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バイアグラの保険適用の条件を紹介!気になる値段は?

バイアグラ保険適用

2022年4月1日からバイアグラの保険適用が開始されました。

保険適用となれば今までよりも負担が軽減できる!と思われる方も多いことでしょう。
しかし、誰でも無条件で保険が適用となるわけではありません。

そこでここでは、バイアグラの保険適用時の値段や保険適用となる条件など詳しく紹介していきます。

このページでわかること

  • バイアグラの保険適用時の値段
  • バイアグラの保険適用の条件
  • バイアグラの購入で費用を抑える方法
  • バイアグラの不妊治療への効果

目次

  1. 保険適用時のバイアグラの値段はいくらになる?
  2. 何科で受診?バイアグラの保険適用の条件
  3. バイアグラの価格は自由診療の方が安い?
  4. そもそもバイアグラって何?
  5. バイアグラ以外の保険適用となる不妊治療薬一覧
  6. 不妊治療以外でバイアグラを購入するには?
  7. バイアグラ処方のこれから

保険適用時のバイアグラの値段はいくらになる?

早速、保険適用時のバイアグラの値段を確認してみましょう。

バイアグラ

  • 25mg(1錠)
    保険適用:287.88円(薬価:959.60円)
  • 50mg(1錠)
    保険適用:414円(薬価:1380.00円)
  • ODフィルム25mg(1シート)
    保険適用:297.48円(薬価:991.60円)
  • ODフィルム50mg(1シート)
    保険適用:427.23円(薬価:1424.10円)

※ODフィルムとは錠剤とは異なり薄いフィルム状の形状です。口の中ですぐに溶けるため水なしで服用できます。

今回、バイアグラの他にED治療薬ではシアリスも保険適用となりました。
ここでシアリスの値段も確認しておきましょう。

シアリス

  • 5mg(1錠)
    保険適用:403.14円(薬価:1343.80円)
  • 10mg(1錠)
    保険適用:436.38円(薬価:1454.60円)
  • 20mg(1錠)
    保険適用:458.97円(薬価:1529.90円)

保険が適用となることで薬価の3割で購入が可能なため、従来に比べてかなりお得と感じる方も多いことでしょう。
しかし、冒頭でも伝えた通り、誰でも保険が適用となるわけではありません

続いて、バイアグラ保険適用の条件を詳しく確認していきましょう。

何科で受診?バイアグラの保険適用の条件

バイアグラの処方は基本的には泌尿器科ですが、全ての泌尿器科で保険適用となるわけではありません。
詳しく説明すると

  • 処方できるのは泌尿器科で5年以上の経験がある医師に限る
  • 一般不妊治療管理料に係る施設の届出をしている保険医療機関、もしくは連携している医療機関

つまり、バイアグラを保険適用で処方してもらうには、1部の医療機関で特定の医師の診察を受ける必要がある、ということになります。
さらに、条件はこれだけではありません。

  • EDと診断された方のみ
    診断基準:日本泌尿器科学会作成の勃起不全に関する診療ガイドライン
  • 不妊治療を受けている場合のみ
    患者もしくはパートナーが6か月以内に、一般不妊治療管理料や生殖補助医療管理料に係る医学的管理を受けていないと処方が出来ない
  • 1回の処方は4錠以下
    1回の診察につきタイミング法における1周期分に限る
  • 処方は初期投与から1年以内
    繰り返し投与する場合は、6か月を目安にし、6ヶ月を超える場合は継続理由が必要。継続された場合でも、原則として初期投与から1年以内。
  • 処方箋の備考欄に保険診療である旨の記載が必要

これだけ見ると不妊治療以外でバイアグラを保険適用で処方してもらうのは不可能といえるでしょう。

しかし、保険適用外でもバイアグラを安く処方してもらう方法があります。
次項で詳しく確認してみましょう。

バイアグラの価格は自由診療の方が安い?

残念ながらバイアグラを自由診療で処方してもらう場合、保険適用時よりも値段は高くなります。
しかし、自由診療だからこそ処方可能なバイアグラジェネリックに目を向けてみましょう。

バイアグラジェネリック処方相場

  • 1錠:270円~900円

クリニックによっては、保険適用時のバイアグラよりも安く処方してもらうことが可能です。
ジェネリックだから効果が無いということは一切なく、バイアグラと同等の効果や安全性が期待できます。

ただし、ジェネリックは不安という方が一定数いるのは事実です。

不安な場合は、診察を受けるクリニックの医師に安全性や効果について相談してみましょう。
そうすることで、安心感を得られるかもしれません。
相談しても不安がある場合は、少し高くなりますがバイアグラ(先発薬)を選ぶというのも1つの方法です。

なお、保険適用でバイアグラを処方してもらえるのは、あくまで不妊治療の場合のみです。
しかし、自由診療では医師の診察を受けて健康状態などに問題がなければ基本的に処方してもらえます。

以下はオンライン診療NAVIが厳選したEDクリニックです。
バイアグラはもちろん、他のED治療薬も処方していますので、ぜひ参考にしてみてください。

ED治療クリニック
※アイコンをクリックすると基本情報や公式HPを確認できます。
※各ED治療薬の価格はジェネリックも含めた1錠単価を記載しています。

  • イースト駅前クリニックロゴ

    イースト駅前クリニック

    ED治療薬処方価格(1錠)
    バイアグラ:440~1,600円
    レビトラ:1,500~1,800円
    シアリス:1,350~1,900円
    ※先発薬/国産ジェネリック

  • フィットクリニック

    フィットクリニック

    ED治療薬処方価格(1錠)
    バイアグラ:270~700円
    レビトラ:700~1,200円
    シアリス:900~1,200円
    ※海外製ジェネリック

  • ユナイテッド

    ユナイテッドクリニック

    ED治療薬処方価格(1錠)
    バイアグラ:290~1,290円
    レビトラ:950~1,350円
    シアリス:750~1,590円
    ※先発薬/海外ジェネリック

  • メンズライフ

    メンズライフクリニック

    ED治療薬処方価格(1錠)
    バイアグラ:380~1,500円
    レビトラ:1,600円
    シアリス:1,500~1,700円
    ※先発薬/国産ジェネリック

  • リブラ

    リブラクリニック

    ED治療薬処方価格(1錠)
    バイアグラ:450~1,500円
    レビトラ:1,400~1,600円
    シアリス:1,300~1,800円
    ※先発薬/国産ジェネリック

そもそもバイアグラって何?

バイアグラ

バイアグラはED(勃起不全)の改善を目的とした、世界初のED治療薬です。

バイアグラとは、ED(勃起不全)を改善する治療薬です。
世界初のED治療薬として注目を集め、国内では1999年に承認されました。
現在では世界110ヶ国以上で承認され、多くの臨床試験結果から高い有効性と安全性が世界的に認められています。

バイアグラについて詳しく確認する

EDに対する画期的な治療薬として承認されたバイアグラですが、なぜ不妊治療以外では保険適用外なのでしょうか?

次項でその理由を確認してみましょう。

不妊治療以外のED治療が保険適用外の理由

不妊治療以外のED治療が保険適用外の理由は、バイアグラが生活改善薬であるためといわれています。
生活改善薬とは、疾病の治療を目的としない医薬品です。

バイアグラを例に解説すると、バイアグラは医薬品であるものの、EDを根本的に改善する効果はありません。
服用時に一時的にEDを改善させる医薬品であることから、生活改善薬に該当すると判断され、保険適用の対象とはならなかったのです。

それでは、なぜ今回、不妊治療に限り保険適用となったのでしょうか?

不妊治療でバイアグラが保険適用になったのはなぜ?

不妊治療でバイアグラが保険適用になった理由は、ED(勃起不全)による男性不妊に対しての効果が認められたからです。

詳しく説明すると、2021年に日本生殖医学会が生殖医療ガイドラインを作成しました。
このガイドライン上では、不妊治療の方法を3段階で評価しています。

A:強く勧められる

B:勧められる

C:考慮される

上記の中で「A」もしくは「B」の評価をされた不妊治療の方法が原則として保険適用となっています。

現に生殖医療ガイドラインのED(勃起不全)による男性不妊に対して、バイアグラの評価は「A:強く勧められる」です。
なお、シアリスも同様に「A:強く勧められる」と評価されているため、保険適用対象となっています。

シアリスについて詳しく確認する

バイアグラ以外の保険適用となった不妊治療も確認しておこう

2022年4月1日から保険適用となった不妊治療は以下の通りです。

  • 人工授精
    排卵の時期に合わせて精液を子宮内へ直接注入する治療法
  • 体外受精
    排卵直前に体内から取り出した卵子を体外で精子と受精させる治療法
  • 顕微授精
    顕微鏡で確認しながら1つの卵子に1つの精子を注射などで直接注入して授精させる方法。体外受精の1つで体外受精よりも受精率は高いのが特徴
  • 胚培養
    体外受精・顕微授精で授精後の胚(受精卵)を培養液の中で培養する方法
  • 胚凍結保存
    体外受精・顕微授精で授精した受精卵を凍らせて保存する方法
  • 胚移植
    培養した受精卵を子宮に戻す方法
  • 採卵
    卵巣刺激法によって発育した卵胞から卵子を採取する方法
  • 精巣内精子採取
    精巣の組織から精子を採取する方法

今後も保険適用となる治療法が増える可能性は十分に考えらえます。

バイアグラ以外の保険適用となる不妊治療薬一覧

2022年4月1日から保険適用となった不妊治療薬はバイアグラ・シアリスだけではありません。
どのような治療薬が保険適用となったのかここで確認しておきましょう。

医薬品(製造販売元) 成分 効果(薬効分類) 薬価
バイアグラ錠25mg
(ヴィアトリス製薬)
シルデナフィルクエン酸塩 勃起不全
(内用薬:その他の泌尿生殖器官及び肛門用薬)
1錠 959.60円
バイアグラ錠50mg
(ヴィアトリス製薬)
1錠 1380.00円
バイアグラODフィルム25mg
(ヴィアトリス製薬)
1枚 991.60円
バイアグラODフィルム50mg
(ヴィアトリス製薬)
1枚 1424.10円
シアリス錠5mg
(日本新薬)
タダラフィル 1錠 1343.80円
シアリス錠10mg
(日本新薬)
1錠 1454.60円
シアリス錠20mg
(日本新薬)
1錠 1529.90円
レコベル皮下注12μgペン
(フェリング・ファーマ)
ホリトロピン デルタ 遺伝子組換え 生殖補助医療における調節卵巣刺激
(注射薬:脳下垂体ホルモン剤)
12μg0.36mL1筒 1万5103円
レコベル皮下注36μgペン
(フェリング・ファーマ)
36μg1.08mL1筒 3万6394円
レコベル皮下注72μgペン
(フェリング・ファーマ)
72μg2.16mL1筒 6万3390円
ガニレスト皮下注0.25mgシリンジ
(オルガノン)
ガニレリクス酢酸塩 調節卵巣刺激下における早発排卵の防止
(注射薬:その他のホルモン剤 抗ホルモン剤を含む)
1筒(0.25mg0.5mL) 9085円
セトロタイド注射用0.25mg
(日本化薬)
セトロレリクス酢酸塩 1瓶(0.25mg) 9241円
ルテウム膣用坐剤400mg
(あすか製薬)
プロゲステロン 生殖補助医療における黄体補充
(外用薬:卵胞ホルモン及び黄体ホルモン剤)
1個(400mg) 553.10円
ウトロゲスタン膣用カプセル200mg
(富士製薬)
1カプセル(200mg) 368.80円
ルティナス膣錠100mg
(フェリング・ファーマ)
1錠(100mg) 368.80円
ワンクリノン膣用ゲル90mg
(メルクバイオファーマ)
1アプリケータ(90mg) 1106.40円

※保険適用で処方された医薬品は自治体から送付される「医療費のお知らせ」に記載されます。

新たに不妊治療薬として承認された医薬品

保険適用とは別ですが、新たに不妊治療薬として承認された医薬品もあります。

医薬品(製造販売元) 成分 効果・効能
クロミッド錠50mg
(富士製薬)
クロミフェンクエン酸塩 乏精子症における精子形成の誘導
ヒスロン錠5
(協和キリン)
メドロキシプロゲステロン酢酸エステル 調節卵巣刺激下における早発排卵の防止
デュファストン錠5mg
(マイランEPD)
ジドロゲステロン
ル・エストロジェル0.06%
(富士製薬)
エストラジオール ①生殖補助医療における調節卵巣刺激の開始時期の調整
②凍結融解胚移植におけるホルモン補充周期
ジュリナ錠0.5mg
(バイエル薬品)
ディビゲル1mg
(サンファーマ)
エストラーナテープ0.36mg・0.72mg
(久光製薬)
凍結融解胚移植におけるホルモン補充周期
ジェミーナ配合錠
(ノーベルファーマ)
レボノルゲストレル
エチニルエストラジオール
生殖補助医療における調節卵巣刺激の開始時期の調整
ルナベル配合錠LD
(ノーベルファーマ)
ノルエチステロン
エチニルエストラジオール
ルナベル配合錠ULD
(ノーベルファーマ)
ヤーズフレックス配合錠
(バイエル薬品)
ドロスピレノン
エチニルエストラジオール

クロミッド錠は排卵誘発剤として使用されていた医薬品ですが、新たに造精機能に係る効能が追加されたため、今後は男性不妊症にも用いられるようになります。

不妊治療以外でバイアグラを購入するには?

不妊治療以外でバイアグラを購入する場合は、保険適用での購入はできません。
そのため、ED治療を行う自由診療のクリニックで処方してもらいましょう。
ここではクリニックを選ぶ上でのポイントを紹介します。

クリニック選び3つのポイント、診療形式:オンライン診療、電話診療、対面診療、値段と支払方法、ジェネリックの有無

自由診療のクリニックでは取り扱うED治療薬や費用が異なります。
そのため、予算や目的に合ったクリニックを見つけるためにも事前に各クリニックを比較することが大切です。
なお、オンライン診療にも対応しているクリニックを選ぶことで、自宅にいながらバイアグラの処方が可能です。

以下で紹介しているクリニックは初診からオンライン診療に対応しているクリニックです。

ED治療クリニック
※アイコンをクリックすると基本情報や公式HPを確認できます。
※各ED治療薬の価格はジェネリックも含めた1錠単価を記載しています。

  • イースト駅前クリニックロゴ

    イースト駅前クリニック

    ED治療薬処方価格(1錠)
    バイアグラ:440~1,600円
    レビトラ:1,500~1,800円
    シアリス:1,350~1,900円
    ※先発薬/国産ジェネリック

  • フィットクリニック

    フィットクリニック

    ED治療薬処方価格(1錠)
    バイアグラ:270~700円
    レビトラ:700~1,200円
    シアリス:900~1,200円
    ※海外製ジェネリック

  • ユナイテッド

    ユナイテッドクリニック

    ED治療薬処方価格(1錠)
    バイアグラ:290~1,290円
    レビトラ:950~1,350円
    シアリス:750~1,590円
    ※先発薬/海外ジェネリック

  • メンズライフ

    メンズライフクリニック

    ED治療薬処方価格(1錠)
    バイアグラ:380~1,500円
    レビトラ:1,600円
    シアリス:1,500~1,700円
    ※先発薬/国産ジェネリック

  • リブラ

    リブラクリニック

    ED治療薬処方価格(1錠)
    バイアグラ:450~1,500円
    レビトラ:1,400~1,600円
    シアリス:1,300~1,800円
    ※先発薬/国産ジェネリック

以下の関連記事では各クリニックの詳細やクリニックの選び方などを詳しく解説しています。
クリニック探しで悩んでいる場合はぜひ参考にしてみてください。

バイアグラ処方のこれから

バイアグラ処方のこれから

ここまでバイアグラ保険適用について紹介してきました。
このページをまとめると

  • バイアグラの保険適用は不妊治療のみ対象
  • バイアグラの保険適用の条件は厳しい
  • ED(勃起不全)による男性不妊に対してバイアグラの評価は「A:強く勧められる」

今後、不妊治療以外でのバイアグラの処方が保険適用となる可能性はありますが、その可能性は限りなく低いことが予想されます。
そのため、今後も自由診療でバイアグラを処方してもらうのが一般的といえるでしょう。

不妊治療目的でバイアグラを処方してもらいたい場合は、まずは係りつけの病院に相談してみてください。
以下の参考は厚生労働省が不妊治療の指定医療機関一覧です。
記載されている病院全てでバイアグラが保険適用で処方されるわけではありませんが、参考までに確認してみてください。

不妊に悩む方への特定治療支援事業 指定医療機関一覧|厚生労働省

この記事を書いた人

オンライン編集部:キム
オンライン編集部:キム
自分がEDだったため、改善したい一心で3年間EDクリニックのカウンセラーとして勤務。クリニックで得た知識や改善方法を多くの男性に伝えるため、ライターに転職。 現在はクリニック体験記事も執筆しているので、ぜひご利用前にご覧ください!趣味は釣り、サウナ、ゲーム。