フィナステリドとデュタステリドは併用NG?その理由と効率的な治療法
フィナステリドとデュタステリドの併用について、現在は検証するのに充分と言えるデータが出揃っていないのが現状です。
しかし、フィナステリドとデュタステリドを併用することで副作用のリスクが高まることは報告されており、併用は推奨されていません。
そのため、多くのクリニックではどちらか一方を処方するのが一般的です。
このページでは、フィナステリドとデュタステリドの併用するリスクや効率よくAGAを改善する方法を紹介しています。
併用すると副作用のリスクが高まる
AGAの改善にフィナステリドとデュタステリドはどちらも有効な治療薬です。
そのため、併用することでAGAを効率よく改善できそうと思ってしまうでしょう。
しかし、フィナステリドとデュタステリドは似たような作用を持っているため、併用した場合は副作用のリスクが高くなってしまいます。
特にフィナステリドとデュタステリドの副作用には、男性機能の低下(EDなど)・性欲減退、重度になると肝機能障害の副作用があり、併用することで発症するリスクが高まります。
フィナステリドの副作用
フィナステリドの主な副作用は以下の通りです。
- 男性機能低下(EDなど)
- 性欲の減退
- 肝機能障害
- 精液の減少
フィナステリドの副作用は主に男性機能に作用するものが多いですが、副作用の発生率は全体の1%未満と非常に低いです。
万が一、男性機能低下などの副作用が現れてもED治療薬の服用やフィナステリドの服用中止などで対策することができます。
副作用が起こる可能性も低いため敏感になることもありませんが、服用中に異変を感じた場合はすぐに医師に相談することをお勧めします。
デュタステリドの副作用
デュタステリドとフィナステリドは作用が似ているAGA治療薬のため、副作用は同じと考えていいでしょう。
主な副作用は、男性機能低下、性欲減退、精液減少、肝機能障害です。
副作用はほぼ同じですが、デュタステリドはフィナステリドより作用が強いため副作用の発現率も高くなってしまいます。
そのため、多くのクリニックではフィナステリドの処方が一般的です。
どちらも強力な治療薬だからこそ併用は推奨できない
ここまで説明してきたように、フィナステリドとデュタステリドの副作用は主に男性の性機能に関わります。
これは、フィナステリドとデュタステリドが男性ホルモンに作用してAGAの進行を抑える治療薬であるためです。
どちらもAGAに有効的な治療薬のため併用したい気持ちになりますが、どちらも強力な治療薬であるからこそ、併用することで副作用のリスクが高まります。
EDや性欲減退、精子の減少などは深刻な悩みになる場合もあるため、自身の判断で勝手に併用したりしないようにしましょう。
症状に合った治療薬を選択しよう
AGAはジヒドロテストステロン(DHT)という男性ホルモンが原因となり、抜け毛や薄毛が進行する脱毛症です。
このジヒドロテストステロンは5αリダクターゼという酵素とテストステロンが結びつくことで生成されます。
しかし、5αリダクターゼにはⅠ型・Ⅱ型があり、どちらかによってAGAの症状や治療薬が異なります。
5αリダクターゼⅡ型
- 症状:生え際・頭頂部
- 治療薬:フィナステリド・デュタステリド
5αリダクターゼⅠ型
- 症状:側頭部・頭皮全体
- 治療薬:デュタステリド
フィナステリドは額の生え際・頭頂部に効く
フィナステリドは5αリダクターゼⅡ型を抑制する作用があり、額の生え際や頭頂部のAGAの改善が期待できます。
AGAの改善率としてはデュタステリドが高い効果が見込めるのですが、フィナステリドは副作用の発現率が低くなっています。
そのため、多くのクリニックではデュタステリドよりもフィナステリドを処方されることが多いです。
デュタステリドは側頭部・頭部全体に効果がある
デュタステリドは5αリダクターゼⅠ型・Ⅱ型のどちらにも作用するため、側頭部や頭皮全体の抜け毛や薄毛の改善が期待できます。
「生え際だけでなく側頭部も薄くなっている」、「AGAの症状がかなり進行しているという方」はデュタステリドがお勧めです。
ただし、フィナステリドよりも男性機能の低下や性欲減退などの副作用のリスクが高くなるので注意しましょう。
効率よくAGAを改善するには?
フィナステリドとデュタステリドの併用はリスクが高くなるため推奨されてはいません。
そのため、効率よくAGAを改善したい場合はミノキシジルの併用やAGA治療薬をより強力なものに切り替えるということがお勧めです。
ここでは、クリニックでも行っている効率よくAGAを改善する方法を紹介します。
ミノキシジルの併用
ミノキシジルとプロペシアの併用は多くのクリニックで行われている一般的な治療方法です。
ミノキシジルを併用することでフィナステリドでAGAの進行を抑えながら、発毛を促進することができます。
「抜け毛の抑制+発毛」が同時に行えます。
副作用のリスクも少なく、作用が異なる2つのアプローチができるため、効率の良いAGAの改善が期待できます。
フィナステリドからデュタステリドに切り替える
フィナステリドで効果が実感できない、AGAがかなり進行してしまっているという方は治療薬をデュタステリドへ切り替えるというのも一つの手段です。
デュタステリドはフィナステリドよりもAGAの原因となるジヒドロテストステロンを強く抑制するため、効率のよいAGA治療が期待できます。
また、デュタステリドはミノキシジルの併用も可能となっています。
フィナステリドよりも多少副作用のリスクが高くなりますが、安全性の高い治療薬なので用法容量を守ることで安全に使用できます。
薬の併用・変更は医師に相談しましょう
AGAは長期的な治療が必要になる症状です。
短期間で効率よくAGAを改善しようと思い、フィナステリドとデュタステリドの併用を考える方も多くいます。
しかし、フィナステリドとデュタステリド併用は体にかかる負担も大きく、男性機能の低下や性欲減退、肝機能障害のリスクが高まってしまうので推奨はされていません。
そのため、AGAを効率よく改善したい場合はミノキシジルの併用や治療薬の切り替えを検討してみましょう。
また、治療薬の併用や変更を行う場合は個人の判断だと危険なので、必ず医師に相談したうえで治療するようにしましょう。
もし現在、クリニック選びで悩んでいる場合は、以下を参考にしてみてください。
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この記事を書いた人
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オンライン編集部:タツ
【写真は治療開始前】31歳から薄毛になり、治療を始めてもうすぐ5年が経過するオンライン診療NAVI編集部のタツです。 これまで試してきた薄毛治療や薄毛の知識を発信するために、現在薄毛専門のライターとして執筆中! 市販の育毛剤やクリニックでもらう治療薬の違いなど、薄毛治療初心者にも分かりやすいように解説しています。 同じ悩みを持つ方々の力になれるよう有益な情報を伝えていければと思います!