プロペシアの副作用でニキビは増えない!原因と対策
プロペシアを用いて薄毛治療を行う場合に気になる「副作用」。この副作用にはいろいろあります。
その一つとしてニキビをあげられる方もいますが、プロペシアを服用することでニキビができる可能性は限りなくゼロに近いと言えます。
これまでに副作用でニキビができたという報告はありません。
また、プロペシアは皮脂を抑える作用があるためニキビの原因になりにくいと言えます。
そのため、プロペシアの服用中にニキビができたとしても、プロペシア以外の要因が大きく影響している場合があります。
プロペシアの副作用を確認しよう
プロペシアの有効成分であるフィナステリドを服用することによって下記の副作用が起こる可能性があります。
- 過敏症…痒み、蕁麻疹、発疹、むくみ
- 生殖器…性欲減退、機能不全、射精障害
- 肝臓…肝機能障害
- その他…抗うつ症状、めまい、乳房肥大
上記のように様々な副作用がこれまでに報告されていますが、皮膚に現れる副作用としては蕁麻疹や発疹、かゆみやむくみといった報告しかありません。
プロペシアの副作用でニキビができたという報告はありません。
また、プロペシアは副作用が起こる確率が低いため、薄毛治療ではよく使用されている安全性の高い薄毛治療薬です。
薄毛の人はもともと皮脂が多くニキビができやすい状態
プロペシアがニキビの原因ではないのに、プロペシアを服用した方にニキビがあらわれやすいのはなぜなのでしょうか?
それは薄毛の方は、そもそもニキビができやすい状態であるためです。
薄毛の原因となる男性ホルモンは皮脂腺に影響することによって皮脂を多く分泌します。
ニキビは、毛穴に皮脂や老廃物が詰まりアクネ菌が増殖して炎症を起こすことで発症します。
薄毛の悩みを持つ人はそもそも皮脂の分泌が多く、ニキビができやすい環境になっているのです。
プロペシアには皮脂を減少させる作用がある
プロペシアには男性ホルモンを抑制することで薄毛の進行だけでなく、皮脂の分泌を抑えることもできます。
そのため、薄毛の方で顔・頭皮の皮脂が気になるという方はプロペシアを服用することで皮脂の改善・防止効果が期待できます。
ただし、プロペシアはニキビ治療薬ではないので、ニキビ改善の目的では使用しないでください。
ニキビが減って肌がきれいになる人もいる
プロペシアを服用することで皮脂の分泌が減少し、ニキビの改善・再発防止になることで肌がきれいになるというケースもあります。
また、皮脂が抑えられることによってニキビだけでなく、脂ぎったテカテカの肌が改善されることも肌がきれいになる要因の1つです。
プロペシアの服用中にニキビができてしまう原因は?
プロペシアを服用することで男性ホルモンの働きは阻害され、皮脂の分泌が減少します。
皮脂の分泌が減少するとニキビができやすい方でも次第にニキビができにくくなることが期待できます。
しかし、ニキビができにくくなる人がいる一方でプロペシアの服用中もニキビができてしまうという人も中にはいます。
皮脂の分泌は減少しているはずなのに、なぜニキビができてしまう人がいるのでしょうか?
プロペシアの服用中もニキビができてしまう原因を紹介します。
皮脂の過剰分泌によって肌環境が悪化している
プロペシアを使うことで皮脂の減少が急激に起きてしまった場合、肌が乾燥するため本来もっているバリア機能が低下してしまいます。
このバリア機能が低下することで、肌を守ろうと皮脂が過剰に分泌されるようになってしまいます。
その結果、プロペシアを使っていなかった時よりも皮脂が増えてしまうだけでなく、乾燥した肌による毛穴の詰まりといったようなことが原因となって肌環境が悪化してしまいます。
ミノキシジルを併用している
プロペシアを使っている人でニキビができてしまう人の中には、ミノキシジルを併用しているという方も少なくありません。
血管を広げて血流を促すことで育毛効果を発揮するミノキシジルは、血管が拡張することによって頭皮の痒みや乾燥、それに伴うフケの増加といった副作用があります。
ミノキシジルが原因でニキビが増加する可能性は低いですが、頭皮の乾燥やフケの増加で毛穴を詰まらせる可能性があるので、ニキビの原因となることもあります。
そのため、プロペシアと一緒にミノキシジルを併用している場合はニキビができる可能性が多少高くなってしまいます。
その他の原因
ニキビができやすい原因としては、睡眠や食事など生活習慣の乱れが原因となっていることもありますが、薄毛治療そのものがストレスとなり、ニキビの原因となってしまっている場合があります。
薄毛治療は効果を実感するまでに時間がかかるため、ストレスと感じてしまう方も多いでしょう。
治療効果が目に見えるほどにハッキリとあらわれてくると、そうしたストレスは大きく軽減されますが、治療効果が出る前はどうしてもストレスになってしまうことがあります。
生活習慣が乱れていてもニキビができない方はいますが、薄毛治療によるストレスが加わってしまうことでニキビができてしまう場合もあります。
プロペシア服用中のニキビ対策
プロペシアを服用中にニキビができてしまうといった方は以下のことに注意することで皮脂の減少し、ニキビの改善が期待できます。
- 生活習慣を改善する
生活習慣が乱れることによって頭皮環境や肌の環境は悪化してしまいます。
睡眠不足や栄養バランスの悪い食事などが続くと、ニキビができる可能性が高くなります。
生活習慣を改善するはニキビ改善でなく、薄毛治療にも効果的です。 - ストレスを解消する
ストレスによるホルモンバランスの崩れもニキビの要因になります。
ストレスの解消は生活習慣の改善と比べる簡単なことが多いため、比較的手軽に始められるニキビ対策になります。
カラオケやカフェ巡り、映画鑑賞など自身に合ったストレス解消法を見つけるのがお勧めです。 - 併用する治療薬を変えてみる
併用している薬が原因となってニキビができている場合は、併用薬を使わないようにしたり、変えてみることが有効なニキビの対策になります。
ただし、断薬・変更する場合は薄毛治療の効果が落ちる場合もあるので、必ず医師に相談して行いましょう。
プロペシアを服用中、異変を感じたらすぐに病院へ
男性ホルモンを抑制することにより、薄毛の改善以外にも皮脂の減少などの効果が期待できるため、ニキビの原因になることは基本的にはありません。
副作用が起こる確率も非常に低いため、クリニックでも多くの方に処方されています。
ただし、薬である以上100%副作用が起こらないわけではなく、めまいや頭痛などといった副作用が起こることもあります。
そのため、プロペシアを服用して何かしらの異変を感じたら、使用を中止してすみやかに病院やクリニックで医師の診察を受けるようにしましょう。