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【医師監修】プロペシアの効果が実感できるのはいつ?服用期間中の症状の変化について

プロペシアの効果が実感できるのはいつ?服用期間中の症状の変化について

プロペシアを服用しているが、すぐに効果が実感できないことから不安になる方も多いのではないでしょうか。
しかし、プロペシアは即効性がある治療薬ではなく、時間をかけて徐々に効果が現れるAGA治療薬です。また、継続して服用するほどAGAの改善が期待できます。
ここでは、プロペシアの効果が出るまでの期間や服用期間ごとの髪の変化などについて解説していきます。

記事の監修医

記事の監修医竹内 想(名古屋大学医学部付属病院)

国立大学医学部を卒業後、市中病院にて内科・救急・在宅診療など含めた診療経験を積みました。
その後、大学病院に戻り、皮膚科医としてクリニックでの外来や臨床研究を行っています。AGAを含めた、自由診療の治療にも多く携わってきた経験を活かし、皮膚科の知識について、みなさんに分かりやすく理解していただけるよう、正確さやわかりやすさを心がけた情報発信を行なっています。

※監修者はクリニック選定に関わっておりません。

目次

  1. プロペシアの効果を実感するには約6ヵ月の服用が必要
  2. 軽度のAGAであれば効果が実感しやすい
  3. プロペシアは長期的に服用することで改善率が上がる
  4. 発毛を促進!プロペシアをより効果的にする方法
  5. プロペシアの効果を下げてしまうNG行為
  6. プロペシアを服用してしばらく経ったけど効果が実感できない場合
  7. プロペシアの処方はオンライン処方が便利
  8. AGAを早く改善したい方は適切な治療が大事

プロペシアの効果を実感するには約6ヵ月の服用が必要

プロペシアの効果を実感するには約6ヵ月の服用が必要

プロペシアを服用して効果が実感できるのは、一般的に6ヵ月と言われています。

3~4ヵ月ほどで抜け毛の減少などの効果は感じられる方も多いですが、発毛を実感するまでには約6ヵ月の期間が必要です。

そのため、プロペシアの服用期間は最低でも6ヵ月の服用が推奨されています。

体質や症状の状態による個人差はありますが、3~4ヵ月ほどで発毛効果を実感する方もいます。

服用期間ごとのプロペシアの効果

プロペシアは、時間をかけて徐々に効果が現れてくるAGA治療薬です。
服用期間ごとの変化は以下を目安にしてください。

  • 服用スタート~3ヶ月
    抜け毛の減少
    生え際に産毛が目立ってくる
  • 4~6ヶ月
    産毛が太くなってくる
    薄毛が目立たなくなってくる
  • 6ヶ月~1年
    明らかな抜け毛の減少
    生え際の前身
    髪にボリュームがでる
    4人に1人は効果を実感
  • 1~3年
    それまで改善されていない部分にも効果が現れる
    薄毛の面積が狭まってくる
    4人に3人は効果を実感
  • 4年~
    改善された髪の状態維持する時期

1年目以降は抜け毛の明らかな減少や髪の毛の増加を感じる方が多くなってきます。
その後もプロペシアの服用を継続するほどAGAの改善が期待できます。

効果が出始めるまでに時間がかかってしまうのはなぜ?

プロペシアを服用してから効果を実感するまでには約6ヵ月の服用期間が必要です。

なぜ、それだけの期間が必要になるのかというと、服用し始めてからヘアサイクルが正常に戻り始めるのが、約6ヵ月だからです。

髪の毛は生えたり抜けたりを繰り返します(ヘアサイクル)が、このサイクルが乱れると、成長期という髪が伸びてくる時期が短くなり、休止期という髪が成長しない時期が伸びてしまい、それがAGAの原因とされています。

いきなり乱れるのではなく、年月をかけてヘアサイクルが徐々に乱れることで、抜け毛や薄毛といった症状が現れ、徐々に範囲が広がります。

乱れたヘアサイクルを整えるには約6ヵ月の期間がかかるため、効果を実感するまでには時間がかかってしまいます。

軽度のAGAであれば効果が実感しやすい

軽度のAGAであれば効果が実感しやすい

AGAはヘアサイクルが乱れることで症状が進行します。

症状が重度の場合はヘアサイクルの乱れも大きく改善するまでに時間がかかります。

しかし、症状が軽度であればヘアサイクルの乱れが少なく、正常に戻しやすいので短期間での改善が期待できます。

AGAの初期~軽度の症状としては以下の通りになります。

  • 抜け毛が気になる
  • 細く短い髪が増えた
  • ハリやコシが以前よりなくなった

など

AGAは進行性の脱毛症なので、放置すればするほど症状は悪化する一方です。

AGA治療は軽度であるほど改善が早いので、現在「少し抜け毛が増えた…」「髪の毛が細くなった」と感じている場合はすぐに治療を行いましょう。

プロペシアは長期的に服用することで改善率が上がる

プロペシアは長期的に服用することで改善率が上がる

プロペシアは国内で行われた臨床試験からも、長期的に服用を続けることでAGAの改善率が上がることがわかっています。

ここからはデータをもとに、解説していきます。

3年間服用した方の98%はAGAを抑制できている

プロペシアは1年・3年の服用したデータからは、98%の方に効果があることがわかっています。

<1年間>

  • 改善:58%
  • 維持:40%
  • 進行:2%

<3年間>

  • 改善:78%
  • 維持:20%
  • 進行:2%

注目すべきは「改善」の部分で、その割合は3年間の服用で20%も上昇。

このことから長期服用が有効的なことが分かります。

5年間服用すると髪の毛の増加が落ち着き現状維持になる

海外の臨床試験データになりますが、5年目で次のような結果が出ています。

<1年間>

  • 進行抑制・改善:90%
  • 進行:10%

5年間服用した場合では、効き目はゆるやかになり、一定の状態と保つようになります。

ただし、一定の状態を維持できているのはAGAが完治したわけではなく、プロペシアによって進行を抑えられているためです。

そのため、プロペシアの服用を中止すると再びAGAが進行し、抜け毛・薄毛が増加します。

発毛を促進!プロペシアをより効果的にする方法

発毛を促進!プロペシアをより効果的にする方法

プロペシアはミノキシジルと併用することで相乗効果が期待できます。

プロペシア

    • ⇨ 脱毛の進行を抑える

ミノキシジル

  • ⇨ 発毛・育毛・抜け毛の減少

プロペシアでAGAから髪を守りつつ、ミノキシジルによって発毛や丈夫な髪の成長を促すといった相乗効果が期待できます。

AGAの進行状態にもよりますが、地肌が透けている、生え際が後退しているといった状態であれば、プロペシアとミノキシジルを組み合わせたAGA治療が治療選択肢となりえます。

プロペシアとミノキシジルの併用について詳しく確認する

プロペシアの効果を下げてしまうNG行為

プロペシアの効果を下げてしまうNG行為

プロペシアの効果を下げてしまうNG行為を紹介します。

以下のような行為を行うことによって、通常よりプロペシアの効果を実感するまでに期間を要することがあります。

  • 過度な飲酒
  • 外食・コンビニ弁当が多い
  • タバコの吸い過ぎ

上記を改善することでAGAが改善できるわけではありませんが、頭皮環境が整えやすくなり、髪の毛に栄養が届きやすくなるといったメリットが期待できます。

過度な飲酒

適度な量の飲酒であれば、血流を良くするため健康にも良いですが、過度な飲酒はAGAを悪化させてしまう原因となることもあります。

過度な飲酒を行うことでAGAの原因であるジヒドロテストステロン(DHT)を増加させてしまうためです。

そのため、飲酒量が増えると抜け毛・薄毛が悪化しやすくなります。

その他、過度な飲酒は以下の影響を与えます。

  • 髪の毛に必要な栄養素がアルコールの分解で使われる
  • 成長ホルモンの妨げになり、髪の毛が成長できない
  • 肝機能障害のリスクが高まる

プロペシアと飲酒について詳しく確認する

外食・コンビニ弁当が多い

髪は血余(けつよ)とも呼ばれ、余った栄養をエネルギーとする器官です。

そのため、身体の栄養が不足すると、髪の毛まで栄養が届きにくくなってしまいます。

外食やコンビニ弁当が中心の食生活では、糖質や脂質が多く、髪の毛に必要な栄養が不足しがちなので、プロペシアを服用しても期待した効果が得られない場合もあります。

また、塩分や脂質の多い食事は生活習慣病の原因となり頭皮の血流が悪くなる原因にもなります。

外食やコンビニ弁当などの糖質や脂質、塩分が高い食事だけでは、髪の毛に栄養が届きにくい状態になってしまうので食べ過ぎないように注意しましょう。

プロペシアと相性の悪い食べ物について確認する

タバコの吸い過ぎ

タバコの吸うことで以下のような影響があります。

  • AGAの原因となるジヒドロテストステロン(DHT)が増加する
  • 血流が悪くなる

タバコはAGAの原因となるジヒドロテストステロンを増加させてしまいます。

また、吸い過ぎることで頭皮の血流も悪くなってしまうので、頭皮環境が悪化しやすくなります。

禁煙することでAGAが改善されるわけではありませんが、悪影響を与えることは分かっているので、本数を減らすなどの対策を行ってみましょう。

プロペシアを服用してしばらく経ったけど効果が実感できない場合

プロペシアを服用してしばらく経ったけど効果が実感できない場合

プロペシアを服用し始めてから、3~6ヵ月経過しているのになかなか効果が実感できないという場合があります。

プロペシアの効果が得られない場合はどのようなケースなのか紹介します。

まだプロペシアの効果が現れていない可能性がある

プロペシアは3~6ヵ月継続して服用することで、抜け毛の減少や薄毛の改善などの効果が期待できます。

しかし、AGAの症状が重度になるほど、プロペシアの効果が現れるまでに時間がかかります

そのため、6ヵ月以上服用している方でもなかなか効果が現れないことがあります。

継続して服用することで効果が現れる可能性はありますが、服用開始6ヵ月以降も効果が実感できない場合は医師に相談してみましょう。

プロペシアは毎日継続して服用することで効果が発揮されるため、飲み忘れが多い場合は効果が現れにくくなります。

用法用量を守って、毎日服用するようにしましょう。

AGAではない可能性

プロペシアの効果が全く現れない場合は、AGA以外の脱毛症の可能性があります。

10円ハゲなどで知られる円形脱毛症やダイエットや断食による栄養不足による脱毛症などであれば、プロペシアでは改善できません。

医師に相談のもと、AGAであるのかを判断したうえでプロペシアでの治療を行いましょう。

プロペシアの処方はオンライン処方が便利

プロペシアの処方はオンライン処方が便利

プロペシアの処方にはこれまで通院が必要でしたが、オンライン診療が初診からも認められたため通院せずに処方してもらうことができます。

オンライン診療のメリットとして、

    • オンライン診療価格があるクリニックも
    • 遠方の方でも好きなクリニックを選べる
    • 自宅にいながら診察が受けられる

など

プロペシアは長期的な服用が必要な治療薬ですが、オンライン診療であれば毎月クリニックに足を運ぶ必要もなく処方してもらうことができます。

治療を続けやすくするためにも、オンライン診療での治療も検討してみてください。

オンライン診療の流れについて詳しく確認する

AGAを早く改善したい方は適切な治療が大事

AGAを早く改善したい方は適切な治療が大事

プロペシアは即効性がある治療薬ではないため、効果を実感するまでには時間がかかります。

さらに、症状が重度なほど改善には時間を要します。

そのため、AGA治療は早いタイミングでの治療がお勧めです。

「まだ大丈夫」と思っていると、あの時に治療しておけばなんて後悔することもあります。

気になる時が治療のタイミングとも言えるので、オンライン診療での無料カウンセリングなどを利用して医師に相談してみてください。

オンライン診療対応!AGA治療クリニック
(アイコンをクリックすると基本情報や公式HPを確認できます)



この記事を書いた人

オンライン編集部:タツ
オンライン編集部:タツ
【写真は治療開始前】31歳から薄毛になり、治療を始めてもうすぐ5年が経過するオンライン診療NAVI編集部のタツです。 これまで試してきた薄毛治療や薄毛の知識を発信するために、現在薄毛専門のライターとして執筆中! 市販の育毛剤やクリニックでもらう治療薬の違いなど、薄毛治療初心者にも分かりやすいように解説しています。 同じ悩みを持つ方々の力になれるよう有益な情報を伝えていければと思います!