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バイアグラの併用禁忌・併用注意一覧|服用前に確認してください

バイアグラ併用禁忌・併用注意

バイアグラは比較的安全性の高い薬ですが、他のお薬と併用して服用する場合は注意が必要です。
このページではバイアグラの併用禁忌薬・併用注意薬を紹介します。
併用できない理由についても詳しく解説していきます。

バイアグラの効果や服用について

バイアグラの併用禁忌薬一覧

併用禁忌薬とは、バイアグラとの飲み合わせが悪く併用してはいけない薬になります。
それぞれ単体であれば症状の改善に役立ちますが、併用してしまうと健康に害を及ぼす可能性があります。

■併用禁忌(併用しないこと)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 リスク・症状
硝酸剤及びNO供与剤 併用により、降圧作用を増強することがある 重度の低血圧
アミオダロン塩酸塩 アミオダロン塩酸塩によるQTc延長作用が増強するおそれがある。 薬剤性のQT延長症候群になり突然死の原因になる可能性
sGC刺激剤 併用により、症候性低血圧を起こすことがある 重度の低血圧

■硝酸剤およびNO供与剤の商品名

アイスラール錠20mg 硝酸イソソルビド錠(ツルハラ) ニプラジロールPF点眼液0.25%「日点」*
アイトロール錠10mg/20mg 硝酸イソソルビドテープ「EMEC」 ニプラジロール点眼液0.25%「TOA」
アイロクール錠20 シルビノール錠5mg ニプラジロール点眼液0.25%「サワイ」
亜硝酸アミル ステンベルガー錠5mg ニプラジロール点眼液0.25%「ニッテン」
アパティアテープ ソプレロール錠20mg ニプラジロール点眼液0.25%「わかもと」
アンタップR タイシロール錠20mg ニプラノール点眼液0.25%
イソコロナールRカプセル ニコランジス錠5mg ハイパジールコーワ錠3/6
イソニトール錠20 ニコランジル点滴静注用2mg/12mg/48mg「サワイ」 ハイパジールコーワ点眼液0.25%
イソピット ニコランタ錠5 バソレーターテープ27mg
イソモニット錠20mg ニコランマート錠/5mg バソレーター注5mg/50mg
エスタット錠5mg ニトプロ持続静注液6mg/30mg バソレーター軟膏
L-オーネスゲン錠 ニトプロ注2mL/10mL バンリール錠20mg
カリアントSRカプセル20mg ニトラステープ/40mg フランドル錠20mg
冠動注用ミリスロール0.5mg/10mL ニトルビン錠5 フランドルテープ40mg
コバインター錠5mg ニトロールRカプセル20mg ヘルピニン-Rカプセル
コンスピット錠 ニトロール錠/5mg ミオコールスプレー0.3mg
サークレス注0.05%/0.1% ニトロールスプレー ミオコール注5mg/50mg
サワドールL錠 ニトロール持続静注25mgシリンジ ミニトロテープ27mg
サワドールテープ40mg ニトロール注5mg/50mg/100mg/ ミリステープ5mg
ジアセラL錠/L錠20mg ニトロール注バッグ50mg/100mg ミリスロール注1mg/5mg/25mg/50mg/2mL/10mL/50mL/100mL
シグマート錠2.5mg/5mg ニトログリセリン舌下錠0.3mg「NK」 メディトランステープ27mg
シグマート注2mg/12mg/48mg ニトログリセリン注25mg/50mg「HK」 リファタックL錠
シグランコート錠2.5mg/5mg ニトロダームTTS リファタックテープ40mg
ジドレンテープ ニトロバイド錠5mg 5mgシリンジ
シベラント錠5mg ニトロペン舌下錠0.3mg

■塩酸アミオダロン製剤の商品名

アミオダロン塩酸塩錠100mg「サワイ」
アミオダロン塩酸塩錠100mg「サンド」
アンカロン錠100

■sGC刺激剤の商品名

リオシグアト(アデムパス)

バイアグラの併用注意薬一覧

併用注意薬は、それぞれの薬が持つ作用に注意しながら使う、あるいは使い方を工夫する必要がある薬です。

■併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 リスク・症状
チトクロームP450 3A4阻害薬 併用により、バイアグラの血漿中濃度が上昇する。低用量(25mg)から投与を開始するなど慎重に投与すること。 バイアグラの作用が増強され、副作用が発現しやすくなる可能性。
チトクロームP450 3A4誘導薬 血漿中濃度が低下する。 代謝が良くなることから、バイアグラの効果が得られなくなる可能性。
降圧剤 降圧剤との併用で降圧作用を増強したとの報告がある。 血圧が低下する可能性
α遮断剤 α遮断剤との併用でめまい等の自覚症状を伴う血圧低下を来したとの報告がある。低用量(25mg)から投与を開始するなど慎重に投与すること。
カルペリチド 併用により降圧作用が増強するおそれがある。

■チトクロームP450 3A4阻害薬

  • リトナビル
  • ダルナビル
  • エリスロマイシン
  • シメチジン
  • ケトコナゾール
  • イトラコナゾール

■チトクロームP450 3A4誘導薬

  • ポセンタン
  • リファンビシン

注意しなければならない薬

上記でご紹介した薬が、なぜバイアグラと併用できない、あるいは注意が必要なのか、その理由についてもう少し詳しく見ていきましょう。

降圧作用のある薬

バイアグラには血管拡張作用があるため、服用することで血圧が下がります。
そのため、降圧剤とバイアグラを併用してしまうと降圧作用が強まってしまい、それに伴ってさまざまな症状が現れることがあります。

  • 目まい
  • ふらつき
  • 立ちくらみ
  • 頭痛
  • 動悸
  • 全身の倦怠感

など

不整脈の薬

不整脈の薬であるアミオダロン塩酸塩(アンカロン)とバイアグラの併用は、QTc延長作用を強める恐れがあります。
これによりQT延長症候群が起きることがあり、心臓から発せられている電気伝達に異常によって気を失うことや最悪のケースでは突然死することもありえます。
そのため、不整脈の治療を行っている方は、万が一のためにも自己判断でのバイアグラ使用は控えてください。

肺高血圧の薬

肺高血圧の薬は、リオシグアト(アデムパス)と呼ばれる「sGC刺激剤」に分類される薬です。
バイアグラと併用すると血管を拡張させる物質であるcGMPに影響を及ぼし、症候性低血圧を起こす恐れがあります。

バイアグラ
⇨ cGMPを増やす

リオシグアト(アデムパス)
⇨ cGMPが分解されるのを抑える

場合によっては重い症状になる可能性があるため、バイアグラとの併用は控えるようにしてください。

代謝に関する薬

バイアグラは肝臓で代謝される薬です。
この代謝には肝臓にあるチトクロームP4503A4という酵素が大きく関係していますが、この酵素を阻害する作用を持つ薬は数多くあり、バイアグラと併用してしまうと次のようなことが考えられます。

  • 薬の作用が強くなりすぎる
  • 代謝が遅れ、思いもよらない副作用が起きる

など

バイアグラの効果や副作用に影響するため、医師と相談しながら服用を検討してみてください。

常飲薬がある場合は医師に相談

毎日服用している薬、服用頻度の多い薬がある場合には、医師に伝えたうえでバイアグラとの併用を判断しましょう。
自己判断で併用したり、医師に伝えなくても大したことないと考えていると思わぬ副作用が起こる可能性もあります。
薬の相性によっては日常生活に支障をきたすほどの重い症状になることもあるので、常備薬がある場合は必ず医師に伝えるようにしてください。

この記事を書いた人

オンライン編集部:キム
オンライン編集部:キム
自分がEDだったため、改善したい一心で3年間EDクリニックのカウンセラーとして勤務。クリニックで得た知識や改善方法を多くの男性に伝えるため、ライターに転職。 現在はクリニック体験記事も執筆しているので、ぜひご利用前にご覧ください!趣味は釣り、サウナ、ゲーム。