【医師監修】AGA(男性型脱毛症)に有効な治療法を紹介!失敗しないためのポイントは?
AGA(男性型脱毛症)で悩む方は少なくありません。
しかし、現在はAGAに対して有効な治療法があるため、積極的に治療を行う方が増えています。
ここでは、AGAに有効な治療法と失敗しないためのポイントを詳しく紹介していきます。
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記事の監修医伊藤 幹彦(伊藤メディカルクリニック院長)
皆様の健康を生涯にわたってお守りする良きパートナーとして、わかりやすく、丁寧な診察に努めている
資格・所属学会:日本医師会認定産業医。日本外科学会、日本胸部外科学会、日本心臓血管外科学会、日本血管外科学会、日本臨床外科学会、日本循環器学会 所属
プロフィール:伊藤 幹彦
公式HP:https://www.ito-medical-clinic.com/
伊藤メディカルクリニックの情報掲載中
※監修者はクリニック選定に関わっておりません。
AGA(男性型脱毛症)は治療すれば治る?
AGA(男性型脱毛症)は症状に適した治療を行うことで、薄毛の進行を抑制して毛量を増やすことは可能です。
しかし、残念ながら現代医学でAGAを完治することは出来ません。
治療をやめると改善効果は失われ、AGAが再度進行してしまうことから継続的な治療が必要となります。
ただし、一定の改善がみられた場合、徐々に減薬して髪を維持する治療に切り替えることは可能です。
また、目標をあらかじめ設定して、到達した時点で治療を終えるという方もいます。
AGAの治療法を確認しよう
AGAの治療法は、大きく分けると2つあります。
- AGA治療薬による治療
- 施術
一般的にAGA治療薬による治療がメインとなります。
施術とは、薬剤を直接頭皮に注入したり、皮膚細胞を移植したりする治療法で、AGA治療薬と並行して行うことが多いのが特徴です。
それぞれの治療法を詳しく確認していきましょう。
AGA治療薬による治療
AGA治療薬は、2つのタイプにわけられます。
- 脱毛を防ぐ「守り」タイプ
- 発毛を促す「攻め」タイプ
具体的にそれぞれのタイプでどのような治療薬があるのか次項で詳しく確認してみましょう。
AGA治療薬の種類
AGA治療薬の種類は以下の通りです。
効果 | 特徴 | |
---|---|---|
フィナステリド (プロペシア) |
脱毛抑止効果「守り」 | 国内初のAGA治療薬 AGA治療薬の第一選択薬 |
デュタステリド (ザガーロ) |
脱毛抑止効果「守り」 | 国内第2のAGA治療薬 プロペシアの1.6倍の発毛効果 |
ミノキシジル | 発毛促進効果「攻め」 | 発毛効果が認められている唯一の成分 外用薬と内服薬がある |
上記の中で脱毛を防ぐ「守り」タイプは、プロペシアとザガーロです。
対して、ミノキシジルが発毛を促す「攻め」タイプとなります。
それぞれ薄毛へのアプローチが異なるため、プロペシアやザガーロとミノキシジルを併用することで相乗効果が期待できます。
施術による治療
AGAクリニックでは、AGA治療薬の他に以下の施術と呼ばれる治療を行っています。
- 育毛メソセラピー
- HARG療法
- 自毛植毛
- その他の施術
それでは詳しく確認していきましょう。
育毛メソセラピー
育毛メソセラピーとは、クリニックごとに独自に調合した「カクテル」と薬剤を頭皮に注入する施術です。
以下はカクテルに配合される主な有効成分となります。
- 成長因子
- ミノキシジル
- フィナステリド
- ビタミンなどの栄養
など
育毛メソセラピーは、髪細胞を活発にすることで発毛スピードが向上する効果が期待できます。
AGA治療薬による治療と並行で行われることが多く、月に1~2回程度の頻度で受けるのが一般的です。
なお、AGA以外の薄毛にも対応できるといったメリットもあります。
HARG療法
HARG療法とは、「HARGカクテル」という薬剤を頭皮下に直接注入する施術です。
HARGカクテルには、幹細胞から抽出した150種類以上の成長因子が含まれ、発毛組織に直接働きかけます。
その結果、ヘアサイクルを整え、髪の成長力を取り戻す効果が期待できるのです。
一定期間の間は月に1回程度の施術が必要ですが、その後は個人差があるものの年に1~2回程度の施術で毛髪を維持できるといわれています。
なお、育毛メソセラピーとは異なり、「HARGカクテル」はどのクリニックでも同一のものが使用されます。
そのため、認定された医療機関でしか施術を受けることはできません。
自毛植毛
自毛植毛とは、薄毛が進行した部分に健康な毛根を移植する施術です。
AGAの場合、後頭部や側頭部は薄毛になりにくいため、健康な毛根が残りますが、その健康な毛根が残る皮膚組織ごと移植します。
そのため、移植した毛髪は再び生え変わり、その後も生え続けることが可能です。
初期費用は高額となりますが、移植後にきちんと髪が定着すればメンテナンスは必要ありません。
ただし、植毛できる量には限界があることから、他の治療法で効果がなかった場合の最終手段として行うのが望ましいといえます。
その他の施術
ここまで紹介した施術以外にもクリニックによってはさまざまな治療法を提供しています。
ここではその1部を紹介していきます。
LED照射治療
ヘルメットに埋め込まれた赤色LEDを頭皮に照射することで、全体的に血流を促進する治療方法です。
毛根を直接刺激することにより発毛増殖因子の分泌を促す効果も期待できます。
PRP毛髪療法
PRP毛髪療法とは、Platelet Rich Plasmaの略で「多血小板血漿療法(たけっしょうばんけっしょうりょうほう)」とも呼ばれる再生医療です。
血液中に含まれる血小板の組織再生能力を利用する、画期的な治療法として注目されています。
自分の血液を使用するため、副作用の心配もないことから安全性の高いことも特徴の1つです。
ヘアフィラー
ヘアフィラーは、毛髪や頭皮の再生のために開発された「ハイブリッドペプチド」を頭皮に注入する治療法です。
AGAのほか、円形脱毛症や髪のコシやハリの改善、白髪の改善にも効果があるといわれています。
ダブルマトリックス
ダブルマトリックスとは、健康な毛包組織を採取し、それを粉砕し生成した懸濁液を脱毛箇所に注入する再生治療法です。
健康な組織から採取するため、AGAの影響を受けたところからも発毛促進効果が期待できます。
AGA治療はどこで受けられる?
AGA治療が受けられるのは、一部の皮膚科とAGA専門のクリニックです。
満足な改善効果を期待するのであれば、AGA専門のクリニックでの治療を行うことをオススメします。
というのも、皮膚科については施術がなく、限られたAGA治療薬のみの取り扱いのところがほとんどです。
そのため、どうしても治療の選択肢が狭くなってしまいます。
対して、AGA専門のクリニックでは専門医の指導の下、症状に応じた適切な治療を行えます。
また、皮膚科に比べてAGAの治療実績も豊富なことも、AGA専門のクリニックのメリットの1つといえるでしょう。
AGA治療は自由診療扱い
AGA治療は、AGA専門のクリニックでも皮膚科でも、自由診療扱いとなることを理解しておきましょう。
自由診療とは、公的医療保険の対象とならない診療のことで、治療費は全額自己負担です。
なぜ自由診療扱いなのか気になる方も多いのではないでしょうか?
AGAの場合、薄毛によって体のどこかに悪影響を及ぼす可能性はありません。
そのため、保険が適用とならない自由診療扱いとなってしまうのです。
そこで重要なのが各クリニックの相場を確認することです。
AGA治療の相場を確認しよう
AGA治療は自由診療のため、各クリニックで治療費が異なります。
まずは、AGA治療薬1ヶ月分の相場確認してみましょう。
治療薬名 | 相場 |
---|---|
プロペシア | 6,500~10000円 |
フィナステリド錠 (プロペシアジェネリック) |
4,500~6,000円 |
ザガーロ | 8,000~12,000円 |
デュタステリドカプセル (ザガーロジェネリック) |
6,000~8,000円 |
ミノキシジル内服薬 | 8,000~10,000円 |
ミノキシジル外用薬 | 6,000~8,000円 |
上記に加えて以下の料金がかかる場合があります。
初診・再診料 | 0~5,000円 |
---|---|
検査料 | 0~5,000円 |
続いて、1回あたりのAGA施術治療の相場を確認してみましょう。
施術名 | 1回あたりの費用相場 |
---|---|
育毛メソセラピー | 15,000~35,000円 |
HARG療法 | 20,000~110,000円 |
自毛植毛 | 800,000円~1,000,000円 |
上記の相場はあくまで目安です。
紹介している相場よりも高いところもあれば、安いところもあります。
そのため、費用を抑えたい場合は、事前にクリニックの治療費を比較することが重要です。
AGA治療を失敗しないためのポイント
AGA治療を失敗しないためのポイントは以下の通りです。
- 脱毛の原因を確認する
- 長期的な視点で治療を行う
- 個人輸入でAGA治療薬は購入しない
- 発毛サロンの高額機器は買わない
それでは詳しく確認していきましょう。
脱毛の原因を確認する
脱毛症はAGAだけではないため、脱毛の原因を特定することが重要です。
なぜなら、AGA治療薬はAGAのみに効果を発揮する治療薬なため、他の脱毛症には効果がありません。
AGA以外の脱毛症の一例
- 円形脱毛症
- 脂漏性脱毛症
- 粃糠性脱毛症
- 薬剤性脱毛症
など
これらは脱毛症の1部ですが、その脱毛症によってそれぞれ治療法が異なります。
そのため、自己判断で治療法を決めるのではなく、抜け毛が気になった場合、まずは医師の診察を受けるようにしましょう。
長期的な視点で治療を行う
AGA治療は即効性がないため、長期的な視点で治療を行う必要があります。
さらに現状では、AGAは完治できません。
そのために、治療を行う前に医師としっかりと相談をしたうえで、自分の目標を決めることが重要です。
例えば、何歳まで髪を維持したいのか考えることも大切といえるでしょう。
また、目的によって治療法は異なるため、毛量を維持したい、毛量を増やしたい、など希望をハッキリさせることも大切です。
そして1番重要となるのが費用面です。
次項で詳しく確認してみましょう。
費用の設定が大切
AGAは長期的な治療が必要となるため、月々の予算を事前に決めておく必要があります。
というのも、ムリをして高額な治療を行うことを選んでも、途中で断念して満足な結果が得られないという可能性があるからです。
そのため医師に予算を伝えた上で、治療法について相談するのが良いでしょう。
なお、費用を抑えたい場合は、クリニック選びの際に以下に注目してみてください。
- クリニックの費用
- ジェネリックの取り扱いがあるか
自由診療のため、AGA治療はクリニックごとで治療費の設定が異なるため、事前に比較することが大切です。
また、AGA治療薬を使用する場合は、ジェネリックを使用すれば先発薬と同等の効果を低コストで得られます。
多くのクリニックでジェネリックは取り扱っていますが、中には取り扱いがないクリニックもあるため事前に確認するようにしましょう。
個人輸入でAGA治療薬は購入しない
個人輸入とは、海外からAGA治療薬を取り寄せる方法です。
現在は、個人輸入に関わる手続きを代行する個人輸入代行サイトがあるため、個人輸入は比較的身近な存在といえるでしょう。
しかし、個人輸入代行サイトによっては、偽造品や粗悪品を扱っている悪質なサイトが存在します。
偽造品や粗悪品を使用した場合、効果が得られないのはもちろんですが、最悪、健康被害が起こるリスクがあるため注意が必要です。
もしも、個人輸入で購入した医薬品で健康被害が起きた場合、全て自己責任となってしまいます。
そのため、当サイトでは個人輸入での医薬品の購入は推奨していません。
発毛サロンの高額機器は買わない
発毛サロンとは、ヘッドスパや美容機器を使って施術を行うサロンです。
発毛といっていますが、厳密にいうと髪の毛が生えてくるサポートをするだけなので発毛効果は期待できません。
中には高額な美容機器の購入を勧めてくるところもありますが、発毛効果が得られるという科学的根拠のないため、購入は避けましょう。
ただし、頭皮環境を整えるためだったり、リラクゼーション目的だったりの場合は一定の効果は得られる可能性があります。
発毛を目的とする場合は、AGAクリニックに通いましょう。
AGAは改善する!適切な治療を受けよう!
AGAの治療法について紹介してきましたが、症状に適した治療を行うことで改善効果が期待できます。
現に多くの方が積極的にAGA治療に取り組んでいます。
一昔前なら「薄毛=諦める」しか方法がありませんでしたが、現在は決してあきらめる必要はありません。
抜け毛など気になる症状が出た場合は、まずはAGAクリニックの行っている無料カウンセリングを活用してみましょう。
一切の費用は掛からずに、頭皮の診断や治療法、費用について説明を受けられます。
そして、あなたにとって適切な治療法が見つかることでしょう。
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この記事を書いた人
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オンライン編集部:タツ
【写真は治療開始前】31歳から薄毛になり、治療を始めてもうすぐ5年が経過するオンライン診療NAVI編集部のタツです。 これまで試してきた薄毛治療や薄毛の知識を発信するために、現在薄毛専門のライターとして執筆中! 市販の育毛剤やクリニックでもらう治療薬の違いなど、薄毛治療初心者にも分かりやすいように解説しています。 同じ悩みを持つ方々の力になれるよう有益な情報を伝えていければと思います!