ミノキシジルで過呼吸?知っておきたい副作用と安全な使い方
ミノキシジルの作用は発毛効果とともに、心臓や肺、血管やリンパなどの循環器系にも負担がかかります。
そのため過呼吸などの副作用に注意が必要です。
ミノキシジルが頭皮以外にも作用してしまうメカニズムや、考えられる副作用、服用の注意点について詳しく解説していきます。
ミノキシジルは内服薬と外用薬で副作用が違う
ミノキシジルには内服薬と外用薬の2種類あります。
このうち内服薬は循環器への影響が見られやすいため、過呼吸になる可能性があるので注意しましょう。
ミノキシジルは、それぞれ下記のように作用する部位が異なるため、副作用に差が出てきます。
- 内服薬
-
- 全身に作用
- 外用薬
-
- 局所的(頭皮のみ)に作用
内服薬は頭皮に限らず全身に作用します。
もちろん外用薬であっても循環器への影響はゼロではありません。
ただ、臨床データから外用薬の主な副作用は皮膚症状であると判明しています。
ここからは過呼吸につながる、循環器系の副作用に注目して見ていきましょう。
ミノキシジルの作用と過呼吸の関係
過呼吸がなぜ起こるのかについて、順を追って説明していきます。
ミノキシジルには発毛効果だけではなく、血管を動かす血管平滑筋という筋肉を弛緩させる作用もある薬です。
そのため血圧を下げる降圧効果にも注意が必要になります。
血流が良くなるのは必ずしも良い事ばかりではありません。
2種類ある血管のうち、ミノキシジルは動脈にしか作用しないためです。
動脈の働き
- 心臓から血液を送り出す
静脈の働き
- 心臓に血液を戻す
動脈から勢いに乗った血流がそのまま静脈に戻ると、同じ血液量を戻せないことで心臓に負担がかかり、胸の痛みや不整脈につながります。
また、心臓が血流のバランスを取るため普段以上に働くと、通常より酸素が多く必要になるため肺に負担がかかり、過呼吸などの呼吸器不全へ連鎖してしまうのです。
このような流れで、ミノキシジルの作用は循環器(心臓・肺・血管)に影響を与えてしまう可能性があります。
循環器系(心臓・肺・血管)に異常がある人は要注意
ミノキシジル内服薬ですが、下記に該当する方は服用できない場合があります。
- 心臓や肺に既往や疾患、障害がある
- 高血圧または低血圧
このように循環器系に持病などの問題がある場合です。
また、とくに心臓への影響が懸念されており、下記のような症状が出やすいとされています。
- 胸、腕、肩の痛み
- 吐き気や嘔吐
- 動悸や息切れ
- むくみ
- 不整脈
など
胸の痛みだけでなく、腕や肩の痛み、吐き気や嘔吐がみられる場合には、心臓に深刻な問題が起こる兆候の可能性があり注意が必要です。
場合によっては命に関わることがあるため、医師に相談しながら服用しましょう。
ミノキシジルの安全な使い方
ミノキシジルの内服薬と外用薬の使い方について、簡単に紹介します。
内服薬の服用方法
- 1日1回
- 1錠(5mg)の服用
内服薬は5mgを処方されるのが一般的ですが、体質や症状により適正量は異なるため、医師と相談のうえで用量を決めましょう。
飲むタイミングは決まっていませんが、飲み忘れや過剰摂取しないように、決まった時間に服用する癖をつけると間違いが起こりにくいです。
外用薬の使用方法
- 1日2回(朝・晩)
- 1回1mlを頭皮に塗布
頭皮を清潔にした状態で使用しましょう。
そのため1日1回は必ず洗髪し、汚れを落とした後に使用してください。
ミノキシジルの成分量や濃度
ミノキシジルは成分量(内服)や濃度(外用)を増やすことで効果が高まることがわかっています。
しかし同時に副作用の確率も上がることを意味するため、含有量を増やす場合はリスク管理が重要です。
発毛の期待値が上がっても、治療を続けられないほどの副作用が出てしまっては意味がありません。
このことから、ミノキシジルの使用は効果と副作用のバランスが大切といえます。
一定の効果を保ちつつ、副作用のリスクを限りなく抑えられる、自分にあった適正量で使用しましょう。
ミノキシジルの適正量は、年齢、体質、性別によっても異なります。
医師のもとで低用量からスタートし、様子を見ながら調整していくのが理想的です。
ミノキシジルを継続して使うなら定期健診
AGAクリニックは科でいうと、皮膚科になります。
そのため心臓や肺や血管といった、循環器に対しての設備までは整っていません。
循環器系のトラブルが想定できるだけに、ミノキシジルを使用するのであれば循環器内科で心電図やエコーといった検査を定期的に受けるのが良いでしょう。
2つの医療機関に通うのは面倒かもしれませんが、それだけミノキシジルにはリスクがあるということを把握しておきましょう。
ミノキシジルを使用して違和感があったとき
ミノキシジルの服用で体調の変化や違和感があれば服用を中止して医師に相談してください。
取り返しのつかなくなることを防ぐためにも、服用中の体調の変化には要注意です。
服用を中止すれば発毛効果も徐々に失われていきますが、やめるのも勇気です。
AGAの治療は健康を害してまで必要ではありません。
違和感を感じた場合は、服用の中断や治療薬の変更を検討しましょう。
ミノキシジルタブレットは未承認薬
ミノキシジルタブレット(内服薬)は、国内での臨床試験などを行っておらず、有効性・安全性が確保されていません。
また、副作用が起こりやすいという注意点があるAGA治療薬です。
そのため、厚生労働省から承認されていない医薬品になります。
それにも関わらずクリニックで処方されているのには、外用薬よりも発毛効果が高いという理由があるからです。
また、未承認薬ではあるものの違法ではなく、医師の処方であれば問題ありません。
副作用に対して素早く対応できるような、処方経験が豊富な医師のもとでの服用であれば安心して使用できます。
正しく使用すれば危険な薬ではない
ミノキシジルは効果に比例して副作用も強く出てしまうAGA治療薬です。
扱いが難しいですが、用量を調整しながら正しく使用してください。
また個人で海外から輸入して服用している方もいるようですが、非常に危険な行為です。
安全に使用するためにも、医師の処方と指導を受けながらミノキシジルでAGA治療を行いましょう。
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この記事を書いた人
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オンライン編集部:タツ
【写真は治療開始前】31歳から薄毛になり、治療を始めてもうすぐ5年が経過するオンライン診療NAVI編集部のタツです。 これまで試してきた薄毛治療や薄毛の知識を発信するために、現在薄毛専門のライターとして執筆中! 市販の育毛剤やクリニックでもらう治療薬の違いなど、薄毛治療初心者にも分かりやすいように解説しています。 同じ悩みを持つ方々の力になれるよう有益な情報を伝えていければと思います!