ミノキシジルと亜鉛の併用はAGA改善に効果的?相乗効果はあるの?
ミノキシジルと亜鉛の併用はAGA改善に効果的と目にしたことはありませんか?
ミノキシジルは、頭皮の血流を改善する作用があり、髪を生成する毛母細胞へ多くの栄養を運ぶことで髪の成長を助けます。
しかし、ミノキシジルで頭皮への血流を良くしても、肝心の栄養が不足していては意味がありません。
そこで重要となるのが、髪の生成に必要といわれる亜鉛とミノキシジルの併用です。
ここでは、ミノキシジルと亜鉛の併用について詳しく紹介していきます。
ミノキシジルと亜鉛の働きを確認しよう
ミノキシジルと亜鉛の併用がAGA改善に効果があるのかを知る上で、それぞれの働きを知ることが重要です。
早速、ミノキシジルの働きから確認していきましょう。
ミノキシジルは発毛効果が認められている医薬品成分
ミノキシジルは、発毛効果の認められている唯一の医薬品成分です。
主な効果は、以下の通りです。
- 発毛
- 育毛
- 脱毛の進行予防
ミノキシジルには毛母細胞の活性化や血管を拡張する作用があります。
毛母細胞とは分裂を繰り返すことで新しい髪の毛を生成するとても重要な細胞です。
この毛母細胞を活性化することで発毛を促します。
そして同時に血管を拡張することで頭皮の血流を改善するため、髪の生成に必要な栄養がしっかりと毛母細胞に届くことで髪の成長を助けます。
ここで重要となるのが、髪の生成に必要な栄養です。
次項で亜鉛の髪の生成に対する働きを確認してみましょう。
亜鉛は髪の生成に必要な栄養素
亜鉛は髪の生成に必要な栄養素です。
というのも、髪のほとんどは、ケラチンと呼ばれるタンパク質で造られています。
ケラチンは18種類のアミノ酸によってできており、このアミノ酸を合成する際に亜鉛が必要となるからです。
このように、亜鉛は髪の成長には欠かせません。
しかし、亜鉛の吸収率は、摂取量や他の栄養との兼ね合いもありますが一般的には30%程度と考えられています。
また「〇〇を食べればOK!」という決めてとなる食材が少ないこともあり、日本人は亜鉛の摂取量が不足しているといわれています。
亜鉛はAGAの進行を抑制する?
亜鉛を調べていると「AGAの進行を抑制する」という情報を見たことがありませんか?
そもそも、AGAの原因はDHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンです。
このDHTは、体内に存在するテストステロンと5αリダクターゼという酵素が結合することで生成されます。
- DHT=テストステロン+5αリダクターゼ
亜鉛は、5αリダクターゼの働きを阻害するという論文が発表されたことで、亜鉛はAGAの進行を抑制するという説が生まれました。
しかし、一方で、亜鉛がDHTを増加させるという論文もあります。
つまり、亜鉛がDHTを抑制する効果があるかどうかは、まだはっきりとは解明されていない状態ということです。
そのため、現時点で当サイトでは「亜鉛はAGAの進行を抑制するかどうかは現段階では不明」という情報しか提示できません。
参考
ただし、亜鉛が不足することで亜鉛欠乏症による脱毛が起こる可能性があります。
また、健康な髪の生成に亜鉛が重要な役割をもつのは事実です。
これらの情報をもとに、ミノキシジルと亜鉛の併用で相乗効果が生まれるのか次項で考えてみましょう。
ミノキシジルと亜鉛の併用で相乗効果は生まれる?
ミノキシジルと亜鉛の併用について、以下の観点から見ると相乗効果が生まれるといえます。
- ミノキシジルの血管拡張作用により毛母細胞に多くの栄養が運ばれる
- 亜鉛は髪の生成に必要な栄養素
ミノキシジルでいくら血行が促進されても髪の成長に必要な栄養素が不足しては健康な髪は育ちません。
なお、髪の毛は、身体をめぐって余った栄養(ほぼタンパク質)で造られる不思議な器官です。
そのため亜鉛の働きによってタンパク質の吸収をアップさせ、さらにミノキシジルが髪まで運んでくれることで、効率的なAGA改善効果が期待できるといえます。
亜鉛の摂取量について学ぼう
亜鉛とミノキシジルの併用がAGA改善に効果的であることがわかったところで、亜鉛についてもう少し詳しく学んでいきましょう。
亜鉛は1日の摂取量に注意しなくてはいけません。
ここでは、亜鉛の摂取量について詳しく確認していきましょう。
亜鉛は摂りすぎても少なすぎてもダメ
亜鉛を摂取する上で重要なのが摂取量です。
亜鉛の摂取量が多すぎると、好ましくない症状が現れることがあります。
一方で摂取量が少ないと、髪の成長に影響を及ぼすこともあるため、バランスよく摂取しなくてはいけません。
厚生労働省が発表している亜鉛の1日の摂取量目安は以下の通りです。
- 成人男子:11 mg
- 成人女子:8mg
亜鉛を摂りすぎると銅欠乏症に
長期的に亜鉛を摂りすぎてしまうと、同じミネラルである鉄分や銅の吸収が阻害されることがあります。
すると鉄欠乏症や銅欠乏症といった症状を起こし、貧血を起こすことがあります。
また亜鉛は身体に蓄積されることから、以下のような急性中毒を起こす可能性があります。
- 胃障害
- めまい
- はきけ
なお、1日の亜鉛の摂取量の上限は以下の通りです。
- 成人男性:40~45mg
- 成人女性:35mg
食事で亜鉛の過剰摂取の心配はありません。
ただし、サプリメントで亜鉛を摂取する場合は過剰摂取の可能性があるため、1日の上限量には注意しましょう。
亜鉛が不足すると髪が育たない
亜鉛はアミノ酸の働きをサポートすることで、髪や肌の健康を維持してくれます。
そのため、不足してくれば髪は十分に成長できず、弱ったり(軟毛化)、抜け毛といった薄毛症状が現れたりする可能性があります。
なお、亜鉛には髪の健康以外にも役割があります。
- 免疫機能の低下
- 味覚要害
- 集中力の低下
- 男性機能の低下(EDなど)
人によっては日常生活にきたすこともあるので、一定量は摂取するように心がけましょう。
亜鉛は摂りすぎても不足してもダメなことから、毎日の食事バランスを考えていくことが大切です。
亜鉛を上手に摂取する方法
亜鉛を豊富に含んでいる食材は少ないことから、意識的に摂取しないと不足してしまう可能性があります。
さらに吸収率も高くありません。
ここからは亜鉛を効率よく摂取する方法について、詳しくご紹介していきます。
亜鉛を多く含む食材
亜鉛は、タンパク質を含む食品に豊富に含まれています。
(100gあたりの亜鉛の含有量)
- 牡蠣(13.2mg)
- 豚レバー(13.0mg)
- タラバガニ(4.3mg)
- 煮干し(7.2mg)
- ビーフジャーキー(8.8mg)
- アーモンド(4.4mg)
- プロセスチーズ(3.2mg)
など
ほとんどの食材が調理しなくても食べられるので、自炊する際には意識的に選んでみてください。
なお、亜鉛はアルコールによって体外に排泄されます。
そのためアルコールを飲む機会が多い方は、おつまみにビーフジャーキーやアーモンド、チーズなどを選ぶのが良いでしょう。
亜鉛を効率よく吸収する方法
亜鉛は普通に食べているだけでは、 30%程度しか吸収されないことがわかっています。
そこで、ここでは一緒に摂ることで効率良く吸収できる栄養素を紹介していきます。
タンパク質
髪の成長を考えるのであれば、亜鉛ばかりを摂っていても意味がありません。
ケラチン(タンパク質)の働きをスムーズにするのが亜鉛のため、同時にタンパク質も一緒に摂ることを意識しましょう。
とくに動物性のタンパク質はアミノスコアが高い食材が豊富なことから、牛・豚・鶏や乳製品はしっかり摂っていきましょう。
クエン酸やビタミンC
亜鉛はビタミンCやクエン酸と一緒に摂ると吸収率が3割増しになるといわれています。
そのため、柑橘系のフルーツやキウイやいちごなどと摂ると吸収率の向上に期待できます。
また、白いご飯のお供に、梅干しなどを食べるのもオススメです。
食事で摂取するのが難しい場合はサプリを活用
忙しいと「食事に気をつかっていられない」という方もいるでしょう。
食事から亜鉛を摂ることが難しい場合は、サプリメントで摂取するのも1つの方法です。
ただし先ほども紹介したように、亜鉛は過剰摂取すると好ましくない症状があらわれることもあります。
そのため、サプリを服用する際は、用法用量を守るようにしましょう。
亜鉛とミノキシジルで発毛効果をアップしよう
亜鉛が不足していれば、いくらミノキシジルを使っても髪は思うように成長してくれません。
亜鉛は意識的に摂取しないと不足しがちになってしまう栄養素なため、日々の生活の中で摂取することを意識することが大切です。
また亜鉛だけでなく、タンパク質、ビタミンといった栄養をバランス良く摂取することがミノキシジルを効果的に使用する上で重要となります。
ただし、ミノキシジルを使用していて満足な効果が得られない場合はAGAクリニックで相談してみましょう。
というのも、症状に適した治療法を提案してもらえるからです。
専門医へ相談することで自分に何が不足しているのか知ることもできます。
多くのAGAクリニックでは無料カウンセリングも実施しているため、ぜひ、活用してみてください。
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この記事を書いた人
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オンライン編集部:タツ
【写真は治療開始前】31歳から薄毛になり、治療を始めてもうすぐ5年が経過するオンライン診療NAVI編集部のタツです。 これまで試してきた薄毛治療や薄毛の知識を発信するために、現在薄毛専門のライターとして執筆中! 市販の育毛剤やクリニックでもらう治療薬の違いなど、薄毛治療初心者にも分かりやすいように解説しています。 同じ悩みを持つ方々の力になれるよう有益な情報を伝えていければと思います!