ロゲインの副作用と正しい使用方法|ミノキシジル内服薬と副作用は同じ?
海外製の発毛剤として知られるロゲインは、発毛作用のあるミノキシジルを含んだAGA治療薬です。
頭皮に直接塗布するため、主な副作用はかゆみや炎症といった皮膚症状が起こります。
ここではロゲイン(ミノキシジル)の副作用や安全に使用する方法、ミノキシジル内服薬との違いなどについて紹介します。
先ずはミノキシジルの作用を把握
ミノキシジルには以下のような作用があります。
- 血管拡張作用
- 成長因子の分泌を促す作用
- 細胞死(アポトーシス)を防ぐ作用
ミノキシジルは上記の作用によって、発毛や育毛といった効果を発揮してくれます。
しかし、血管拡張作用によって血流が良くなることで、頭皮の発赤やかゆみ、場合によっては動悸やめまいなどの副作用が起こる場合もあります。
ロゲインの副作用
海外で誕生したロゲインは、日本ではおなじみのリアップの元になった発毛剤です。
どちらも有効成分はミノキシジルのため、効果や性質が同じであり、副作用にも違いはありません。
国内で販売されているミノキシジル外用薬も主な副作用は以下の通りになります。
- かゆみや炎症
- 初期脱毛
- むくみ
- 動悸やめまい
- 多毛症
など
かゆみや炎症
ロゲインの副作用の中でも起こりやすい症状がかゆみや炎症です。
かゆみや炎症は頭皮への血流が一時的に良くなることや添加物のアレルギーによって起こることがあります。
かゆみや炎症が重症な場合や長い期間症状が続いている場合は、医師に相談してください。
初期脱毛
初期脱毛は副作用ではありませんが、一時的に抜け毛が増加してしまう現象です。
仕組みとしてはヘアサイクルの休止期にあたる古い髪が、ミノキシジルの作用によって新たに生えてきた髪に押し出されることで一時的に抜け毛が増加します。
初期脱毛はミノキシジルが効きはじめたサインであり、治療が順調に進んでいることを意味します。
また、初期脱毛による抜け毛には個人差があり、休止期の髪が多いと抜け毛量も増える傾向にあります。
むくみ
代謝に関わる副作用として報告されているむくみは、血液やリンパ液の流れが滞ることで起こります。
ミノキシジルの作用によって血液を流すための動脈は拡張されますが、血液を戻す静脈については血管が拡張されていないため、同じ血液量を戻すことができずむくみが起こってしまいます。
また、ミノキシジルの副作用には「原因不明の体重増加」も報告されており、むくみから起きている現象と考えられています。
動悸やめまい
ミノキシジル外用薬は塗布部分に副作用が起こることが多いですが、稀に身体に影響を及ぼす場合もあります。
ミノキシジルが循環器に作用してしまうと、動悸やめまいが起こることがあります。
動悸は血管拡張作用によって心拍が早くなっているため起こる副作用です。
また、めまいについては血流が良くなったことで血圧が下がるために生じると考えられています。
多毛症
多毛症とは、体のあらゆる部分の体毛が濃くなる副作用です。
ロゲインは外用薬なので、全身の体毛が濃くなることはほぼないですが、人によっては塗布している周囲の産毛が濃くなることがあります。
ごく稀なケースの副作用です。
女性用のロゲインも副作用は同じ
ロゲインは女性専用として、ミノキシジル濃度が2%の製品も発売しています。
男性用のロゲインと有効成分は同じミノキシジルのため、副作用は同じです。
性質や効果も同じであり、異なる点はミノキシジルの濃度のみになります。
女性用ロゲインのミノキシジル濃度が低い理由
女性用ロゲインは、男性用ロゲインに比べるとミノキシジル濃度が低くなっています。
- 女性用:2%
- 男性用:5%
海外では女性を対象とした濃度1%・2%・5%を使った臨床試験が行われ、濃度が高くなることで有効性は高まるとの結果が出ています。
しかし、その差はわずかであり、反対に副作用のリスクが高まる可能性があるため、女性用のミノキシジル濃度は男性用に比べ低くなっています。
また、国内の女性用ミノキシジル外用薬の濃度の上限は1%となっています。
ミノキシジル内服薬も副作用は同じ?
ミノキシジル内服薬は全身に作用し効き目を発揮することから、頭皮以外にも副作用の影響を受けることがあります。
循環器(心臓・血管・肺)に影響することもあるため、動悸、めまい、むくみ以外にも、胸の痛みや目の充血などの症状があらわれやすいです。
また、内服薬では体全体に多毛症があらわれるため、髪の毛以外の体毛も濃くなってしまいます。
外用薬と内服薬では身体への影響は異なり、内服薬になると肝機能などにも影響する可能性があります。
どちらも有効成分はミノキシジルですが、使用方法によってリスクは異なります。
ロゲインの副作用を出さないために
ロゲインは薬である以上、少なからず副作用が起こる可能性があります。
そのため、使用の際は注意しなければなりません。
ここからは、副作用を避けるための対策と起こった場合の対策を紹介します。
正しい使用方法
ロゲインに限らず、薬は正しい使い方を身につけることがもっとも大切です。
誤った使用方法で治療を行うと、副作用のリスクや症状が悪化する可能性もあります。
ロゲインの正しい使用方法は、以下の通りです。
使用頻度:朝と夜の1日2回(12時間間隔)
1. 気になる部分の頭皮をしっかり露出させる
2. キャップ半分程度の泡を気になる部分に出す
┗集中的にではなく、薄毛箇所を中心に1〜2cm間隔で全体に塗布
3. 両指で塗布部分をマッサージするように塗る
4. 両手を洗い、小児の手の届かない所へ保管する
少しでも異変を感じたら使用をやめる
ロゲインを使用した際に副作用や異変を感じた場合は、使用を中止して医師に相談してください。
かゆみやかぶれといった軽い副作用の場合でも、使い続けると症状が悪化する可能性があります。
また、ロゲイン使用中はかゆみ止めや軟膏などの併用はできません。
そのため、かゆみやかぶれなどのの頭皮トラブルが起こった際は完治してから、再度ロゲインを使用してください。
脱毛症の種類を把握しよう
ロゲインの主成分となっているミノキシジルは、壮年性脱毛症(AGAやFAGA)にのみ効果効能が認められています。
そのため、円形脱毛症や産後脱毛症、病気によって起こる脱毛には効果はありません。
ご自身の薄毛がAGAやFAGAなのかを確認し、もしわからないという方は必ず医師の診察を受けてから使用するようにしてください。
ロゲインはどこで購入できる?
ロゲインを購入する場合は国内では販売されていないため、「海外通販(個人輸入)」を利用しなければなりません。
しかし、ロゲインは国内では「リアップ」「リアップX5」として、販売されています。
「リアップ」「リアップX5」はロゲインのOTC医薬品・ジェネリック医薬品であるため、ドラッグストアや薬局で購入することができます。
また、もう1つの購入方法として、クリニック処方があげられます。
医師が成分を確認した上で処方を行うので、粗悪品やニセモノといった心配がなく、安全です。
安全に治療するならクリニックで処方してもらおう
ロゲインは液剤以外にもフォームタイプ(泡)もあり、いずれも国内のクリニックでも取扱いがあります。
また、「リアップ」「リアップX5」はドラッグストアや薬局で購入することもできます。
しかし、ミノキシジル外用薬を誤った使用方法で治療を行うと、副作用が起こりやすくなることや症状が悪化してしまう場合もあります。
そのため、安全面も考慮するのであれば、クリニックに相談した上でAGA治療を始めることがオススメです。
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この記事を書いた人
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オンライン編集部:タツ
【写真は治療開始前】31歳から薄毛になり、治療を始めてもうすぐ5年が経過するオンライン診療NAVI編集部のタツです。 これまで試してきた薄毛治療や薄毛の知識を発信するために、現在薄毛専門のライターとして執筆中! 市販の育毛剤やクリニックでもらう治療薬の違いなど、薄毛治療初心者にも分かりやすいように解説しています。 同じ悩みを持つ方々の力になれるよう有益な情報を伝えていければと思います!