ハゲや薄毛は遺伝する?AGAの原因にまつわる噂を徹底調査!
結論からいうと、AGA(ハゲや薄毛)が遺伝するのは本当です。
ただし、100%遺伝するということはなく、人によってはAGAにならないこともあります。
ここでは、AGAが遺伝する理由やAGAの発症率が高いケースなどを詳しく紹介していきます。
AGAと遺伝の関係を知る下準備!AGAの原因を確認しよう
薄毛(ハゲ)と遺伝の関係を知る上でAGAについて知ることが重要です。
まずは、AGAについて症状や原因を確認していきましょう。
そもそもAGAって何?
AGA(男性型脱毛症)とは、進行性の脱毛症で、現在、日本人男性の3人に1人がAGAを発症しているといわれています。
代表的な症状は、額の生え際の後退や頭頂部の薄毛です。
抜け毛の増加や髪のハリやコシの低下、弱々しい毛が増えるなどの初期症状からはじまり、1度発症すれば、進行性のため自然に治ることはありません。
治療をしないまま放置すると、最終的には前頭部から頭頂部にかけて髪の毛がない状態になってしまうため注意しましょう。
AGAの原因
AGAの原因は、男性ホルモンの1種「DHT(ジヒドロテストステロン)」です。
DHTとは、男性の体内に必ず存在するホルモン「テストステロン」と、頭皮に存在する「5αリダクターゼ(5α還元酵素)」が結びつき生成されます。
- テストステロン + 5aリダクターゼ(酵素) = DHT
このDHTが頭皮にある「AR(アンドロゲンレセプター)」と呼ばれるホルモン受容体と結合することで脱毛が起こります。
もう少し詳しく説明していきます。
DHTとアンドロゲンレセプターが結合すると
発生したDHTは、頭皮にある「AR(アンドロゲンレセプター)」と呼ばれるホルモン受容体と結合。
すると「TGF-β(脱毛因子)」というが発生し、毛母細胞などの働きを抑制することで脱毛が起こります。
- DHT + AR(アンドロゲンレセプター) = TGF-β(脱毛因子)
通常、髪の毛は約3~6年で成長期→退行期→休止期という一連の流れを経て脱毛しますが、成長期がヘアサイクルの9割を占めます。
しかし、DHTとARが結合して脱毛因子が発生することで、ヘアサイクルを乱して成長期を数カ月~1年ほどに短縮させてしまいます。
その結果、成長途中の髪の毛が抜け落ちてしまう、これこそがAGAの発症や進行の原因です。
ここまで詳しくAGAの原因について説明してきました。
なぜなら、この原因こそ遺伝と関係があるからです。
次項で詳しく確認してみましょう。
AGAが遺伝する理由は?
薄毛(ハゲ)が遺伝する理由は、AGAの原因となる以下が遺伝によって引き継がれるからです。
- DHT生成に欠かせない5aリダクターゼの活性度
- 脱毛因子を生み出すAR(アンドロゲンレセプター)の感受性
それでは詳しく確認していきましょう。
DHT生成に欠かせない5aリダクターゼの活性度
前述の繰り返しとなりますが、5aリダクターゼは、AGAの原因となるDHTの生成に欠かせない酵素です。
5aリダクターゼの活性度が強ければ強いほど、DHTが発生しやすくなるため、AGAのリスクが高まります。
この5aリダクターゼの活性に関わる遺伝子は優勢遺伝であるため、両親のどちらか一方がその遺伝子を保有している場合、子どもに受け継がれてしまうのです。
優勢遺伝とは、子どもは親からそれぞれ遺伝子をもらいますが、変化を持つ遺伝子を1つ受け継いだときに発症する遺伝の仕方を指します。
現在、優勢遺伝は顕性遺伝とも呼ばれています。
脱毛因子を生み出すAR(アンドロゲンレセプター)の感受性
AR(アンドロゲンレセプター)の感受性が強いとDHTと結びつきやすいため、AGAのリスクが高まります。
このARの感受性は母親から遺伝しますが、元をたどると母親の祖父から母親へと受け継がれています。
つまり、母型の祖父が薄毛の場合、隔世遺伝をする可能性があるのです。
なお、隔世遺伝とは、親の世代を通り越して、それよりもっと以前の先祖の形質が世代を隔てて遺伝しているように見える現象のことです。
ちなみに、AGAの発症率が高いのは、母型の祖父が薄毛の場合といわれています。
次項で詳しく確認してみましょう。
AGAの発症率が高いのは母方の祖父が薄毛の場合!
AGAの発症率が高いのは母方の祖父が薄毛の場合となる理由を紹介していきます。
人には「性染色体」というものがありますが、この性染色体にはさらに「X染色体」と「Y染色体」の2種類にわけられます。
性染色体は人の体内に必ず2つが存在し、父親と母親からどのように受け継がれるかによって生まれてくる子供の性別が決まるのです。
- 男性の場合:XY
- 女性の場合:XX
ここで重要となるのが、ARの感受性の遺伝子情報は「X染色体」が持っている点です。
男性の場合、「X染色体」は必ず母親から遺伝するため、ARの感受性も母親から遺伝されます。
前述で述べましたが、母親のARの感受性は、元々は母親の祖父から受け継がれているため、母方の祖父が薄毛の場合、AGAを発症する確率が高くなるのです。
母方の祖父が薄毛の場合、AGAを発症する確率は?
母方の祖父が薄毛の場合、AGAを発症する確率は以下の通りです。
- 母方の祖父が薄毛:75%
- 母方の祖父・曽祖父が薄毛:90%
そのため、自分がAGAを発症しやすい体質を見るには、母親の家系に薄毛の方がいるかを確認してみるといいでしょう。
ここで気になるのは父親が薄毛の場合ではないでしょうか?
次項で確認してみましょう。
父親が薄毛の場合は?
母親から薄毛の遺伝子を引き継ぐとはいったものの、父親が薄毛かどうかも見過ごせません。
というのもAGAの原因をつくる「5αリダクターゼの活性度」は、父親のY染色体からも引き継がれる可能性があるためです。
そのため父親が薄毛(ハゲ)であれば、将来的にAGAになる可能性も否定できません。
遺伝の話は突き詰めればキリがありません。
将来的なAGAになる可能性があるかは「母親の家系(祖父など)」と「父親の髪の状態」の2つをチェックしてみましょう。
AGAが遺伝するとわかったら予防が大切
AGA発症に遺伝が関係していることがわかりました。
ただし、母方の祖父・曽祖父が薄毛だったからといって発症しない人はいます。
まだ、AGAが発症していない状態でしたら、まずはAGAの予防を日ごろの生活に取り入れてみましょう。
AGAの予防法
- 食生活の改善
- 睡眠の質を向上させる
- ストレス発散
- 適度な運動
- 禁煙
- アルコールを飲み過ぎない
- 正しいヘアケア
生活習慣を改善することはAGAの予防に取って大きな役割を持ちます。
さらに、予防法としてプロペシアや濃度の低いミノキシジル外用薬といったAGA治療薬を使用することも効果的といえるでしょう。
ただし、AGA治療薬を使用する場合は、副作用のリスクもあることから事前に医師に相談しましょう。
AGAは治療することで改善できる!
遺伝によってAGAを発症した場合でも、現在はAGA治療法が確立しているため改善が期待できます。
予防法でも触れましたがAGAに効果的な治療薬として代表されるのが以下です。
- プロペシア(フィナステリド)
- ザガーロ(デュタステリド)
- ミノキシジル
さらに、育毛メソセラピーやHARG療法といった施術治療を行っているクリニックもあります。
AGAを改善するには、初期段階で治療を開始することと症状に適した治療を行うことが重要です。
AGAに対して不安がある場合は
AGAに対して不安がある場合は、早めにAGAクリニックで相談することが大切です。
1人で悩みを抱えていても解決はしません。
AGAを改善するには、原因を特定し症状に適した治療を行うことが重要です。
発症していない場合は、自分に適した予防法を日々の生活に取り入れることも大切といえます。
ただし、自己判断でAGAかどうか特定することや治療法、予防法を選択するのは困難です。
そのため、不安がある場合は、なるべく早くAGAクリニックで相談をしてみましょう。
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参考サイト一覧
以下はこのページを作成するにあたり、参考にしたサイトです。
参考
この記事を書いた人
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オンライン編集部:タツ
【写真は治療開始前】31歳から薄毛になり、治療を始めてもうすぐ5年が経過するオンライン診療NAVI編集部のタツです。 これまで試してきた薄毛治療や薄毛の知識を発信するために、現在薄毛専門のライターとして執筆中! 市販の育毛剤やクリニックでもらう治療薬の違いなど、薄毛治療初心者にも分かりやすいように解説しています。 同じ悩みを持つ方々の力になれるよう有益な情報を伝えていければと思います!