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産後脱毛症(分娩後脱毛症)とは

産後脱毛症(分娩後脱毛症)とは

「出産したら、髪の毛が抜けるの?」

と、不安がる方も多いと思います。全員が脱毛症になるとは限りませんが、抜け毛が増えてしまった場合のために、どうすれば良いのか知識を得ましょう。

産後脱毛症(分娩後脱毛症)は出産後抜け毛の量が増加し、薄毛となってしまう症状です。

産後後脱毛症は女性の体内で分泌されるホルモンが大きく関係しています。

女性ホルモンの物質には2種類ある

女性ホルモンの物質には2種類ある

女性の体内で分泌される女性ホルモンには 「プロゲステロン」と 「エストロゲン」という2つの物質があります。

これらは約14日周期でシーソー(遊具)のように、どちらか片方が増えればもう片方が減る、といった風に分泌量の増減を行い、調整しています。

しかし妊娠期間中になるとこれら2つのホルモン物質は大幅に増加し、体内が女性ホルモンで満ちた状態になります。

出産後は、それまで多量に分泌されていたホルモン物質が急激に減少していき、本来のホルモンバランスへと戻ります。

その結果、これまで女性ホルモンの影響で増加し抜けていなかった髪が急激に抜け始める、産後脱毛症が起こるようになるのです。

産後脱毛症の原因

女性に関する重大な悩みの出産後の体の変化の一つである毛髪の抜け毛に関してですが4つの原因が深く関係しています。

  • ホルモンバランスの乱れ
  • ストレス
  • 睡眠時間の乱れ
  • 食生活の乱れ

女性に起こる抜け毛は複雑で、1つの要素だけでなく複数の要素が関係しあって起こることもあります。

産後脱毛症の原因については以下のページで詳しく紹介しています。

産後脱毛症の原因を詳しく確認する

産後脱毛症の症状

産後脱毛症または分娩後脱毛症は、妊娠中に抜け落ちずに溜まっていた髪の毛が出産後に一気に抜け落ちてしまう症状があらわれます。

本来、妊娠中に生え代わっているはずの毛髪が抜けていくため、一時的に抜け毛、薄毛の状態に感じて不安に思う方も多いようです。

ただし、個人差もありますが半年から1年で自然に抜け毛や薄毛が改善することがほとんどです。

産後脱毛症の治療方法

産後脱毛症は女性ホルモンの回復とともに症状が改善されていきます。

それまでの対策としては、生活習慣を正していく事などが有効でしょう。

出産後の生活習慣を見直すのは非常に困難な事ではありますが、以下のような点を意識してみましょう。

  • ストレスを溜め込まないように努める
  • 栄養バランスを考慮した食事を摂る
  • 睡眠時間を可能な限り十分に確保する

これらを生活に取り入れることで脱毛量を抑える事が出来ます。

なお、産後の抜け毛治療を行っているクリニックへの相談してみるのもオススメです。

女性用の薄毛治療薬「パントガール」は、産後の抜け毛にも適応しているため、処方してもらうことで抜け毛の改善効果が期待できます。

おおよその治療期間

おおよその治療期間

分娩後脱毛症の発生期間は人によって異なりますが、一般的には産後2ヶ月から3ヶ月程がピークだと言われています。

治療費用も治療内容によって異なりますが、約5,000円~となっております。

徐々に体内の女性ホルモン量が正常な値に戻り始め、早ければ産後から半年、遅くとも1年ほどで脱毛の症状が収まっていきます。

診療科目

産後脱毛症(分娩後脱毛症)を治療・改善する場合、薄毛専門外来などの医療機関ではなく、産婦人科への相談が推奨されています。

産婦人科の場合、産後の母体が抱える問題の解決法など、出産に関係する多くの情報を提供してもらえます。

もちろん産後脱毛症に関することも相談することができるので、気兼ねなく利用すると良いでしょう。

また、カウンセリングの居るクリニックで、相談して頂く事も一つの方法です。

無料カウンセリングを行っているクリニックもあるため、気軽に悩みを相談してみる事も良いでしょう。

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