薄毛の種類と症状|タイプ別の進行パターンも解説!
薄毛には種類があり、種類によって抜け毛の症状や治療方法も異なります。
薄毛の種類によっては自然に治る脱毛症もありますが、進行性の脱毛症の場合は継続的な治療が必要になります。
ここでは、薄毛の種類や原因、薄毛の進行パターンをタイプ別に詳しく解説していきます。
薄毛の症状
薄毛になると抜け毛の増加や髪の毛が細くなります。
薄毛の種類によっては頭皮に一部分に薄毛の症状が現れることもありますが、頭皮全体に薄毛の症状が発症することもあります。
また薄毛の種類によっては自然に治る症状もあります。
しかし、進行性の脱毛症である男性型脱毛症(AGA)や女性男性型脱毛症(FAGA)だと治療を行わないと抜け毛などが改善されることがありません。
薄毛の原因
薄毛を引き起こす主な原因として考えられているのが以下の要因です。
- ホルモンバランスの乱れ
- ストレス
- 遺伝
- 食生活
- 睡眠不足
薄毛は生活習慣の乱れが引き起こすこともあります。
特に髪は”健康バロメーター”とも言われ、何かしら身体に不調が出るとそのサインとして抜け毛が増加する場合もあります。
抜け毛の増加、髪の毛が細くなったなどの症状が現れているようであれば、まずは生活習慣を整えてみましょう。
薄毛の種類
冒頭でも少し触れましたが、薄毛といってもその種類はさまざまです。
種類によって治療方法も異なり、誤ったケアは薄毛を悪化させしまうこともあります。
ここでは、薄毛の種類や症状、治療方法などを解説しています。
男性型脱毛症(AGA)
男性の薄毛の90%近くを締めると言われるのが、男性型脱毛症(AGA)です。
発症の原因は男性ホルモンや遺伝によるものです。
男性型脱毛症(AGA)はヘアサイクルがミニチュア化(成長期が短くなる)することで抜け毛の増加や軟毛化といった薄毛症状を引き起こします。
また進行性であることから、治療をせずに放置しておくと症状が悪化します。
男性型脱毛症の主な治療薬としては、プロペシアやザガーロ、ミノキシジルが使用されます。
その他、植毛やHARG療法などの治療方法もあります。
女性の脱毛症
「薄毛=男性」のイメージが強いですが、女性でも薄毛に悩む方が年々増えています。
女性の脱毛症には自然に治る脱毛症や治療が必要な脱毛症があります。
女性に現れる脱毛症や治療方法を紹介しています。
女性男性型脱毛症(FAGA)
女性男性型脱毛症(FAGA)は、びまん性脱毛に含まれる女性の薄毛症状のひとつになります。
びまん性脱毛症
- 女性男性型脱毛症(FAGA)
- (慢性/急性)休止期脱毛症
40代以降に多くみられ、女性ホルモンの分泌量が減り男性ホルモンの働きが強まることで起こります。
また、男性型脱毛症(AGA)とは症状が異なり、頭頂部や分け目から全体に広がるように薄毛になっていくことが特徴です。
治療方法としては、パントガールやリアップリジェンヌ(ミノキシジル)といったものが有効だと考えられています。
分娩後脱毛
妊娠・出産というライフイベントを経て起こるのが、分娩後脱毛症です。
“産後脱毛症”とも呼ばれ、髪を守っている女性ホルモンのバランスが大きく変化することで起こります。
産後2ヶ月目あたりから抜け毛が増えていき、個人差はありますが3〜6ヶ月ほどで落ち着いてきます。
ホルモンバランスが落ち着くことで自然に治ることが多いですが、育毛剤などを使うこともひとつの対策です。
また、十分な栄養補給や睡眠など質の良い生活習慣を心がけることで早期の改善が期待できます。
男女共通の脱毛症
ここからは、男性にも女性にも起こる脱毛症についてご紹介していきます。
円形脱毛症
「10円ハゲ」として知られる円形脱毛症ですが、髪だけでなく、眉毛やまつ毛、体毛にも脱毛症状が及ぶことがあります。
発症する原因については自己免疫疾患とされていますが、未だにはっきりとした原因がわかっていないのが現状です。
また、円形脱毛症は症状が良くなったり、悪くなったりを繰り返すことから、有効な治療方法が少ない脱毛症です。
今のところ治療ガイドラインでは、「ステロイド(局所注射と外用薬)」や「局所免疫療法」が有効であると考えられています。
粃糠性脱毛症
粃糠性脱毛症(ひこう性脱毛症)は、フケがきっかけとなって起こる脱毛症です。
脱毛症状を起こすまでの過程は以下の通りです。
乾燥した細かなフケが大量に発生
⇩
毛穴をふさぐ
⇩
中で常在菌が繁殖
⇩
炎症
⇩
髪の成長を邪魔する
⇩
脱毛
フケが増えてくる以外にも、初期症状としてかゆみを感じることがあります。
また、悪化した場合に脱毛を起こすため、早めに抗生物質やステロイド外用薬、皮脂のバランスを整えるためにビタミン剤などで治療するのが一般的となっています。
AGAのタイプとは?ハゲ方と進行パターン
AGAにもO字、M字、U字タイプがあり、タイプごとに進行パターンが異なります。
- O字ハゲ
- M字ハゲ
- U字ハゲ
ここからはタイプ別に進行パターンや特徴を解説していきます。
【O字ハゲ】日本人に多い頭頂部からの薄毛
日本人にもっとも多いとされるのが、O字ハゲです。
つむじハゲ、かっぱハゲetc…と呼び方もいろいろありますが、上から見た時に「O」の形をしていることからO字ハゲと呼ばれています。
早期発見が難しいのが特徴で、これは普段の生活で頭頂部を見る機会が少ないためです。
そのため、他人から指摘されることで気づくことも多く、気づいた時には薄毛の範囲が広がっていることも珍しくありません。
【M字ハゲ】よく見られる額からの薄毛
額の生え際の後退によって正面からみた時に、「M」の形をしていることからM字ハゲと呼ばれています。
髪をセットしている時などに気付きやすいものの、AGAの進行タイプの中でもっとも治療が難しいとされているのが特徴です。
もともとの額の形にもよりますが、年々おでこが広がってきたと感じているようであれば注意が必要です。
・眉をあげた時にできる一番上シワ
・1番深い生え際
この2つの間隔が指2本以上あると、M字ハゲの可能性が高いです。
【U字ハゲ】前頭部からの薄毛
前頭部から頭頂部に向かって進行していくタイプが、U字ハゲです。
また、人によってはA字ハゲといって、中央の前髪だけが残るパターンもあります。
進行していくと頭頂部の薄毛と繋がり、側頭部や後頭部にしか髪が残らない状態になります。
U字ハゲは全体的に薄くなるので、前頭部から髪が薄くなってきたと感じるようであれば早めに対策するのがオススメです。
AGAの予防と対策
AGAの予防と対策には、次のようなものがあります。
<予防>
- 栄養バランスの良い食事を意識する
- 十分な睡眠を取る
- 適度な運動を行う
- ストレスを溜めない
<対策>
- プロペシア(フィナステリド)
- ザガーロ(デュタステリド)
- ミノキシジル
健康な髪を維持するためには、生活習慣から見直すことが一番の予防方法になります。
また、もしAGAの進行が認められる場合であっても、対策にあげたAGA治療薬を服用しながら生活習慣をコントロールするのが理想的です。
進行度合いやタイプに合った対処法を選択しよう
薄毛治療は症状に合った治療方法が大切です。
もし誤った治療を続けてしまうと、効果がないだけでなく、さらに薄毛を進行させてしまう可能性もあります。
そのため、自己流の治療やケアはオススメできません。
「抜け毛の増加」「髪の毛が細くなった」などの症状があれば、まずは医師に診察してもらい、髪や頭皮の状況に応じた適切な治療を受けてみてください。
以下のページではクリニック選びのポイントやおすすめのAGAクリニックを紹介しています。
もし、クリニック選びで悩んでいる場合は、ぜひ参考にしてみてください。
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10円ハゲは一般的に円形脱毛症と呼ばれている脱毛症です。発症する原因としては自己免疫疾患や精神的ストレスなどが原因となって引き起こります。後頭部に現れやすい「単発型」や耳の後ろを中心に複数の円形脱毛が起こる「多発型」などのタイプがあります。10円ハゲ(円形脱毛症)の原因や対象方、治療方法などを紹介します。
この記事を書いた人
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オンライン編集部:タツ
【写真は治療開始前】31歳から薄毛になり、治療を始めてもうすぐ5年が経過するオンライン診療NAVI編集部のタツです。 これまで試してきた薄毛治療や薄毛の知識を発信するために、現在薄毛専門のライターとして執筆中! 市販の育毛剤やクリニックでもらう治療薬の違いなど、薄毛治療初心者にも分かりやすいように解説しています。 同じ悩みを持つ方々の力になれるよう有益な情報を伝えていければと思います!