ミノキシジルを使用したら頭皮がかゆい！原因と対処法を紹介

2023/02/24

リアップで知られるミノキシジル外用薬を使用して頭皮にかゆみを感じたことはありませんか？

実は、この頭皮のかゆみは、ミノキシジル外用薬の副作用で最も多くあらわれる症状です。

ただし、かゆみがあらわれたからといって効果が出ているとは限りません。

ここでは、副作用の1つである頭皮のかゆみの原因や対処法を紹介していきます。

ミノキシジル外用薬でかゆみが生じる？

ミノキシジル外用薬を使用すると、副作用で頭皮にかゆみが生じる場合があります。
まずは、ミノキシジル外用薬の主な副作用を確認してみましょう。

これらの副作用の中で、最も多くあらわれるのが頭皮のかゆみです。
実際にどれくらいの割合で、かゆみが生じるのか次項で確認してみましょう。

どれ位の人がかゆみを感じるの？

ここでは、リアップX5の臨床試験データをもとに解説していきます。
リアップXの臨床試験では副作用が起こる確率は以下の通りとなっています。

副作用が起こる確率は決して高くありませんが、副作用の症状として多く見られるのが頭皮のかゆみになります。
頭皮に直接塗布するため、かゆみやかぶれといった症状が出やすくなります。
また、副作用によるかゆみは頭皮以外にも起こる可能性もあります。
かゆみが気になる場合はミノキシジルタブレットへの切り替えも検討してみましょう。

全身がかゆくなる場合もある

ミノキシジル外用薬を使用した際に、非常に稀ですが全身にかゆみが生じる可能性があります。
なお、かゆみ以外の副作用も全身に出る可能性があります。
ミノキシジル外用薬は安全性の高いAGA治療薬ですが、副作用が起こった場合は使用を一時中止して医師に相談しましょう。

かゆみの原因は？

ミノキシジル外用薬を使用してかゆみが起こる原因として以下が考えられます。

それでは詳しく確認していきましょう。

血管拡張作用

ミノキシジル外用薬は塗布した箇所の血管を拡張し血流を改善する作用があります。
血流が良くなることで髪の毛の発毛を促すことができるのですが、同時にかゆみを引き起こしてしまう場合もあります。
熱いお風呂に入った際に血流が良くなってかゆみを感じる場合と同じ症状が起こります。

成分濃度が高い

かゆみが起こる原因の1つにあげられるのがミノキシジルの成分濃度です。
成分濃度が高くなると頭皮への刺激が強くなるため、かゆみを引き起こしやすくなります。
濃度が高くなる分、発毛効果も期待できますが、作用が強くなるためかゆみ以外の副作用のリスクも高まります。
市販では1～5%、クリニックでは6%以上の高濃度の外用薬が処方される場合もあります。

溶剤

溶剤とはエタノールやプロピレングリコールなどのミノキシジルを溶かすための液体のことです。
これらの溶剤に対して、アレルギー反応を起こすと頭皮にかゆみが生じる可能性があります。

ミノキシジル外用薬のつけすぎ

ミノキシジル外用薬は、1日2回朝晩に1mlを塗布するのが基本的な使用方法です。
それ以上の回数や量を塗布すると、頭皮への刺激が強くなり、かゆみを起こしてしまう可能性があります。

頭皮にそもそも合っていない

ミノキシジルそのものには、かゆみやアレルギーを誘発する成分はないとされています。
しかし、人によっては肌に合わずにかゆみが生じてしまうこともあるようです。
そのような場合は、ミノキシジル以外の治療薬を検討しましょう。

かゆみが出ても掻いてはダメ

ミノキシジル外用薬を塗布後にかゆみを感じても掻いてはいけません。
なぜなら、頭皮を掻いてしまうと、フケの原因や頭皮に傷がついてしまう可能性があるからです。
頭皮環境が悪化すれば、AGAの治療効果も満足に得られなくなる可能性があるため注意しましょう。

かゆみ止めも使用してはダメ

ミノキシジル外用薬を使用中は他の薬剤の使用ができません。
頭皮にかゆみ止め等を使用する場合は、一度洗髪して使用してください。
洗い流さないまま使用するとミノキシジルの吸収に影響を及ぼす可能性があります。

かゆみが出た際の対処法

頭皮にかゆみが生じた際の対処法は以下の通りです。

それでは詳しく確認していきましょう。

頭皮を清潔に保つ

ミノキシジル外用薬を使用する際は、頭皮の毛穴汚れをしっかりと洗い流してから使用しましょう。
頭皮の毛穴に皮脂汚れなどが詰まった状態で塗布した場合、頭皮トラブルを起こし、かゆみの原因となる可能性があります。
ただし、強く洗いすぎると頭皮を守るために必要な皮脂まで取り除き、頭皮環境を悪化させてしまう可能性があるため洗いすぎには注意しましょう。

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成分濃度の低いミノキシジル外用薬に切り替える

ミノキシジルの成分濃度が高い外用薬を使用してかゆみが出ている場合は、成分濃度を下げることでかゆみが抑えられる可能性があります。
発毛効果も落ちてしまうこともありますが、頭皮のかゆみや炎症、かぶれなどが起こると外用薬の中断も検討しなければならず、その間にAGAが再び進行してしまう場合もあります。
また、ミノキシジル外用薬のみ使用している場合は抜け毛を抑える効果はないため、プロペシア（フィナステリド錠）などの抜け毛抑制効果のあるAGA治療薬を服用することをおすすめします。

溶剤の配合量が少ないものに切り替える

溶剤が気になる場合は、プロピレングリコールが配合されているか確認しましょう。
プロピレングリコールは、ヘアケア商品などにも含まれる溶剤でアレルギー反応が起こるとかゆみが生じます。
また、海外製ミノキシジル外用薬を使用の方は、国産の外用薬に切り替えるのも1つの方法です。
プロピレングリコールは海外製のミノキシジル外用薬には含有されている場合がありますが、国産のミノキシジル外用薬には含有されていないので、かゆみの原因を避けられる可能性があります。

ミノキシジルタブレットに切り替える

ミノキシジル外用薬でかぶれ、かゆみが出る方はミノキシジルタブレットへの変更も考えましょう。
ミノキシジル外用薬は直接頭皮に塗布するため、肌の弱い方、敏感な方などには刺激が強いためかゆみ等の副作用が出やすくなってしまいます。
副作用がひどくなると最悪の場合、外用薬の使用を中止しなければいけません。
そうなると、AGAは再び進行してしまいます。
ミノキシジルタブレットであれば、内服薬のため肌の弱い方でも安全に使用することができるので、かゆみ・かぶれの副作用を抑えながらAGA治療を行うことができます。※ミノキシジルタブレットで絶対に頭皮のかゆみ・かぶれが出ないわけではありません。
また、発毛効果も外用薬よりミノキシジルタブレットが優れています。

他のAGA治療薬に切り替える

AGA治療薬には、ミノキシジルの他にもプロペシアやザガーロといった治療薬があります。
プロペシアはAGA治療では第一選択薬の治療薬で、抜け毛や薄毛の進行を抑制する効果があります。

ミノキシジルのQ＆A

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