AGA治療薬の種類|各治療薬の効果や副作用を詳しく紹介!
AGA治療薬とは、AGA(男性型脱毛症)を改善する治療薬ですが、以下のように感じる方は多いのではないでしょうか?
どのAGA治療薬を使用すればいいかわからない・・・
本当に効果があるの・・・
副作用が不安・・・
そこで、ここではAGA治療薬の種類や各治療薬の効果、副作用、購入方法を詳しく紹介していきます。
AGA治療薬とは?
AGA治療薬とは、AGA(男性型脱毛症)に有効性が認められた治療薬です。
さまざまな種類があるように感じますが、大きくわけると2つのタイプにわけられます。
- 脱毛を防ぐ「守り」タイプ
- 発毛を促す「攻め」タイプ
抜け毛を防ぐ「守り」タイプの代表的な治療薬は「プロペシア」と「ザガーロ」です。
AGAの原因となる「DHT(ジヒドロテストステロン)」の生成を抑制し、脱毛を防ぐことでAGAを改善していきます。
続いて、発毛を促す「攻め」タイプの有効成分は「ミノキシジル」です。
ミノキシジルは、「リアップ」や「ロゲイン」などで知られる頭皮に直接塗布する外用薬と「ミノキシジルタブレット(ミノタブ)」と呼ばれる内服薬に分かれます。
それではこれらの各治療薬の詳しい効果や副作用について次項で確認してみましょう。
AGA治療薬の効果や副作用を種類別に紹介
ここでは、各AGA治療薬の効果や副作用を紹介していきます。
プロペシア | ザガーロ | ミノキシジル(外用薬・内服薬) | |
---|---|---|---|
特徴 | ・脱毛を防ぐ ・国内初のAGA治療薬 ・AGA治療薬の第一選択薬 |
・脱毛を防ぐ ・国内第2のAGA治療薬 ・プロペシアの1.6倍の発毛効果 |
・発毛効果が認められている唯一の成分 ・外用薬と内服薬がある |
有効成分 | ・フィナステリド | ・デュタステリド | ・ミノキシジル |
効果・効能 | ・男性における男性型脱毛症の進行遅延 | ・男性における男性型脱毛症 | ・壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛の進行予防 |
作用 | ・5αリダクターゼII型を抑制 | ・5αリダクターゼI型・II型を抑制 | ・毛母細胞の活性化 ・血管拡張作用 |
用法・用量 | ・1日1回0.2mg~1mgを服用 | ・1日1回0.1mg~0.5mgを服用 | ・内服薬:1日1回5mgを服用(※) ・外用薬:1回1mlを朝晩2回、脱毛している頭皮に塗布 |
ジェネリック | ・フィナステリド錠 | ・デュタステリドカプセル | ・外用薬のみ(リアップジェネリック) |
1ヶ月の費用相場 | ・プロペシア:6,500~10,000円 ・フィナステリド錠:4,500~6,000円 |
・ザガーロ:8,000~12,000円 ・デュタステリドカプセル:6,000~10,000円 |
・ミノキシジル内服薬:8,000~10,000円 ・ミノキシジル外用薬:6,000~8,000円 |
(※)ミノキシジル内服薬の服用量は目安です。体質や症状に応じて医師と相談の上、服用量を決めましょう。
それではプロペシアの効果や副作用を詳しく確認していきましょう。
プロペシアの効果
プロペシアは脱毛を防ぐ効果により、AGAに対して98%の有効性が認められた世界初の服用タイプのAGA治療薬です。
そもそも、AGAの原因は「DHT(ジヒドロテストステロン)」と考えられています。
DHTは、男性の体内に必ず存在する男性ホルモン「テストステロン」と頭皮に存在する「5αリダクターゼ(5α還元酵素)」が結合して生成される男性ホルモンです。
プロペシアの有効成分フィナステリドは、5αリダクターゼの働きを阻害することでDHTの生成を抑制して脱毛を防ぎます。
なお、5αリダクターゼはI型とII型の2種類ありますが、フィナステリドはII型に有効です。
プロペシアの副作用
プロペシアの主な副作用と発現率は以下の通りです。
- リビドー減退(性欲減退):1.1%
- ED(勃起不全):0.7%
- 肝機能障害:0.2%
など
リビドー減退やEDなどの男性機能障害が副作用として起こる可能性があることは広く知られています。
ただし、発現率は低いのが特徴です。
重篤な副作用として、非常に稀ですが、肝機能障害が起こる可能性があります。
そのため、肝機能に不安がある場合は、事前に医師に相談するようにしましょう。
プロペシアジェネリック「フィナステリド錠」
プロペシアにはジェネリック医薬品があり、国内では10社から販売されています。
ジェネリックの名称は以下の通り、有効成分の「フィナステリド錠」にメーカー名を付けたのが一般的です。
- フィナステリド錠1mg「〇〇〇」
「〇〇〇」にはメーカー名が入ります。
以下はフィナステリド錠一覧です(2021年8月20日現在)。
薬品名 | 製薬会社 | 容量 |
---|---|---|
フィナステリド錠「ファイザー」 | ファイザー株式会社 | 0.2mg・1mg |
フィナステリド錠「サワイ」 | 沢井製薬株式会社 | 0.2mg・1mg |
フィナステリド錠「トーワ」 | 東和薬品株式会社 | 0.2mg・1mg |
フィナステリド錠「クラシエ」 | クラシエ製薬株式会社 | 0.2mg・1mg |
フィナステリド錠「SN」 | シオノケミカル株式会社 | 0.2mg・1mg |
フィナステリド錠「武田テバ」 | 武田テバファーマ株式会社 | 0.2mg・1mg |
フィナステリド錠「FCI」 | 富士化学工業株式会社 | 0.2mg・1mg |
フィナステリド錠「TCK」 | 辰巳化学株式会社 | 1mg |
フィナステリド錠「SKI」 | 小林化工株式会社 | 0.2mg・1mg |
フィナステリド錠「RTO」 | リョートーファイン株式会社 | 0.2mg・1mg |
※現在、品質規格の不適合により、フィナステリド錠0.2mg「SN」、フィナステリド錠0.2mg「SKI」、フィナステリド錠0.2mg「SKI」が現在出荷停止となっています。
ザガーロの効果
ザガーロは、プロペシアと同様に5αリダクターゼの働きを阻害することでDHTの生成を抑止して脱毛を防ぐ効果があります。
プロペシア(フィナステリド)との違いは、以下の通りです。
- 5αリダクターゼI型・II型を阻害(プロペシアはII型のみ)
- 半減期(血液中にある薬品成分の濃度が半分になる)までの時間が長い
プロペシアに比べ、ザガーロの有効成分デュタステリドの方が5αリダクターゼの阻害範囲が広いのが特徴です。
さらに、半減期がデュタステリドは2週間と公表されているのに対して、フィナステリドは6~8時間とされています。
そのため、プロペシアよりもザガーロの方がAGAの改善効果が高く、プロペシアの約1.6倍の増毛効果があるという報告があります。
ザガーロの副作用
ザガーロもプロペシアと同様に男性機能障害が起こる可能性があります。
- ED(勃起不全):4.3%
- リビドー減退(性欲減退):3.9%
- 精液量減少:1.3%
など
ザガーロの方が効果が高い分、プロペシアに比べて副作用の発現率は若干高くなります。
ザガーロジェネリック「デュタステリドカプセル」
ザガーロジェネリックは、「デュタステリドカプセル」という名称で現在、国内では8メーカーから販売されています。
- デュタステリドカプセル0.5mgZA「〇〇〇」
「〇〇〇」にはメーカー名が入ります。
以下はザガーロジェネリックの一覧です(2021年8月21日現在)。
薬品名 | 製薬会社 | 容量 |
---|---|---|
デュタステリドカプセル0.5mgZA「トーワ」 | 東和薬品株式会社 | 0.5mg |
デュタステリドカプセル0.5mgZA「サワイ」 | 沢井製薬株式会社 | 0.5mg |
デュタステリドカプセル0.5mgZA「MYL」 | マイランEPD合同会社 | 0.5mg |
デュタステリドカプセル0.5mgZA「BMD」 | 株式会社ビオメディクス | 0.5mg |
デュタステリドカプセル0.5mgZA「イワキ」 | 岩城製薬株式会社 | 0.5mg |
デュタステリドカプセル0.5mgZA「YD」 | 株式会社 陽進堂 | 0.5mg |
デュタステリドカプセル0.5mgZA「SN」 | シオノケミカル株式会社 | 0.5mg |
デュタステリドカプセル0.5mgZA「AFP」 | アルフレッサファーマ株式会社 | 0.5mg |
ちなみにデュタステリドは、「アボルブ」という前立腺肥大症治療薬の成分としても使用されています。
「アボルブ」のジェネリック医薬品は「デュタステリドカプセル0.5mgAV」という名称です。
ザガーロを意味する「ZA」が、アボルブを意味する「AV」となっているため区別するポイントとして覚えておきましょう。
なお、ザガーロとアボルブは同じGSK社より販売されていますが、名称や用途、カプセルの色が異なるだけで有効成分や着色剤以外の添加物は全て同一です。
そのため、クリニックによってはアボルブが処方される場合もあります。
ミノキシジルの効果
ミノキシジルとは、発毛効果が認められている唯一の医薬品成分です。
以下の2つの作用から発毛が促されます。
- 毛母細胞の活性化
- 血管拡張作用
毛母細胞とは、分裂を繰り返すことで新しい髪の毛を生成するとても重要な細胞です。
ミノキシジルは、この毛母細胞を活性化させることで新たな毛を生み出します。
同時に頭皮の血管を拡張することで、毛母細胞にしっかりと栄養を届けられるようになり健康な髪へと成長させるのです。
なお、ミノキシジルは、服用タイプの内服薬と頭皮に直接塗布するタイプの外用薬に分かれます。
次項で内服薬と外用薬の違いを確認してみましょう。
内服薬と外用薬の違いは?
ミノキシジルと内服薬と外用薬は発毛のメカニズムは基本的には同じです。
ただし、成分の吸収率の違いにより、内服薬の方が効果はあらわれやすいとされています。
外用薬の場合、直接塗布した頭皮から成分が浸透し、毛根周辺にある毛細血管に作用します。
しかし、経皮吸収率は1%といわれているため、吸収率が高いわけではありません。
一方、内服薬の場合、体の内側から成分が浸透するため、吸収する成分量が外用薬よりも多くなります。
そのため、外用薬に比べて、内服薬の方が効果があらわれやすくなるのです。
ただし、内服薬は効果が高い分、副作用のリスクも高くなることは覚えておく必要があります。
ミノキシジルの副作用
ミノキシジルの内服薬と外用薬の主な副作用は以下の通りです。
- 内服薬
-
- 頭痛
- 動悸や息切れ
- めまい
- むくみ
- 多毛症
など
- 外用薬
-
- かゆみ
- 発疹や赤み
- かぶれ
- フケ
- 熱感
など
内服薬は動脈に作用することで、循環器系(心臓・血管・肺)への症状があらわれやすくなっています。
一方の外用薬は頭皮に直に薬剤が接触することから、使用部位への皮膚症状が中心となっています。
AGA治療薬の併用が効果的!
繰り返しとなりますが、AGA治療薬は、脱毛を防ぐ「守り」タイプと発毛を促す「攻め」タイプの2つのタイプにわけられます。
それぞれ、薄毛へのアプローチが異なることから、この2つのタイプの治療薬は併用が可能です。
処方例
- プロペシアor ザガーロ + ミノキシジル内服薬 or 外用薬
異なるタイプの治療薬を併用することで、脱毛を防ぎつつ、発毛を促進するといった相乗効果が期待できます。
ただし、「プロペシア+ザガーロ」や「ミノキシジル内服+外用」のような同じタイプの治療薬の併用は推奨できません。
なぜなら、お互いの作用を必要以上に強める可能性があり、副作用のリスクが高まる可能性があるからです。
なお、併用する場合は、安全性を確かめる上でも医師に事前に相談をするようにしましょう。
AGA治療薬の購入方法
AGA治療薬の購入方法は以下の通りです。
- 個人輸入
- クリニック処方
- オンライン処方
それぞれ、詳しく確認していきましょう。
個人輸入での購入は危険
個人輸入とは、海外からAGA治療薬を取り寄せる方法です。
現在、個人輸入の手続きを代行する「個人輸入代行サイト」があるため、一般の通販のように簡単に購入できます。
ただし、医薬品の個人輸入は、偽造薬や粗悪品による健康被害のリスクが高いため推奨はできません。
個人輸入代行サイトで出回っている医薬品の中には有効成分が含まれていなかったり、体に害がある成分が含まれていたりする場合があります。
このような偽造薬や粗悪品により、期待していた効果を得られないばかりか、健康被害が起こる可能性があるのです。
実際にAGA治療薬ではないものの、偽造薬が原因とみられる死亡事故の報告もあります。
クリニックの処方相場よりも安く販売している個人輸入代行サイトもありますが、危険性が高いことを覚えておきましょう。
クリニックで処方してもらう
AGA治療薬の購入方法で最も一般的なのが、クリニック処方です。
皮膚科やAGAクリニックで処方してもらえますが、オススメはAGAクリニックです。
AGAは進行性の脱毛症のため、その人によって症状は異なりますが、改善するにはその症状に適した治療薬を使用する必要があります。
そこで重要となるのが専門医の診断です。
症状に最も適した治療薬を提案してもらえることはもちろん、その他の改善方法などのアドバイスも受けることができます。
さらに、定期的な検査をすることで副作用のリスクを抑えることもできるのです。
そのため、AGAクリニックで治療をすることは安全性が高く、満足な改善効果が期待できるといえるでしょう。
オンライン診療で処方してもらう
オンライン診療とは、オンライン上で医師の診断を受けられる受診方法です。
診断後に問題が無ければ、治療薬は自宅まで郵送してもらえます。
オンライン診療のメリットは以下の通りです。
- 移動時間と待ち時間がゼロ
- 交通費の節約
- 院内感染のリスクがない
など
自宅にいながら診断を受けられることから時間の無い方や、通院が困難な方にオススメの方法といえるでしょう。
さらに、クリニックによってはオンライン診療の方が安く設定している場合もあります。
オンライン診療については以下より詳しく確認できます。
まずは無料カウンセリングから受けてみよう!
AGAはクリニックで治療を行うことで満足な改善効果が期待できます。
しかし、以下のように感じる方もいることでしょう。
治療費が心配・・・
どのクリニックを選べばいいかわからない・・・
そこで、オススメしたいのが無料カウンセリングです。
無料カウンセリングでは一切の費用は掛からず、以下のような流れで行われます。
- 医師による問診、診察
- 頭皮チェック
- カウンセリング
- 治療内容や料金の説明
クリニックや医師の雰囲気を確認できる絶好の場といえるでしょう。
さらに、現在のAGAの状況も的確に診断してもらえる他、治療内容や費用についても確認できます。
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この記事を書いた人
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オンライン編集部:タツ
【写真は治療開始前】31歳から薄毛になり、治療を始めてもうすぐ5年が経過するオンライン診療NAVI編集部のタツです。 これまで試してきた薄毛治療や薄毛の知識を発信するために、現在薄毛専門のライターとして執筆中! 市販の育毛剤やクリニックでもらう治療薬の違いなど、薄毛治療初心者にも分かりやすいように解説しています。 同じ悩みを持つ方々の力になれるよう有益な情報を伝えていければと思います!