心因性EDの治し方|具体的な治療法や発症しやすい年齢
心因性EDは男性機能には問題がなくても、精神的・心理的な要因やパートナーとの関係が原因となるEDです。
ストレスや緊張などによって、脳内の神経伝達物質が減少することにより、性的刺激があっても「勃たない」「中折れ」というような症状が起こってしまいます。
また、心因性EDは器質性EDや混合性EDと違い、多くの場合マスタベーション時には緊張することがないので問題なく勃起できることがほとんどです。
ここでは、若年層にも多い心因性EDの治し方について紹介します。
心因性EDの治し方
心因性EDの主な治し方は、精神面のケアや一時的に治療薬を使うといった方法です。
心因性EDは精神的な要因が多く、「性行為が問題なく行えた」という自信をつけることで治ることがあります。
そのため、すぐに治ることもあれば、どうしても自信がつかず症状が治らないという状態になることも珍しくありません。
緊張・ストレスを取り除く
性行為への強い緊張や焦り、過度なストレスが心因性EDの原因言われています。
緊張や焦りを取り除くには、何度も挑戦する、同じことを繰り返して慣れるということが有効です。
また、過度なストレスがある場合にはなるべくストレスを避ける、リフレッシュするなどの対策を取りましょう。
ストレスが原因でEDになってしまった場合、EDがさらにストレスとなる場合があり悪循環を生んでしまう可能性があります。
他にもEDは克服できることやEDに対する知識を把握しておくことで、不安を取り除きやすくなります。
パートナーに協力してもらう
男性から伝えずらいことですが、心因性EDを治すためにはパートナーにEDであることを打ち明けたうえで、性行為がうまくいくように協力してもらうことも必要です。
もし、パートナーにEDであることを隠したままにすると必然的に性行為をしなくなり、さらに性行為への緊張や不安が募ってしまいます。
また、性行為の回数が減ることでパートナーとの関係にも亀裂が入る可能性もあるので、隠さずに正直に打ち明けることが重要です。
挿入が全てではなく、キスや抱擁、愛撫などで親密さを示して、改善に繋げるようにしましょう。
一時的にED治療薬を服用する
ED治療薬は性的刺激があった際に勃起を補助してくれる薬で、ED治療には非常に有効的です。
中折れなどのEDの症状が改善され、勃起状態が維持しやすくなるため、満足のいく性行為がしやすくなります。
性行為が問題なく行えると緊張や焦りなども軽減でき、自信がつくことで心因性EDの改善が期待できます。
- 関連記事
-
ED治療薬は種類で効果が違う?ED治療薬の特徴や選び方について
ED治療薬の効果「硬さ」について比較しています。ED治療薬にはそれぞれ特徴がありますが、勃起の硬さにどれぐらい違いがあるか、硬さは性行為にどんな影響があるのか、ED治療薬の硬さが気になる方は、参考にしてください。
具体的な治療方法
「ED診療ガイドライン 2012年版」に記載されている精神療法を紹介します。
単独または組み合わせた方法を個人に合わせて行います。
- 脱感作療法
行動療法の一つ。不安、恐怖の消去を筋肉弛緩によって行う技法。 - 感覚焦点法
非性的接触感覚から男女の触れ合いをトレーニングし、段階的に性的接触感覚に移行する方法。 - カップル療法
男女互いの悩みをセラピストに相談する治療方法。 - 行動療法
性行為などにおける問題となる行動に注目し、どういった行動が適切か判断・実行する治療方法 - 性教育
- 性的な技術の訓練
- マスターベーション訓練
心因性EDはどんな人に多い?
心因性EDは20~30代が多く、ストレス・不安・プレッシャーなどの精神的要因でEDになる場合がほとんどです。
若年層の場合、中年層に比べて精神的・金銭的にも安定してないことも多く、将来の不安などがきっかけとなり、EDを発症してしまうこともあります。
また、見た目などを気にするあまり「早漏」「陰茎が小さい」「未経験」などが強いコンプレックスとなっている場合も心因性EDになる可能性があります。
心因性EDの原因
心因性EDは精神的・心理的な要因やパートナーとの関係性によることが原因で起こります。
不安やストレスなどで精神的な負担がかかると脳内の神経伝達物質が減少し、神経に興奮が伝達されずらくなることで中折れや勃起できないという症状が起こってしまいます。
また、統合失調症やうつ病などの精神疾患病とも併発しやすいことも特徴です。
心因性EDのよくある質問
-
Q. 心因性EDに精神安定剤は効果がありますか?
-
A. 精神安定剤を服用することで緊張が取れたり、リラックスすることで勃起機能の改善が期待できます。
ただし、精神安定剤はED治療薬ではなく、本来は精神疾患病の治療薬であるため安易に使うべきではありません。
また、睡眠作用やリラックスしすぎて逆効果となる場合もあるので服用には注意しましょう。
「リラックスして性行為ができない」「緊張でED治療薬を服用しても効き目がなかった」というような場合に精神安定剤は服用しましょう。
-
Q. 心因性EDに効くサプリメントは?
-
A. サプリメントはあくまで栄養補助食品であるため、心因性EDを根本から解決することは期待できません。
心因性EDは精神的な要因が原因となっているため、その要因を軽減・取り除かなければ改善できません。
マカやトンカットアリ、亜鉛などの男性機能を活発にする効果が期待できるサプリメントを摂取することで、性行為への自信がつき症状が改善される可能性はあります。
-
Q. 心因性EDの治療にはカウンセリングは有効ですか?
-
A. 心因性EDは治すうえでカウンセリングは有効的です。
EDを引き起こす要因となっている精神的負担を軽減することで、症状の改善が期待できます。
また、カウンセリングは行動療法と並行して行うこともあります。
-
Q. 心因性EDによく効くED治療薬はなんですか?
-
A. ED治療薬にはバイアグラ、レビトラ、シアリスの3種類があります。
それぞれ特徴はありますが、効果には個人差があるので一概にどのED治療薬が良いとは言えません。
バイアグラが効く人・効かない人などもいるので、実際に服用したうえでご自身が一番効果を感じられたED治療薬を選びましょう。
参考
- 関連記事
-
器質性EDの治し方|原因や特徴
器質性EDは加齢に伴う動脈硬化や生活習慣病、てんかんなどの神経障害によりEDが発症します。根本的な治療には原因となる疾患の改善が必要となります。
- 関連記事
-
薬剤性EDの特徴と治療法|どのような薬でなりやすい?
薬剤性EDの治療には原因となる薬の減薬・中断、ED治療薬を服用します。抗うつ剤や精神安定剤、降圧剤などの副作用で薬剤性EDになる可能性が認められています。
この記事を書いた人
-
-
オンライン編集部:キム
自分がEDだったため、改善したい一心で3年間EDクリニックのカウンセラーとして勤務。クリニックで得た知識や改善方法を多くの男性に伝えるため、ライターに転職。 現在はクリニック体験記事も執筆しているので、ぜひご利用前にご覧ください!趣味は釣り、サウナ、ゲーム。