ED治療薬の副作用って?主な副作用から危険な症状の解説

ED治療薬が医薬品である以上は効果だけではなく、副作用についても十分に理解して服用することが望まれます。
起こりやすい症状から念のため注意しておきたい症状までを網羅しているので、参考にしてみてください。
ED治療薬による副作用の発現頻度

副作用のほとんどがお薬の効き始めにともなって現れる症状になり、時間の経過によって次第に治っていきます。
次にどんな症状が現れやすいのか、ED治療薬の主な副作用について見ていきましょう。
ED治療薬の主な副作用
ED治療薬の主な副作用をまとめてみましたので、まずはそれぞれの症状を確認してみてください。
ED治療薬の主な副作用をまとめてみましたので、まずはそれぞれの症状を確認してみてください。
バイアグラ | レビトラ | シアリス |
---|---|---|
血管拡張(ほてり、潮紅) 頭痛 |
ほてり 心悸亢進 頭痛 めまい 鼻閉 消化不良 嘔気 |
潮紅 消化不良 背部痛 筋痛 四肢痛 頭痛 鼻閉 |
※表は臨床試験で1%以上の確率で発現したものです
ED治療薬には血管拡張作用があるため、血流が良くなることで「ほてり・潮紅」「頭痛」「鼻づまり」といった外見に症状が現れやすくなっています。
他にもその日の体調などによっては悪心(吐き気や嘔吐)や胸焼けを感じることもあるので、ED治療薬服用前のコンディションは大切と言えるでしょう。
またシアリスに限っては、「背部痛」「筋痛」「四肢痛」などの症状が他のED治療薬にくらべて現れやすいことは覚えておきましょう。
主な副作用の対処法
ED治療薬の主な副作用への対処法としては、
- ほてりや潮紅
- 鼻づまり
- 頭痛
- 胸焼けや消化不良
室温を調整する、または患部を冷やす
点鼻薬
頭痛薬、鎮痛剤
胃薬
いずれも症状は軽く、ED治療薬が効き始めたサインでもあるので過度に心配する必要はありません。
ただ症状が気になって頭を取られてしまうと、精神的な影響から勃起にも影響を及ぼすことがあります。
必要に応じて上記の市販薬を併用するか、もし症状が辛いようであれば無理はせず、一旦休憩を挟んでみてください。
間違った服用方法で副作用が出やすくなることも
ED治療薬の正しい服用方法は、1日1錠(※ED治療薬ごとで上限用量は異なる)までとなっています。
もし効果を求めるあまり1錠以上を服用しても効果が強まることはなく、反対に副作用が現れやすくなってしまいます。
また他にも副作用が出やすくなるケースとしてあげられるのが、
- 飲み合わせ
- 健康状態
- ED治療薬との相性
- 使用期限切れ
- 服用前後での過度な飲酒
ED治療薬は医薬品である以上、効果だけでなく副作用もあります。
誤った服用方法が副作用を必要以上に強めてしまうこともあるだけに、正しい服用方法を守るよう心がけてください。
ED治療薬でこんな副作用が出たら注意!

もしED治療薬服用後に、次のような症状が出た際には速やかに医師に相談するようにしてください。
- NAION
- 突発性難聴
- 持続性勃起症
など
万が一の際にはすぐ対処できるよう、それぞれどんな症状なのかポイントを押さえていきましょう。
NAION
NAION(非動脈性前部虚血性視神経症)は視神経への血流が止まってしまうことで、視神経細胞が機能しなくなったり、壊死してしまう病気です。
視力の低下や失明の原因になり、
- 50歳以上
- 糖尿病
- 高血圧
- 脂質異常症(高脂血症)
- 冠動脈障害
- 喫煙
など
発症した人はこうしたリスクを持っていることがわかっており、特に生活習慣病についてはEDのハイリスク群となっているだけに注意が必要です。
もし目に違和感や急激な視力低下などを感じるようであれば、早めに眼科に受診するようにしてください。
突発性難聴
突発性難聴は文字通り、突然耳が聞こえなくなる原因不明の疾患です。
人によって難聴の程度には個人差があり、ごく軽度な難聴から完全に聞こえなくなることも。
一般的には片耳だけに発生する疾患で、中高年にかけてが発症のピークとされています。
原因については、ウィルス、内耳の障害、アレルギー、ストレスなどさまざまな説があり、ED治療薬の関連性もその1つです。
日本ではED治療薬による突発性難聴の報告はないものの、海外では疑わしいとされる報告が25名あるだけに念のため注意が必要と言えるでしょう。
持続勃起症
持続勃起症は"プリアピズム"とも呼ばれ、次のいずれかの症状がみられます。
- 4時間以上の勃起の延長
- 痛みをともなう6時間以上の勃起
陰茎の組織である海綿体での血液の入れ替えができなくなってしまうことで起こり、発症から6時間で組織の壊死がはじまります。
ED治療薬による持続性勃起症は日本での報告こそありませんが、すぐに処置を行わないと陰茎組織の損傷や勃起機能を失ってしまうおそれがあるため上記の症状には注意してください。
副作用のリスクを抑える為にも医師から服薬指導を受けましょう

お薬には症状を改善するというメリットがある一方で、副作用というデメリットがあることを忘れてはいけません。
自己判断で用量を変更したり、飲み合わせなどを守らなければ、いたずらに副作用のリスクを高めてしまうことになります。
限りなく副作用のリスクを抑えるのはもちろん、なにかあった際に対処できる環境が整っている病院・クリニックで服薬指導を受けながらED治療薬を服用するよう心がけましょう。
ED治療薬の副作用でよくある質問

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Q.副作用が気になって性行為が出来なかった。もうED治療薬を使わない方がいい?
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A.ED治療薬との相性もあるだけに、1種類だけでなく、すべてのED治療薬を試してみてから検討してみると良いでしょう。
他にも用量を減らして服用すると副作用が軽減されることもあるので、医師と相談しながら用量の調整を行ってみてください。また最新のED治療として衝撃波治療もあるので、副作用によってED治療薬に抵抗がある方は選択肢の1つとして検討してみてください。
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Q.副作用が出たらもう使わない方がいいの?
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A.ED治療薬の副作用は、そのほとんどが血管拡張作用に付随して起こる症状です。
そのためほてりや軽い頭痛などは多くの人にみられるので、副作用が出たからといってED治療薬の服用を断念する必要はありません。
ただし性行為ができないほど強い症状が出た際には、服用方法や体質に合っていないことも考えられます。
参考
この記事を書いた人
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オンライン編集部:キム
自分がEDだったため、改善したい一心で3年間EDクリニックのカウンセラーとして勤務。クリニックで得た知識や改善方法を多くの男性に伝えるため、ライターに転職。 現在はクリニック体験記事も執筆しているので、ぜひご利用前にご覧ください!趣味は釣り、サウナ、ゲーム。