胎児に悪影響?ミノキシジルが与える妊娠中への影響とは?
男性だけでなく女性でも使用ができるミノキシジルですが、女性は使用タイミングを誤ると胎児や子供に悪影響を及ぼす可能性があります。
このページでは女性がミノキシジルを使ってはいけないタイミングや、妊娠中にミノキシジルを使用したらどのような影響を及ぼすかなどを詳しく解説しています。
妊娠中の女性はもちろん、妊活中の方もチェックしてみてください。
女性がミノキシジルを使用してはいけない時期
薄毛で悩む女性の治療方法の1つとして、ミノキシジルがあります。
ただ男性と違い、女性はいつでもミノキシジルを使用できるというわけではありません。
「妊娠〜授乳期」の時期は薄毛の症状がでていても、胎児に影響が出てしまうためミノキシジルを使用は推奨されていません。
妊娠しているという可能性がある方もミノキシジルの使用は避けた方がよいでしょう。
また、ミノキシジルは20歳未満の女性が使用した場合の安全性や有効性も分かっていないので、決して使用しないようにしてください。
ミノキシジルは妊娠中に使用してはいけない理由
ミノキシジルには内服・外用の2タイプがありますが、いずれも妊娠中に使用できない理由としてあげられるのが次のようなことです。
- 胎児の心臓に強い負担がかかる
- 胎児の発育に影響
母体とつながっている胎児は、お母さんの使用した薬の影響も受けやすくなっています。
もし、ミノキシジルの影響が出た場合、成長に悪影響を及ぼす可能性があります。
子供が健康で産まれてくるためにも妊娠中のミノキシジルの使用は避けましょう。
【授乳期】母乳を通してミノキシジルの影響が出る恐れ
ミノキシジルを使用すると、母乳に移行してしまうことが分かっています。
そのため、授乳期であってもミノキシジルを使用するのは避けてください。
母乳に含まれるミノキシジル成分は少量ですが、安全性が保障されていません。
子供の健康と安全を考え、ミノキシジルの使用は授乳期が終わってからにしましょう。
妊娠していると気付かずにミノキシジルを飲んでしまった場合は?
もし、妊娠していることに気がつかずミノキシジルを使用してしまった場合には、妊娠が分かった時点で医師に相談するようにしてください。
また、妊活中の方は事前にミノキシジルは使用を中断しておきましょう。
ミノキシジルを中断している間は抜け毛が増える
ミノキシジルで薄毛治療をしていた女性は、使用を中止するとゆっくりと元の状態に戻っていきます。
これはミノキシジルの効果で発毛しているため、中断すればその効果も失われるためです。
大きなライフイベントを控えるゆえに仕方のないことなので、多少の抜け毛の増加などは覚悟しておきましょう。
ただし、授乳期が過ぎれば再びミノキシジルを使用することはできるので、その際は医師に相談しましょう。
ミノキシジルが使用できない間は頭皮マッサージで頭皮環境を整えておこう!
妊娠〜授乳期までにできる薄毛のセルフケアとして、頭皮マッサージがあります。
頭皮への血流がUPするのはもちろん、首や肩のコリ、顔のむくみなどにも良いのでオススメです。
■頭の筋肉を意識
頭には主に3つの筋肉があります。
- 前頭筋
⇨ おでこから頭に向かってある筋肉 - 側頭筋
⇨ 耳の両側の上にある筋肉 - 後頭筋
⇨ 後頭部にある筋肉
これらの筋肉を意識して、指の腹をつかって揉むようにしてマッサージしてみてください。
また両耳をひっぱりながら回すのも効果的です。
■頭皮のツボ
頭皮にある血流を良くするツボを、親指を使って押してあげるのも良いでしょう。
ポイントとしては少し痛みを感じる程度の力加減で、1回5〜10秒をひと呼吸おきつつ5分ほど繰り返すことです。
- 百会
⇨ 両耳から上にある頭のてっぺんにあるツボ - 通天
⇨ 百会からすこしズレたところにあるツボ - 天柱
⇨ 首の後ろあたりの2本の太い筋肉の外側にあるくぼみ - 風池
⇨ 天柱の1cm外側にあるツボ
授乳期が終われば薄毛治療は可能!
髪は女の命と表現されることもあることから、薄毛治療のできない妊娠中〜授乳期は女性にとって辛い時期となります。
ただ辛い時期さえ乗り越えてしまえば、本格的に治療をスタートさせることができます。
どんな治療方法があるのか、見ていきましょう。
育毛シャンプー・サプリメントで相乗効果が期待できる
ミノキシジルにくわえて、薄毛改善効果をUPさせるものには、
- パントガール
- サプリメント
- ヘアケア製品(育毛シャンプーなど)
パントガールは栄養を中心に配合したドイツ製の医薬品になり、臨床試験からは3ヶ月で70%の方が効果を実感できたことがわかっています。
ミノキシジルとの相性も良く、併用して使用している女性も多くいます。
また、サプリやヘアケア製品は主に髪質の変化が期待できます。
切れ毛、枝毛、ボリュームダウン、etc…、女性特有の悩みを改善するのに効果的となっています。
ミノキシジル以外のAGA治療薬は使用しない
女性の薄毛は男性と原因が異なることから、男性用のAGA治療薬は使用することができません。
以下で紹介するAGA治療薬は女性だけでなく、子供にも影響を及ぼす可能性があるので使用や触れたりしないよう注意してください。
フィナステリド・デュタステリド
男性用AGA治療薬としてあげられるのが、
- フィナステリド
⇨ プロペシア、フィンペシアなど - デュタステリド
⇨ ザガーロ、アボルブなど
これはAGAの原因であるDHT(活性型男性ホルモン)を抑制する作用がある治療薬です。
DHTはAGAの原因であるためフィナステリドやデュタステリドで抑制しますが、男の胎児や子供の成長期には必要不可欠なホルモンとなります。
もし触ってしまうと生殖器の正常な成長に影響が出ることがあるため、女性や子供は触れないようにしてください。
【出産後】産後脱毛(分娩後脱毛)が起こることも
出産をきっかけに、産後脱毛(分娩後脱毛症)を起こすことがあります。
妊娠中は女性ホルモンの分泌量が多い状態となりますが、出産を終えると元のホルモンバランスに戻ります。
そのため急激なホルモンバランスの変化によって、脱毛を起こすのが産後脱毛になります。
ただ、ミノキシジルはびまん性脱毛症(FAGAや休止期脱毛症)にのみ効果があることから、産後脱毛には使用することはできません。
しかし、産後脱毛は一時的な脱毛であるため、6ヶ月ほどで毛量も戻ることから大きく心配する必要はありません。
出産後は円形脱毛症にも注意!
新しい命が誕生することで、ライフスタイルにも大きな変化が起こります。
慣れない毎日が、やがては心の疲れやストレスになることもあります。
ストレスの溜まりすぎで産後うつになる可能性や人によっては円形脱毛症を起こすこともあります。
まとまってリラックスできる時間を取るのは難しいかもしれませんが、子育ての合間や旦那さんに協力してもらい、適度にストレスを発散する機会を設けるようにしてください。
薄毛治療中の妊活・妊娠のことは医師に相談
女性がミノキシジルを使用する際には、ライフイベント(妊娠や出産、授乳)を考慮しなければなりません。
タイミングを誤ってしまうと胎児にも影響がでることから、注意が必要です。
適切な対処を行うためにも妊活をしている方、妊娠している方などは医師に相談して薄毛治療を行いましょう。
この記事を書いた人
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オンライン編集部:タツ
【写真は治療開始前】31歳から薄毛になり、治療を始めてもうすぐ5年が経過するオンライン診療NAVI編集部のタツです。 これまで試してきた薄毛治療や薄毛の知識を発信するために、現在薄毛専門のライターとして執筆中! 市販の育毛剤やクリニックでもらう治療薬の違いなど、薄毛治療初心者にも分かりやすいように解説しています。 同じ悩みを持つ方々の力になれるよう有益な情報を伝えていければと思います!