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【医師監修】ミノタブ飲んだら逆効果で毛が抜けた?ミノキシジルは正しく使えば生える

ミノタブ飲んだら逆効果で毛が抜けた?薄毛の改善効果をもつミノキシジルを有効成分としている錠剤のミノキシジルタブレット。
こちらのページでは、そんなミノキシジルタブレットを使うことによっておきる初期脱毛や効果的に使う方法を解説していきます。

記事の監修医

記事の監修医竹内 想(名古屋大学医学部付属病院)

国立大学医学部を卒業後、市中病院にて内科・救急・在宅診療など含めた診療経験を積みました。
その後、大学病院に戻り、皮膚科医としてクリニックでの外来や臨床研究を行っています。AGAを含めた、自由診療の治療にも多く携わってきた経験を活かし、皮膚科の知識について、みなさんに分かりやすく理解していただけるよう、正確さやわかりやすさを心がけた情報発信を行なっています。

※監修者はクリニック選定に関わっておりません。

目次

  1. ミノキシジルを使い始めてから抜け毛が増えるのは初期脱毛
  2. ミノキシジルは使い方を間違えると逆効果
  3. ミノキシジルを更に効果的に使う方法
  4. ミノキシジルで効果を見られない場合は他の脱毛症かもしれない
  5. ミノキシジルを正しく使えば薄毛は改善する

ミノキシジルを使い始めてから抜け毛が増えるのは初期脱毛

初期脱毛ミノキシジルを使い始めてから起きる症状のひとつに初期脱毛があります。
この初期脱毛はミノキシジルの効果が現れてくると共に出てくる症状のひとつとなっています。
ミノキシジルを使っているのに初期脱毛で抜け毛が増えた場合、ミノキシジルの効果が現れている証拠であるため、服用を中止せずにそのまま継続して服用するようにしましょう。

初期脱毛で毛が抜ける理由

薄毛の改善薬であるミノキシジルではありますが、これを使うことで改善とは真逆の初期脱毛が起きてしまうのはなぜなのでしょうか。
ミノキシジルは、髪を作る毛包を活性化させることによって髪の成長を促します。
その結果、元々あった成長が止まってしまい抜け落ちるのを待っている毛が抜け落ちることが理由となっています。

初期脱毛の期間

ミノキシジルを使うことで起きる可能性がある初期脱毛ですが、この初期脱毛が続く期間には個人差があります
早い人の場合であれば10日程で初期脱毛は落ち着きますが、長い人の場合は1ヶ月程度初期脱毛が続きます。
長い人の場合1ヶ月も脱毛が続くため不安に思われる方も少なくありませんし、長期間に及ぶ脱毛でミノキシジルの使用をやめてしまう方もいらっしゃいます。
しかし、そこで服用をとめてしまうと、ミノキシジルが効き始めている状態がなくなってしまうため初期脱毛があってもミノキシジルは継続して使用するようにしましょう。

ミノキシジルは使い方を間違えると逆効果

使い方を間違えると逆効果ここからは、実際にミノキシジルを使う方法やミノキシジルの効果を紹介していきます。
ミノキシジルに限らず、どんな治療薬にも言えることですが適切に使用しなかった場合、副作用のリスクが高まる可能性や、十分な効果を得られなくなってしまいます。

ミノキシジルは発毛作用がある

ミノキシジルの効果は、髪の成長を促すと共に毛包を活性化させることによって発毛を促します。
この髪の成長を促す育毛効果と髪を作る発毛効果の2つの作用を持っています。
髪を生やし、そして生えた髪を強く太く成長させることによって、効果的に薄毛を改善へと導くのがミノキシジルの主な効果となっています。
しかし、ミノキシジルには上記のように育毛や発毛といった作用はありますが、脱毛を抑制するといった効果はありません。

ミノキシジルの使い方

現在、薄毛の治療薬として使われるミノキシジルには塗って使う外用薬タイプと服用して使う内服薬タイプの2種類あります。
ここからはそれぞれのタイプごとのミノキシジルの使い方を解説していきます。

ミノキシジル内服薬の飲み方

内服薬タイプのミノキシジルは、ミノキシジルタブレットやミノタブなどといった名称で呼ばれており、基本的な使い方は他の内服薬と同様に水やぬるま湯で錠剤を服用するだけとなっています。
一度に服用する量は、使う人によって適切な量が違っているため、自分に合った服用量を医師と相談した上で、決めるようにしましょう。また内服薬は外用薬と比べて血圧の低下など副作用が出やすいことが知られているため、何か気になる症状があればすぐに医師と相談してください。

ミノキシジル外用薬の使い方

外用薬タイプのミノキシジルの使い方は、洗髪し髪を乾かした後に頭皮に直接ミノキシジルを塗布して、マッサージするように揉み込んでミノキシジルの成分を頭皮に浸透させていきます。
この時、ミノキシジルを塗布する場所は、頭皮全体ではなく薄毛が気になる場所となっています。
ただし、ピンポイント過ぎてしまうとミノキシジルの効果が出る場所もピンポイントとなってしまい、薄毛改善の効果があらわれる場所にもムラができてしまうため注意しましょう。

ミノキシジルを更に効果的に使う方法

効果的に使う方法
ミノキシジルには育毛や発毛といった効果がありますが、脱毛を抑制する効果はないとお伝えしました。
そのため、ミノキシジルを使っているけど薄毛の進行が止まらないといった場合はプロペシアなどと併用するのがオススメです。

プロペシアやザガーロとの併用

ミノキシジルとの相乗効果をもつのがプロペシアやザガーロといったAGA治療薬です。
プロペシアやザガーロはミノキシジルと同様に薄毛の改善に使われる治療薬ですが、ミノキシジルとプロペシアでは作用が違っています。
そのため、ミノキシジルとプロペシアやザガーロを併用することで効果的に薄毛の改善を行えるようになります。

ミノキシジルとプロペシアやザガーロの違い

上記でもお伝えしたように、ミノキシジルとプロペシアやザガーロは同じ薄毛の改善効果を持っていますが、薄毛改善に対するアプローチが全く違っています。
では、ミノキシジルとプロペシアやザガーロにはどのように効果が違っているのでしょうか。
既にお伝えしているように、ミノキシジルの作用は発毛や育毛を促すことで薄毛を改善します。
その一方でプロペシアやザガーロは脱毛そのものを抑制して髪が正常に成長する土台を作ることで薄毛を改善します。
それぞれでアプローチが違っているため、併用することで相乗効果に期待できるのです。

薬を使いたくない場合は食生活を改善しよう

ミノキシジルとプロペシアやザガーロなどの併用は効果的に薄毛を改善へと導くことができます。
しかしながら、薬の量が増えるということに抵抗がある場合は治療薬の併用ではなく、生活習慣の改善がオススメです。

カプサイシンやイソフラボンを摂取する

生活習慣の改善の中でも、比較的容易なのが食事で摂取する栄養に気を付けることです。
特に、AGA改善効果が期待できる成分がカプサイシンとイソフラボンです。
トウガラシの辛み成分であるカプサイシンには血行を促進する作用があり、食事で摂取することによって血流が改善します。
頭髪への栄養供給がミノキシジルだけ使う場合と比べ、カプサイシンを併用することでより高まるため育毛効果が期待されます。

また、大豆などに多く含まれるイソフラボンは男性ホルモンの作用を抑制します。
AGAは男性ホルモンの過剰な働きが影響して起きるため、イソフラボンを意識的に取り入れることで抜け毛を抑制しミノキシジルの薄毛改善効果が高まることが期待されます。

プロペシアと唐辛子について詳しく見る

髪の毛の成長に良い栄養素

カプサイシンやイソフラボンなど、血流やホルモンに対して作用する栄養成分だけでなく、髪を作る成分や髪の成長を促す成分を摂取することも重要です。
髪の主成分となるたんぱく質や、髪を作るのをサポートするミネラルの亜鉛、頭皮環境を整え髪の主成分を作るビタミン群、髪を作るケラチンを作るのに必要不可欠なシスチンなどです。

上記外にも、毛母細胞の細胞分裂を促進して髪を育てるカロテンやリコピン、毛乳頭細胞を増やすフコイダンなど発毛や髪の成長に必要になり成長をサポートする栄養素は非常に多くあります。
こうした栄養を満遍なく食事に取り入れられるように意識することでより効果的な育毛が可能となります。

ミノキシジルで効果を見られない場合は他の脱毛症かもしれない

他の脱毛症かも
ミノキシジルは男性型脱毛症(AGA)や女性の壮年性脱毛症(FAGA)の症状を改善する効果を持っています。
しかし、AGAやFAGA以外の脱毛症に対しては効果を発揮しません。
そのため、適切にミノキシジルを使っているのに効果が無いという場合はAGAやFAGA以外の脱毛症である可能性があります。

その他の脱毛症の種類

では、AGA以外の脱毛症にはどういったものがあるのでしょうか?
実はAGA以外の脱毛症は原因別に様々な種類があります。ここからはそんなAGA以外の脱毛症について紹介していきます。

円形脱毛症

円形脱毛症とは、局所的に脱毛が起きる脱毛症で、脱毛箇所は1ヵ所だけでなく複数あらわれる場合があります。
ストレスが原因であるという説が支持されていましたが、近年では自己免疫による説が有力視されています。

脂漏性脱毛症

脂漏性脱毛症とは、頭皮の皮脂が増加することで頭皮の皮脂やフケを餌としている頭皮の常在菌が異常に増加します。
その結果、皮膚が炎症を起こします。頭皮環境が悪化してしまい髪が抜けてしまう脱毛症です。

ホルモン分泌異常による脱毛症

ホルモン分泌異常による脱毛症とは、甲状腺機能が低下したりバセドウ病などで甲状腺ホルモンが異常分泌したり、出産によってホルモンバランスが崩れたりすることで起きる脱毛症です。
ホルモンバランスの変化が原因であるため、正常なバランスに戻すことで脱毛は改善します。

栄養障害

栄養障害による脱毛症とは、ダイエットや断食などで栄養摂取を極端に制限することで起きる脱毛症です。
体内の栄養不足を改善することで発毛や髪の成長が正常に戻り脱毛は改善していきます。

脱毛狂

脱毛狂とは、抜毛症とも呼ばれ自ら健康な髪を引き抜いてしまう自傷行為のひとつです。
この自傷行為の原因は人によって様々ですが、心的要因などの原因が取り除かれ髪を抜く癖を矯正することで改善していきます。

ミノキシジルを正しく使えば薄毛は改善する

薄毛の改善に利用されているミノキシジルは適切に使うことが何よりも重要です。
これは、ミノキシジルに限らず、どういった治療薬にも言えることです。
ミノキシジルを用いて薄毛治療を考えている方は、まずはクリニックなどで適切な診察を受け、専門家である医師に相談して指導を受けた上で治療にあたるようにしましょう。
そうすることで、十分なミノキシジルの効果に期待できるようになります。

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この記事を書いた人

オンライン編集部:タツ
オンライン編集部:タツ
【写真は治療開始前】31歳から薄毛になり、治療を始めてもうすぐ5年が経過するオンライン診療NAVI編集部のタツです。 これまで試してきた薄毛治療や薄毛の知識を発信するために、現在薄毛専門のライターとして執筆中! 市販の育毛剤やクリニックでもらう治療薬の違いなど、薄毛治療初心者にも分かりやすいように解説しています。 同じ悩みを持つ方々の力になれるよう有益な情報を伝えていければと思います!