【プロペシア錠】有効成分フィナステリド(0.2mg/1mg)|効果・作用・容量の違い
プロペシアは改善率の高いAGA治療薬です。
日本でも男性の薄毛治療に対して最も多く使用されています。
国内で処方されるプロペシアには0.2mgと1mgがあります。
同じ薬でも容量が異なるため、効果にも違いがあると考える方もいるかと思います。
プロペシアは一体どのような効果があるのでしょうか?
また、容量の違いにはどういったものがあるのでしょうか?
このページでは、プロペシアの効果や容量の違いについて詳しく説明していきたいと思います。
プロペシアの効果
プロペシアの主成分であるフィナステリドの主な効果は薄毛を抑制するというものです。
薄毛の主な原因はジヒドロテストステロン(DHT)というホルモンで、テストステロンと5α-還元酵素が結合することで発生します。
ジヒドロテストステロンが発生・増加するとヘアサイクルが乱れるため、髪の毛の成長が妨げられます。
その結果、髪の毛が十分に成長できず細くなり、抜け落ちてしまいます。
フィナステリドは5α-還元酵素を阻害することで、ジヒドロテストステロンの発生を防ぎ、薄毛を抑制します。
5α-還元酵素にはⅠ型とⅡ型がありますが、フィナステリドはⅡ型を抑制します。
国内ではプロペシア0.2mg/1mgのみの処方
日本国内で承認されているプロペシアの容量は0.2mgと1mgの2種類です。
これは病院やクリニックで処方されています。
それ以外の容量のプロペシアは日本では手に入れることができません。
多くの病院やクリニックでは、まず0.2mgからの処方から始めます。
体質や効果、副作用に問題がないと医師が判断した場合1mgへと増量されます。
0.2mgでも1mgでも効果に関しては十分に認められており、容量が多ければAGAが早く改善できるというわけではありません。
続いて、0.2㎎と1㎎にどのような違いがあるのか確認してみましょう。
プロペシア(0.2mg/1mg)の違い
プロペシアには0.2mgと1mgといった容量があります。
2つの違いは含まれている有効成分フィナステリドの成分量です。
個人によって許容できる容量は異なります。
0.2mgで最大に効果を得られる人もいますが、1mgでなければ最大に効果が得られないという人もいます。
また、増量することで副作用が起こる確率が上がります。
これは個人差による体質の問題なので、ただ単純に増量すればAGAが早く改善するといったことではありません。
飲み始めは0.2mgから開始し、症状や体質に合わせて用量を調整していきます。
0.2mgで副作用がなければ1mgに増量することができる
服用開始時は0.2㎎からの服用が一般的です。
いきなり高容量の1㎎から服用すると副作用が起こりやすくなるためです。
プロペシアには身体のだるさ、めまい、勃起不全といった副作用があります。
0.2mgの服用で副作用がない場合は1mgへの増量も可能です。
無理に増量してしまうと副作用が強く出てしまう恐れもあるため注意が必要です。
またプロペシアは服用後すぐに効果が現れる薬ではありません。
すぐに変化がないからと言って、安易に1mgへの増量はしないでください。
容量の変更・増量を行う場合は副作用のリスク等もあるので、自身では行わず医師に相談することをお勧めします。
1mgを半分に割って0.5mgとしても服用できる
0.2mgで副作用がなく、1mgに増量したが、1mgでは副作用が出てしまったという方もいるかと思います。
そのような方は、0.5mgでの服用がお勧めです。
実際には0.2mgと1mgの錠剤しかありませんが、1mgを半分に割ることで0.5mgとして服用ができます。
錠剤を半分に割る時にはピルカッターを使うと簡単に割ることができます。
また、半分に割り残った錠剤は密封保存し、できるだけ早く服用してください。
あまり容量に違いがないように思われますが、個人の体質によっての調整が必要です。
容量の増減を行う際には医師に相談したうえで、服用してください。
プロペシアを半分に割る際の注意点
プロペシアを割る際には女性が触れないように気をつけてください。
特に妊娠の可能性がある女性、妊娠中の女性が絶対触れないように注意してください。
プロペシアは男性ホルモンを抑制する作用があるため、胎児の男性器に悪影響を与えてしまいます。
破片や断片の皮膚への接触、割った際の粉末などを女性が吸い込まないように注意してください。
プロペシアが妊婦に与える影響を詳しく知りたい方は以下のページをご確認ください。
1日の上限は1㎎まで
プロペシアの1日服用量の上限は1mgまでです。
上限を超えて服用した場合、副作用のリスクが高くなります。
今まで副作用が起きていないからと言って過剰摂取すると、副作用が起こりやすくなります。
また、1mgを超えて服用しても治療効果が高くなるといったことはありません。
上限を超えての服用は副作用のリスクが高まるだけで、治療効果が高くなることはないため、1日1mgの服用を上限として服用してください。
安易に増量するのは危険
安易に増量してしまうと、リスクを伴う恐れがあります。
1mgでも副作用に身体のだるさや勃起不全などがあります。
安易に増量してしまうと、これらの副作用の症状が増強してしまう恐れもあります。
それ以外にも、肝機能障害を起こす可能性もあります。
海外の研究結果においては、上限の1mgを超え、1日5mgを投与された人に乳がんや高悪性度前立腺癌の報告があります。
正しく服用することが最も重要なので、リスクを軽減するためにも自分の体質にあった容量を服用してください。
定期的な検査で安全な容量を選択しよう
プロペシアは薄毛に効果的な医薬品ですが、全くリスクがないとは言い切れません。
リスクを最小限に抑え、薄毛を治療するためにも定期的な検診が必要です。
肝機能障害は血液検査をすることで判明します。
プロペシアの服用を開始する前、服用中は定期的に検査を行いましょう。
また、定期的な検査と共に、自分が服用している容量が体質に合っているのかも確認が必要です。
個人輸入でプロペシアを購入する場合は、医者の判断等がなく自己責任となり、リスクを高める恐れもあります。
必ず、医師や専門家などの診断を受け、安全に使用できる容量を選択しましょう。
ミノキシジルとの併用で効率的にAGA改善
AGA治療薬の一つにミノキシジルがあります。
ミノキシジルは発毛効果が期待できるAGA治療薬です。
プロペシアとミノキシジルを併用することで「抜け毛防止+発毛促進」という効率的なAGA治療が期待できます。
以下はプロペシアとミノキシジルの頭皮に与える効果です。
プロペシア:抜け毛を抑える効果
ミノキシジル:髪の毛の成長を促し、髪の毛を生やす効果
プロペシアだけ服用するよりも、発毛効果を促進するミノキシジルと併用することで、より効果的に薄毛を改善することができます。
プロペシアとミノキシジルの併用について詳しく知りたい方は以下のページをご確認ください。
プロペシアの服用方法
- 回数:1日1回
- 容量:0.2mg~最大1mgまで
- タイミング:毎日同じ時間
プロペシアは1日1回、毎日決まった時間に服用してください。
決まった時間に服用することで、成分の血中濃度を一定に保つことができます。
容量は1日1mgまでを上限とし、ご自身に合った容量に調節してください。
また、プロペシアは継続服用で効果が現れるため、半年を目安に継続してください。
プロペシアの飲み方について詳しく知りたい方は以下のページをご確認ください。
プロペシアの副作用
プロペシアには次のような副作用があります。
- リビドー減退
- 勃起不全
- そう痒症
- 蕁麻疹
- 血管浮腫
- 乳房圧痛
- めまい
上記の症状は頻度不明で起こるとされています。
症状が強い場合は、使用を中止し、かかりつけの医師に相談してください。
また、重大な副作用には肝機能障害があります。
肝機能障害の主な症状としてだるさや皮膚への黄疸といった症状があります。
プロペシアの副作用について詳しく知りたい方は以下のページをご確認ください。
自身に合った容量でAGAを改善しよう
プロペシアは改善率の高いAGA治療薬です。
男性の薄毛治療に最も多く使われています。
しかし、プロペシアはただ服用するだけでは意味がありません。
自分自身に合った適切な容量を選択し、正しく服用する必要があります。
プロペシアには0.2mgや1mgといった容量がありますが、自分に合ったものを服用しましょう。
まずは0.2mgから開始し、副作用が問題なければ1mgへと増量していきます。
また、個人による安易な増量はリスクを高める恐れもあります。
定期的な検査と医師や専門家の判断のもと、容量を調節していきましょう。
自分自身に合った容量を服用することで、より早期にAGAを改善することができます。
プロペシアの効果をより高めるためにも、適切な容量の選択を行いましょう。