ミノキシジルの併用注意|ミノキシジルの注意点を詳しく紹介!
発毛効果が認められた唯一の医薬品成分ミノキシジルには、外用薬と内服薬の2種類があります。
ここでは、ミノキシジル外用薬と内服薬それぞれの使用にあたっての注意事項や、注意が必要となる人について詳しく紹介していきます。
ミノキシジルの併用注意を確認しよう!
ここでは、ミノキシジルの併用注意を確認していきましょう。
外用薬と内服薬のそれぞれの併用注意を解説する前に、まずはそもそも併用注意とはなにかについて簡単に解説していきます。
そもそも併用注意とは?
併用注意とは、飲み合わせに注意が必要な薬や食品を指します。
例えば、
- ミノキシジル + B薬
- ミノキシジル + 食品(または嗜好品)
ひとつひとつは問題ないものの、併用してしまうことで以下のようなさまざまな影響が出ます。
- 効き目が強くなりすぎる
⇨ 副作用が強くでる可能性がある - 効き目が弱くなる
⇨ 予定していた効果が得られないことで治りが悪くなる
人によっては、医師の判断により併用できない場合もあります。
ミノキシジル外用薬の併用注意は?
市販薬としても販売されるミノキシジル外用薬には、併用注意の報告はありません。
しかし、他の育毛剤や外用剤(軟膏・液剤など)と併用するとミノキシジルの吸収を阻害する可能性があります。
そのため、頭皮に他の薬剤を使用している場合、併用しない方が良いということを覚えておきましょう。
ミノキシジル内服薬の併用注意は?
ミノキシジル内服薬は血管拡張作用を持っているため、血圧に作用する薬との併用に注意が必要です。
- ACE阻害薬
- ARB
- カルシウム拮抗薬
- 利尿薬
- α(アルファ)遮断薬
- β(ベータ)遮断薬
上記のように、降圧剤は多岐にわたります。
血圧が下がり過ぎることで、思わぬ副作用が起きてしまう可能性に注意してください。
前述したように血圧に作用する治療薬は種類も多く、簡単に買えてしまう市販薬の中にもたくさんあります。
身近な所では、解熱鎮痛剤として便利なロキソニンといった市販薬も血管に作用します。
併用する前には必ず医師に確認しましょう。
ミノキシジル使用に注意が必要な人は?
ミノキシジル使用に注意が必要な人は以下の通りです。
- 今までに薬や化粧品等でアレルギー症状を起こしたことがある方
- 高血圧、または低血圧の方
- 心臓または腎臓に障害がある方
- むくみがある方
- 家族や兄弟姉妹に壮年性脱毛症の人がいない方
- 65歳以上の方
- 甲状腺機能障害(甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症)の診断を受けている方
など
もともとミノキシジルは降圧剤(高血圧治療薬)として開発されていることから、循環器にトラブルを抱えている方は、使用の際に注意が必要です。
また、ミノキシジルに限らず医薬品全般にいえることですが、高齢(65歳以上)になると一般的には代謝が落ちています。
ご年配の方は思わぬ副作用が起こる可能性に注意しましょう。
上記に該当する場合や健康面で不安がある場合、必ず事前に医師へ相談してください。
ミノキシジルを使用できない人は?
残念ながら以下に該当する方は、ミノキシジルを使うことができせん。
- ミノキシジルによりアレルギー症状を起こしたことがある
- 未成年者(20歳未満)
- 妊娠・授乳中の方
- 妊娠の予定がある方
など
上記はあくまで使用できない人の一例です。
詳しくは以下より確認できます。
ミノキシジル内服薬を服用する場合の注意事項
外用薬と比べ内服薬は服用の際の注意事項が多いため、事前に把握しておきましょう。
- アルコール
- グレープフルーツ
- その他の飲み合わせ
それでは順番に解説していきます。
アルコール
ミノキシジル内服薬は服用することで全身の血流が良くなることから、似たような働きのある「アルコール」との併用はできません。
併用することで血圧が下がりすぎてしまい、めまいやふらつきなどの症状があらわれる恐れがあります。
ただし、ミノキシジル内服薬を服用してから7時間程度を空ければアルコールを摂取しても問題がありません。
晩酌したい方は、ミノキシジル内服薬を「朝」服用するようにしましょう。
できればアルコールを飲む頻度や量について、AGA治療中に見直すことをオススメします。
というのも、髪に必要な栄養がアルコールの分解のために使われてしまうからです。
効率よくAGAを改善するためにも、お酒は嗜む程度に控えましょう。
グレープフルーツ
グレープフルーツには、薬を代謝するために必要な酵素の働きを抑えてしまう、フラノクマリン誘導体が含まれています。
ミノキシジルとの併用で必要以上に効果が強くなってしまったり、副作用があらわれやすくなったりするので注意しましょう。
この相互作用に関して、果肉はもちろんですがジュースやマーマレードなどでも同様です。
ミノキシジルの服用中は、グレープフルーツやフラノクマリン誘導体を含む飲食物を控えるようにしましょう。
その他の飲み合わせについて
繰り返しとなりますが、ミノキシジル内服薬と血圧に作用する飲食物との飲み合わせには注意が必要です。
サプリや健康食品は1度の摂取量が少なくても、薬と相互作用を起こす成分が多量に含まれていることがあります。
血圧に作用する食べ物やサプリ・健康食品はいくつもあることから、併用する場合は注意しておきましょう。
ミノキシジル内服薬の副作用リスク
ミノキシジル内服薬は外用薬に比べると、成分の吸収率が高いことから効果が強いとされています。
しかし、効果が強い反面、副作用のリスクも上がります。
- 内服薬
-
- 胸の痛み
- 動悸や息切れ
- 頭痛
- むくみ
- 多毛症
など
- 外用薬
-
- かゆみ
- かぶれ
- 発疹
- フケ
など
このように薬剤が頭皮に作用する外用薬は、皮膚症状にとどまることがほとんどです。
しかし、全身に作用する内服薬は循環器(心臓・血管・肺)への症状が出やすくなります。
塗ると飲むとではリスクが異なり、健康状態にも左右されることから、事前に医師との相談が大切だと理解しておきましょう。
ミノキシジルとAGA治療薬の併用について
ミノキシジル外用薬・内服薬共に他のAGA治療薬と併用できます。
- プロペシア(フィナステリド)
- ザガーロ(デュタステリド)
これら2種類のAGA治療薬は、AGAの原因である「DHT(ジヒドロテストステロン)」を抑制し、脱毛を防ぐ効果があります。
一方、ミノキシジルは毛母細胞の活性化と血流促進により発毛効果が期待できる医薬品成分です。
AGAに対して異なるアプローチをすることから、ミノキシジルとプロペシア(またはザガーロ)を併用すれば、発毛とAGAの進行抑制の2つの効果が期待できます。
治療効率も上がることから、ミノキシジルとプロペシア(またはザガーロ)の併用は、定番のAGA治療法とされています。
プロペシアとは
プロペシアとは、AGAに対して約98%の有効性が認められている世界初のAGA治療薬です。
AGAの原因は、男性ホルモンのテストステロンと5αリダクターゼ1型・2型が結びつくことで生成される「DHT(ジヒドロテストステロン)」によるものです。
プロペシアの有効成分であるフィナステリドは、5αリダクターゼ2型の働きを阻害することでDHTの生成を抑制し、AGAを改善へと導きます。
副作用の発生頻度も低いことから、AGAの第一選択薬として様々なクリニックで処方されています。
ザガーロとは
ザガーロとは、プロペシアの1.6倍の発毛効果が確認されているAGA治療薬です。
ザガーロの有効成分であるデュタステリドも、5αリダクターゼの働きを阻害することでDHTの生成を抑制してAGAを改善します。
プロペシアが5αリダクターゼ2型のみに作用するのに対し、デュタステリドは5αリダクターゼ1型・2型の両方に作用します。
さらに、効果の持続時間も長いことから、プロペシアよりも効果が得られやすいのが特徴です。
プロペシアで改善効果が得られなかった方や、全体的に薄毛が広がっている方に処方されることが多くなっています。
効果が強い分、副作用のリスクも高まるため、服用の際には細心の注意が必要です。
プロペシアやザガーロと併用する際の注意点
ミノキシジルをプロペシアやザガーロと併用する際の注意点は、副作用です。
併用することで副作用が強くあらわれるということはありませんが、それぞれの治療薬の副作用を覚えておきましょう。
常用薬や健康状態によっては併用が適していない場合もあるため、事前に医師に相談することが何よりも重要といえるでしょう。
ミノキシジルと薬を併用する場合は
ミノキシジルと他の薬を併用する場合、事前に医師に相談することが大切です。
日常生活において、体調を崩して薬が必要になることは誰にでもあります。
自己判断でAGA治療中に薬を併用し、それで体調を崩してしまっては元も子もありません。
とくに、ミノキシジル内服薬は飲み合わせに注意が必要です。
少し手間と感じるかもしれませんが、何か薬を併用する際には医師に安全を確認するようにしましょう。
そうすることで、安全かつ効率的にAGAを改善することが可能となります。
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この記事を書いた人
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オンライン編集部:タツ
【写真は治療開始前】31歳から薄毛になり、治療を始めてもうすぐ5年が経過するオンライン診療NAVI編集部のタツです。 これまで試してきた薄毛治療や薄毛の知識を発信するために、現在薄毛専門のライターとして執筆中! 市販の育毛剤やクリニックでもらう治療薬の違いなど、薄毛治療初心者にも分かりやすいように解説しています。 同じ悩みを持つ方々の力になれるよう有益な情報を伝えていければと思います!