ミノキシジルの副作用でEDになる?AGA治療薬の気になる副作用
ミノキシジルの副作用として、ED(勃起不全)や性欲減退といった症状が起こることはありません。
ただ併用する機会の多いAGA治療薬には、男性機能の低下が副作用としてあります。
このことから「ミノキシジルの副作用=ED」のようなイメージを持っている方もいることでしょう。
では、なぜAGA治療でEDや性欲減退が起こるのでしょうか?
詳しく解説していきます。
ミノキシジルの副作用でEDになることはない
そもそもED(勃起不全)とは、
「満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、または維持できない状態が持続または再発すること」
こう定義されています。
これを踏まえてミノキシジル(内服・外用)の副作用を見ていくと、
ミノキシジル内服薬
- 動悸や息切れ
- 目の腫れ
- 胸痛
など
ミノキシジル外用薬
- かゆみ
- かぶれ
- 発疹
など
このように循環器や皮膚への症状となっています。
同じAGA治療薬であるプロペシアやザガーロには副作用に「ED」や「性欲減退」があります。
このようにミノキシジルには男性機能に関わる症状はなく、使用したからといって性行為に支障は出ないでしょう。
EDや性欲減退の原因
EDや性欲減退の原因と考えられるのが、
このようにライフスタイルが影響してきます。
ここからはそれぞれの項目について、もう少し詳しく見ていきましょう。
薄毛による鬱症状
薄毛をきっかけに鬱や抑うつ症状を発症することがあります。
鬱の初期症状には「性的関心や性欲が極端に落ちる」という症状があり、これによりEDを起こすことがあります。
特に几帳面な性格だと日常的に細かいことに気を配ってしまい、ちょっとした髪の変化や抜け毛の本数にも過敏に反応してしまうことも。
それが知らず知らずに心の重荷となってしまい、鬱→EDのパターンに陥ってしまう原因となります。
AGA治療薬の副作用
はじめに少しだけ触れましたが、AGA治療薬であるプロペシアやザガーロにはEDや性欲減退といった副作用があります。
いずれの治療薬も男性ホルモンに影響するために起こると考えられており、発生頻度としては次のようになっています。
プロペシア
- ⇨1%未満
ザガーロ
- ⇨1%以上
治療薬の副作用で1%は、あるかないかのレベルと考えても問題はなく、まず滅多なことで副作用は起きないと言えるでしょう。
もし性行為がうまくいかない日があっても、たまたまという可能性もあります。
治療薬による影響だと思い込んでしまうと、精神的なことが影響してEDなどが起こることもあるので注意です。
睡眠不足
睡眠不足が続くことで、
- からだに疲労が蓄積する
- 自律神経のバランスが乱れる
疲れている時に「やる気が起きない」というのは感じたことがある男性も多いと思います。
その一方で、自律神経には勃起するために指令を送るという重要な役割をもっています。
そのため睡眠不足による自律神経の乱れはEDの原因となってしまいます。
ストレス
ストレスなどから起こるEDを「心因性ED」と呼びます。
メンタル面が原因で性的興奮をうまくペニスに伝えられなくなり、EDを起こすようになります。
原因として考えられているのはストレスだけでなく、緊張感、焦り、トラウマ、etc…、原因は実にさまざまです。
ときにはご自身でも心当たりのない、深層心理が原因となってEDになってしまうこともあります。
加齢
EDは年齢が上がるに連れて有病率が上がることがわかっており、40代に入ると5人に1人が悩んでいます。
加齢によるEDの発症原因として考えられているのが、
- 生理的な(自然な)動脈硬化
- 男性ホルモンの分泌が低下
- 弾性繊維(皮膚のハリ)の低下
- EDを引き起こすリスクのある病気
老化が主な原因になってきますが、リスクとされる生活習慣病(高血圧や糖尿病など)によってEDが発症しやすくなるので注意が必要です。
ミノキシジルを服用しながらED治療薬は使えない
ミノキシジルには内服薬と外用薬がありますが、いずれも血管の拡張をサポートする治療薬です。
飲むタイプと塗るタイプでは、作用する血管が異なります。
内服薬
- ⇨動脈
外用薬
- ⇨毛細血管
一方でED治療薬も同様に、血管を拡張しペニスへの血流を改善する治療薬です。
頭皮のみに作用する外用薬であればED治療薬との併用が可能ですが、内服薬との併用となると2つの治療薬の作用が強まり急激に血圧を低下させる恐れがあります。
そのためミノキシジル内服薬とED治療薬は併用できないことを覚えておきましょう。
もし不安や疑問があるのであれば、医師に相談するようにしてください。
EDや性欲がなくなってしまった時の対処方法
ここからは、EDや性欲がなくなってしまった時の対処法をご紹介していきます。
ほとんど日常的にできることなので、生活の一部に取り入れてみてください。
それぞれの項目について、詳しくみていきましょう。
AGA治療薬をやめる
もしAGA治療薬の副作用によりEDや性欲減退が起こっているのであれば、服用を中止するのも選択肢のひとつです。
ただそれは同時に、AGAが進行することを意味します。
人によっては服用中止後もEDなどの症状が持続したとの報告もあるため、医師と相談しつつその後の治療方針を検討してみてください。
性欲を向上させる食事をとる
滋養強壮のイメージがある食事として"ウナギ"や"すっぽん"があげられますが、さすがに毎日食べるのは難しいですよね。
そこでオススメしたい食材として、
- 赤身肉
- 青魚(マグロ/カツオ/サバなど)
- 牡蠣
- 卵
- アボカド、アスパラガス
- ナッツ類
など
季節性のある食材ですが、スイカの白い部分には男性機能の回復をサポートするとされる「シトルリン」が豊富です。
そのため、捨ててしまわず漬物にして食べても良いでしょう。
運動や筋トレ
男性機能の維持や、やる気(性欲)スイッチにもなるのが、男性ホルモンであるテストステロンです。
テストステロンの分泌を促すのに良いとされるのが、
- 有酸素運動
- 筋トレ
ある調査では週に2回以上からだを動かす人は、EDのリスクが下がることもわかっています。
運動不足の方は、意識的にからだを動かすようにしてみてください。
精力サプリ
精力サプリとしてオススメの成分は、次のようになります。
亜鉛
- セックスミネラルとも呼ばれ、精子をつくったり、性欲増進にも関わる
セレン
- 強い抗酸化作用を持つことから血管の老化を防ぎ、さらにテストステロンの分泌を促す働きもある
アルギニン
- アミノ酸の1つになり、一酸化窒素をつくりだし血管を拡張させることで血流を良くする働きがある
サプリには副作用がないことから取り入れやすいのですが、過剰摂取になると体調不良を起こすこともあるので飲み方にはコツが必要です。
ミノキシジルでEDや性欲減退することはない
ミノキシジルの副作用ではEDや性欲減退といった症状は起こりません。
ただ頻度は高くないものの、同じAGA治療薬のプロペシアやザガーロには男性機能を低下させる副作用があります。
男性にとってはデリケートな問題だけに、AGA治療薬を使用する前に医師から十分な説明を受けるようにしましょう。
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この記事を書いた人
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オンライン編集部:タツ
【写真は治療開始前】31歳から薄毛になり、治療を始めてもうすぐ5年が経過するオンライン診療NAVI編集部のタツです。 これまで試してきた薄毛治療や薄毛の知識を発信するために、現在薄毛専門のライターとして執筆中! 市販の育毛剤やクリニックでもらう治療薬の違いなど、薄毛治療初心者にも分かりやすいように解説しています。 同じ悩みを持つ方々の力になれるよう有益な情報を伝えていければと思います!