があるため、一概に「毛が生えすぎる」ということはありません。
ただし、AGA治療薬の中で最も高い発毛効果を持つのは確かです。
ここでは、ミノタブについて詳しく確認していきましょう。
そもそもミノタブとは?
ミノタブとは、ミノキシジルを有効成分とするミノキシジル内服薬(ミノキシジルタブレット)です。
実は、ミノキシジルは発毛剤として開発された成分ではなく、元々は高血圧治療薬として使用されていました。
その副作用として、多毛症が確認されたことからAGA治療薬であるロゲイン(ミノキシジル外用薬)の有効成分として開発された歴史をもちます。
なお、ミノキシジルタブレットは正式にはAGA治療薬として認可されていません。
ただし、高い発毛効果があることから、多くのAGAクリニックで現在はミノタブを処方しています。
なお、現在、処方されているミノタブは高血圧治療薬ロニテンのジェネリック医薬品です。
ミノタブは最も発毛効果が高いAGA治療薬
ミノタブは、AGA治療薬の中で最も発毛効果のある医薬品です。
この発毛効果は有効成分であるミノキシジルの以下の3つの働きによって生まれます。
それでは詳しく確認していきましょう。
血管を拡張する
ミノキシジルには血管拡張作用があることから頭皮の血行が改善されます。
血行が改善されることで、髪を成長させる「毛乳頭」や「毛母細胞」により多くの栄養を届けることが出来るようになります。
髪の成長には栄養は不可欠です。
多くの栄養を運べるようになることで、その結果発毛が促され、それと同時にハリ・コシのある丈夫な髪が生える育毛効果も期待できます。
成長因子の分泌を促す
ミノキシジルは、髪の毛を作り出す毛母細胞に指示を出す成長因子の分泌を促す働きがあります。
具体的に分泌を促すのは「IGF-1(インスリン様成長因子)」や「VEGF(血管内皮細胞増殖因子)」といった発毛シグナルです。
毛母細胞は、分裂と増殖を繰り返すことで髪の毛は作られますが、ミノキシジルの髪の成長因子を分泌する働きにより、毛乳頭細胞を増殖させます。
その結果、太くて丈夫な健康的な髪の毛が作られるのです。
細胞死(アポトーシス)を防ぐ
ミノキシジルには、髪の毛の成長に欠かせない毛母細胞の死滅(アポトーシス)を防ぐ働きがあります。
毛母細胞の一部が細胞死(アポトーシス)を起こすことで髪の成長はストップし、やがては自然脱毛を起こします。
しかし、AGAになるとこのサイクルが早まってしまい、抜け毛や軟毛化(細く短い髪)といった特有の症状が現れるようになってしまうのです。
毛母細胞の細胞死(アポトーシス)を防ぐ働きにより、抜け毛を予防する効果も期待できます。
ミノタブは外用薬よりも効果に優れている!
ミノタブは、成分の吸収率の違いにより、リアップなどのミノキシジル外用薬よりも効果に優れているといわれています。
外用薬は直接塗布した頭皮から成分が浸透していき、毛根周辺にある毛細血管に作用することで効果を発揮します。
しかし、経皮吸収率は1%といわれているため、吸収率が高いわけではありません。
対して、ミノタブは体の内側から成分が浸透していきます。
体が吸収する成分量が外用薬よりも多くなることからより効果が発揮されやすくなるのです。
ただし、外用薬に比べて副作用のリスクが高まるなどの注意点が多くなります。
次項でミノタブの注意点を確認してみましょう。
ミノタブの注意点
ミノタブの注意点は以下の通りです。
- AGA治療薬としては未承認
- 外用薬よりミノタブの方が副作用のリスクが高い
- 初期脱毛
- ED治療薬との併用はできない
それでは詳しく確認していきましょう。
AGA治療薬としては未承認
繰り返しとなりますが、ミノタブは高血圧治療薬ロニテンのジェネリック医薬品です。
発毛効果は優れますが、副作用のリスクが高いため、現在はAGA治療薬としても高血圧治療薬としても国内未承認となっています。
未承認と聞くと不安かもしれませんが、確かな発毛効果のある治療薬です。
そのため、ミノタブをAGA治療薬として処方するクリニックは多くあります。
副作用に関しても、医師の指導の下、服用をすることでリスクを抑えることが可能です。
日本皮膚科学会ガイドラインのミノタブの評価
日本皮膚科学会が発表している、AGAのガイドラインでのミノタブの評価は「D」と評価されています。
発毛効果が高いのにAGA治療薬として最低評価を受けているのは、ミノタブを使った臨床試験データがないためです。
今後評価が変わることはあるかもしれませんが、ミノタブが承認薬となるという見通しは現在のところありません。
それゆえにデータが蓄積された、処方実績が豊富なクリニック選びが大切になります。
外用薬よりミノタブの方が副作用のリスクが高い
ミノタブの最も注意すべき点は副作用です。
ミノキシジル外用薬と比べると、効果は高い分、副作用のリスクも高くなります。
それぞれの副作用をここで確認してみましょう。
- ミノタブの副作用
-
- 頭痛
- 胸痛
- めまい、ふらつき
- 動悸、息切れ、呼吸困難
- むくみ
など
- ミノキシジル外用薬の副作用
-
- 発疹
- かゆみ
- かぶれ
- ふけ
- 塗布した場所の熱感
など
ミノタブは全身に作用することから主に循環器(心臓や血管)系の症状が起きることがあります。
一方の外用薬は局所的(頭皮)に作用することから、主に皮膚症状の軽度から中度の副作用が起こる可能性があります。
副作用のリスクを抑えるためにも、ミノタブを使用する場合は、事前に医師と相談をしましょう。
初期脱毛
ミノタブは外用薬と同じように、服用開始後10日~1ヶ月ほどで初期脱毛が起こる可能性があります。
一時的に抜け毛が増えるので驚くかもしれませんが、初期脱毛はミノタブの効きはじめのサインです。
古くなった髪が新しい髪の成長に伴って押し出されることで抜け毛が増える現象なため、抜け毛が増えたからといって、ミノタブの服用を止めないようにしましょう。
なお、初期脱毛は3ヶ月ほどで収まるのが一般的です。
もしも、長引くようであったり、不安になったりする場合は、医師に相談をしましょう。
ED治療薬との併用はできない
ミノタブはED治療薬との併用ができません。
なぜなら、ED治療薬とミノタブは同じ血管拡張作用があり、併用により必要以上に血圧を低下させてしまう可能性があるからです。
国内で処方されるED治療薬はバイアグラ・レビトラ・シアリスですが、その他にもED治療薬はあります。
そのすべての種類のED治療薬との併用ができないことを覚えておきましょう。
その他にも併用ができない医薬品があります。
- 偏頭痛薬(イミグラン)
- イブプロフェン(風邪薬の成分)
- アルコール
など
基本的に、ミノタブと血管に作用する医薬品との併用は注意する必要があります。
なお、アルコールは服用から7時間程度を空ければ摂取可能です。
プロペシアやザガーロとの併用でさらにミノタブの効果が高まる!
ミノタブは発毛効果のあるAGA治療薬です。
対して、プロペシアやザガーロはAGAの原因となるDHT(ジヒドロテストロテン)の生成を抑制して脱毛を防ぐ効果のある治療薬となります。
- ミノタブ:発毛効果
- プロペシアやザガーロ: 脱毛抑止効果
上記のように異なるアプローチでAGAを改善するため、併用することで改善効果が高まることに期待ができます。
そのため、ミノタブとプロペシアやザガーロの併用は定番の治療法の1つとなっています。
ミノタブで毛が生えすぎる!そのために重要なこと
ミノタブはAGA治療薬の中で最も発毛効果が高い治療薬です。
プロペシアやザガーロとの併用は効果の高いAGA治療法として広く知られています。
しかし、副作用のリスクや併用できない薬がある上に、服用に注意が必要となる場合があります。
そのため、医師の指導の下、安全に使用することが何より重要です。
ミノタブを使用したいという場合は、まずはAGAクリニックの無料カウンセリングを活用して医師に相談するのも1つの方法です。
無料カウンセリングなら一切の費用は掛かりません。
相談することで、自分に適した治療法を提案してもらえることも可能なため、ぜひ、1度無料カウンセリングを受けてみましょう。
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この記事を書いた人
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オンライン編集部:タツ
【写真は治療開始前】31歳から薄毛になり、治療を始めてもうすぐ5年が経過するオンライン診療NAVI編集部のタツです。 これまで試してきた薄毛治療や薄毛の知識を発信するために、現在薄毛専門のライターとして執筆中! 市販の育毛剤やクリニックでもらう治療薬の違いなど、薄毛治療初心者にも分かりやすいように解説しています。 同じ悩みを持つ方々の力になれるよう有益な情報を伝えていければと思います!